皆さま、おはようございます!
釜石と言えば三陸・リアス式海岸の中にある漁業の街。
そして製鉄の街です。
先日、 橋野高炉跡が世界遺産登録されたことも話題になりましたよね。
釜石線・松倉(まつくら)駅です!
えっ?どこに駅があるかって?
この大木、おそらくは松倉駅が開業した昭和20年に植えられた
記念植樹の中の1本なのでしょうけど、
この70年の間に松倉駅は無人駅になって簡易駅舎に代わって…
今の駅の姿に嘆きを感じてるように見えるのは気のせい?
駅舎の周りに広い空き地が見られるのは
ここに貨物の積み下ろしを行っていた荷役線があった名残りでした。
釜石線は単線ながら
国鉄時代は鉱山向けを始めとする多くの貨物列車が運行され、
駅の多くが列車の行き違いが出来る設備を備えてました。
松倉駅もそんな駅のひとつでして、
ここに待避線があったはずなのですけどホームもあったのでしょうかね?
さてさて、釜石線・松倉駅の開業年は昭和20年ですが、
それ以前にも松倉駅を名乗る駅が存在していたのですよ。
釜石鉱山内の大橋駅と市内の釜石製鉄所を結ぶ
釜石鉱山鉄道の松倉駅でして、開業年は定かではありませんけど
昭和40年に廃線を迎えるまでは営業していたようです。
こちらは釜石線の松倉駅から国道283号線に降りた地点でした。
釜石鉱山鉄道線の廃線跡は国道の拡張用地に転用された模様。
画像手前の広めの歩道が見える辺りが
かつての釜石鉱山鉄道の線路跡です。
鉱山鉱山鉄道の松倉駅のことを知りたくて、
路線が現役だった昭和23年に撮影された航空写真を見ながら
駅の位置を確認したのですが、
現在の松倉駅よりも1キロほど東側にあったぽく。
釜石線に沿って流れる甲子川の対岸には
製鉄所関連の住宅が見れます。
これはこれで、駅位置としてはなかなかの好立地っぽい。
ここには現在、岩手県交通の松倉バス停がありました。
国道のこの場所がやたらと広くなっている理由、
もちろんバス停が設けられているからではあるのですが、
駅用地を転用したことも起因しているのかもしれません。
もちろん、ここが鉱山線の松倉駅跡地と断定出来た訳じゃありませんが…
松倉駅から東側、
かつて2車線だったところ、
釜石鉱山鉄道の廃線跡の分を拡張したために出来た3車線道路でした。
実はこの国道には他にも廃駅跡があったりして…
国道を見て興奮できる自分、本当に安上がりだわ。
松倉駅のエスペラント表記はLa Suda Kruco[南十字星]。
南十字星(=サザンクロス)と聞くと、
ついついJR九州のジョイフルトレインを思い出しちゃいます。
…というか今の時代、
ジョイフルトレインって言葉は死語なのかしら?
↑(花巻駅方面)
宮守駅(平成26年11月30日) ・新駅舎(平成29年3月14日)
松倉駅(平成27年6月29日)
↓(釜石駅方面)
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