皆さま、おはようございます！
今朝は一昨年の６月に訪れた日高本線から、
静内（しずない）駅の訪問記です。
どうでもいい話ですが、我が地元の方言である仙台弁では
辺りがうるさい時に「しずねっ」と言いますの。
もうね、静内駅に着いた途端に
この方言の「しずねっ」が脳内再生されっぱなしで…
駅前は全然しずねくなく、至って長閑な雰囲気の静内駅でした。
静内駅は大正15年に、
日高本線（当時は国有化以前の日高拓殖鉄道）の終着駅として開業した駅で、
現在の駅舎は平成13年に建て替えされたモノです。
正面から見ると大きな三角屋根が３つ見えますが、
一番右側（苫小牧駅寄り）に見えるのがバスターミナルの入口で…
真ん中が扉が無い待合室スペース。
一番左側にある小さい三角屋根がJRの静内駅でした。
外から見ると巨大な駅舎ですけど、
静内駅は駅員配置駅で出札窓口を含む事務スペースがあるために、
中は意外に狭めな感じですね。
その分と言っちゃなんですが、
中央にある待合室スペースは広く取られていて、
多くの利用者さんがここで寛がれてました。
待合室の駅寄りにあるのが、駅そば屋さんの「にしや」さんです。
日高本線内の駅では唯一の立ち食いそば屋さんらしい。
日高本線は平成27年冬より運休中（豪雨による路盤流失により）なのに
これだけ利用客がいるのに驚いたのですが、
どうやらここのお客さん、ほとんどがバスの待客だったみたい。
静内駅からは札幌駅や新千歳空港行の高速バスが運行されてるそうで、
ここは日頃から、大勢のお客さんで賑わっているんですって。
なお、肝心の日高本線の列車代行バスはというと…
こちらは少々寂しげな印象でした。
自分は今でも日高本線の全線復旧を願ってますが、
JRが復旧を断念しちゃったのも無理ないのかもしれません。
静内駅は列車の行き違いが可能な相対式ホーム２面２線構造です。
国鉄時代、構内には
機関区（静内機関区→苫小牧機関区静内支区）や
木材を出荷させるための貨物専用線があったみたいですよ。
こちらは昭和53年に撮影された航空写真です。
静内駅は木材の出荷が盛んな駅だったそうで、
総延長0，9キロの池内べニヤ専用線（会社さんは今でも盛況中です）や
営林署の木材置き場（画像左側に見えますよね）があった模様。
これが昔は当たり前の光景だったのでしょうけど…
今でもこんな光景があったら鼻血モノだったろうな。
機関区の跡地は保線車両の車庫に変わってました。
この辺りから専用線が分岐していたはずですけど…
静内駅周辺は駅舎同様に、駅前広場も大きく改良されまして、
専用線が延びていた面影もすっかり失せてしまったようですね。
静内駅を発着する貨物列車が廃止されてから
34年が経過してますので、仕方ないか。
航空写真に写る大量の貨車の姿、一度この目で見たかったです。
最後はホームの上屋に貼ってあったホーロー製の駅名標で〆。
いっぱい貼ってあって、しずねぇ感じでした。
こんな素敵な駅構内の風景が楽しめる静内駅。
駅員さんに言えば、構内に入るための入場券を売ってくれますので、
ぜひご堪能あれ。
それにしても、この光景、いつまでも残っててほしいなぁ。
静内駅（平成２７年６月３日）
