皆さま、こんにちは!
海辺に近く、車両にかかる波しぶきが有名な日高本線ですが、
昨年2月に発生した高波による厚賀駅~大狩部駅間の路盤流出、
更には9月に発生した台風による豊郷駅~清畠駅間の路盤流出によって、
現在も鵡川~様似間でバス代行輸送が続いております。
海岸線に近い線路を見たく昨年6月、
下に見える鉄柵の辺りが線路なんですけど…
海が近いし、山肌もなんだか怪しげじゃないの!
海辺に待合室がポツンとある大狩部駅、
ここの秘境感もなかなかなものでしたよ。
大狩部駅は浦河国道(国道235号線)からも近く、
国道から駅には、国道下のこちらのトンネルを潜って入れますの。
遭遇したのは宇宙人ではなくて、コンクリートブロック製の待合室がある
くたびれた感たっぷりの大狩部駅でした。
大狩部駅は昭和33年に開業した停留場タイプの駅で、
電気も無ぇ、窓も無ぇ、扉もきっぷ売り場も無ぇ。
電気は無くてもトイレはありましたよ。
トイレと言っても工事現場でよく見かける仮設トイレですけど。
ホームは待合室より更に海辺に近く、
高波がホームに押し寄せてこないよう木柵が設けられているのですが、
波は柵下の路盤を狙ってきたようです。
JR北海道は、日高本線の全線復旧には
路盤やその下にある消波ブロック等の根本的な改良が必要とのことで、
工事の試算額は30億円近くになったとか。
JRの自力再建は出来ず、今でも工事着工の目処が立っていないそうです。
でもでも、大狩部駅の駅名標が新しくなっていたし、
近くで路盤の調査を行っている様子も見れましたし、
大狩部駅、そして日高本線全線が復活する日を
いつまでも楽しみにお待ちしておりますよ。
訪問駅リスト(JR線)
日高本線
↑(苫小牧駅方面)
大狩部駅(平成27年6月3日)