皆さま、こんにちは!
今年度も今日で終わりですね。
今月は遠方の旅が出来ないので
近場の小旅を楽しもうと青春18きっぷを買ったのですが、
未消化日数が発生そうな予感が…。
来週半ば辺り、どこか休みを取ろうかしら?
今回は日高本線・厚賀(あつが)駅の訪問記でした。
一昨年の1月に発生した、高潮による路盤流失によって
日高本線(鵡川駅以東の区間)は運休が続いてますが、
その現場からも近い位置にある駅が厚賀駅でした。
昨年末、JR北海道はついに復旧を断念したことを公表しちゃいましたけど、
この先、厚賀駅はどのような運命を辿るのでしょうね?
厚賀駅は大正13年に開業した駅で、
日高本線(当時は国有化以前の日高拓殖鉄道)の終着駅。
2年後の静内駅延伸により中間駅になったそうですよ。
こちらは昭和28年に撮影された航空写真ですが…
広い構内はいかにも終着駅といった感じですね。
駅裏には木材置き場が広がってますけど
当時は営林署管轄の専用線があり、ここから材木が出荷されてたそうです。
駅の目に前には海岸が広がっていて…
もう、堪りませんわ!
この写真が撮影されから64年が経過。
現在の厚賀駅はどのようになったかというと…
開業当時から使われていた木造駅舎は建て替えされて、
現在は、平成元年竣工の駅舎に代わってましたよ。
こちらはホームです。
かつてあった2本のホームは片方が撤去、
あんなに広かった構内も大部分が整理されて
現在は単式ホームが1本あるだけの棒線駅に変ってしまったようです。
航空写真を見ると、この先には材木置き場が広がっていたはずなのに…
左側に見える倉庫は航空写真に写ってますよね。
材木置き場だった場所には廃墟物件がありましたけど、
これって何に使われていたモノなのでしょう?
駅舎は昭和52年に簡易委託駅化された後に建てられたモノです。
出札窓口はなく、シャッターで閉ざされた場所ではかつて、
売店が営業していたらしい。
おそらくは、ここで常備券(切符)を販売していたのでしょうね。
現在は売店も撤退して完全な無人駅になった模様。
駅便は駅舎とは別棟でした。
ヒーターもバッチリ効いてて超快適仕様です。
終電(代行バス)に乗り遅れても、このトイレなら一夜を過ごせそうですね。
終日、ヒーターに電源が入ってるかは不明ですが。
駅から売店が消え、利用者はさぞ不便を強いられてるかと思いきや、
駅の真ん前を浦河街道(国道235号線)が延びていて、
5分も歩けばコンビニや商店が見えてきますの。
厚賀駅は無人駅ですけど、周辺は意外に”街”ですのよ。
自分が厚賀駅に訪れたのは一昨年6月のことで、
不通になってから5ケ月後のことでしたけど、
その後の日高本線の駅の様子が気になってました。
車両や建物って、使われなくなると急に廃れちゃうのですよね。
厚賀駅は代行バスのバス停として使われているので
大丈夫かとは思いますけど。
中古車の仕事を本業にしている自分が言うのですから間違いないです。
何度、在庫車を放ったらかしにして、中古車を廃車にしたことか…
↑(苫小牧駅方面)
厚賀駅(平成27年6月3日)