皆さま、こんにちは!
釜石線・宮守駅に続き、遠野駅の駅舎建替えが決まったようです。
ついでに、駅舎2階にあるホテル「フォルクローロ遠野」も、
3月14日を最後に営業を休止しちゃうとか。
白馬駅2階にあった「フォルクローロ白馬」に
泊まりたかったと書いたのは、つい3週間前 のこと。
悔いのないよう営業休止前に泊まってみたいですね。
釜石線・似内(にたない)駅です!
大正3年、岩手軽便鉄道の駅として開業した駅でした。
釜石線の前身である岩手軽便鉄道が国有化されたのは昭和11年のこと。
昭和18年にそれまでの軽便鉄道の軌間762ミリから
1,067ミリに改軌されましたが、
その際に、花巻駅から似内駅東側(新花巻駅寄り)までの区間は
花巻市内を縦断する経路から
市内の北側を迂回する経路に付け替えされまして、
似内駅の位置もわずかですが改められたのですよ。
よって、昭和18年に開業した2代目・似内駅…
と言った方が正しいのかもしれませんね。
初代の木造駅舎は既になく、
現在は岩手・青森県内でよく見かけるタイプの駅舎に代わってました。
駅舎の仕様からの推測ですけど、
建替えられたのは平成12年前後でしょうかね?
建物財産標、どこかに付いていたのかしら?
う~ん、ごくごく普通でした。
国鉄時代は釜石線内で乗降客数がもっとも少ない駅だったようですけど、
こうして駅舎があるだけでも、幸せなのかもしれません。
似内駅は島式ホーム1面2線構造で、
駅舎側には1本の側線と古ホーム、
似内駅は北上川に近い場所にありますけど、
バラストはここから採取されたものなんでしょうかね?
余談ですが、似内駅のエスペラント名は
こんな内陸に海岸?
…と思いきや、宮沢賢治が北上川河岸のことを
「イギリス海岸」と呼んだことから由来しているんですって。
その風景が、イギリス・ドーバー海峡の白亜海岸を思わせることから、
宮沢賢治がそのように名づけたんだそうです。
なるほど。
最初に書きました通り、釜石線・花巻駅‐似内駅間は
昭和18年の改軌に併せて新線への付け替え工事が行われましたが、
似内駅の真ん前には、
画像の中心が現在の似内駅で
その下を弧を描くように南下する赤線が旧線の廃線跡でした。
この急カーブ具合、軽便線だったからなせる業ですね。
画像左側に見える手前に柵が立つ遊歩道が、
軽便線時代の釜石線・旧線区間の廃線跡でした。
旧線跡は大部分が道路に転用、のちに拡張・舗装されて
廃線跡らしい姿を失ってしまいましたけど、
似内駅付近のわずかな区間だけは、
今でもそれっぽい風景が楽しめちゃうのです。
ほんの200メートルくらいだけですけどね。
釜石線沿線は所々で軽便線の遺構が残っているので、
とにかく駅巡りが楽しい路線でした。
フォルクローロ遠野の件もあるし、再び釜石方面に行かねば!
↑(花巻駅方面)
似内駅(平成26年11月30日)
宮守駅(平成26年11月30日) ・新駅舎(平成29年3月14日)
↓(釜石駅方面)
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