皆さま、こんにちは!
今日は日高本線・春立(はるたち)駅の訪問記です。
パッと見た感じ、どこにでもありそうな無人駅なのですが、
古くからの鉄道ファンには懐かしい、
昭和の情景に欠かせないアレが残る駅なのです。
自分もソレを見て、思わず小躍りしちゃいました。
その正体は後ほど書くことにしまして…
春立駅は昭和8年に開業した、小さな集落の中にある駅でした。
春立駅がある静内町(平成18年に三石町と合併して現在は新ひだか町へ)の
中心地は、元々は春立駅周辺にあったそうですよ。
静内駅寄りに漁港がありますので、
駅の開業当時は港町の玄関口として賑わっていたのかもしれませんね。
そんな春立駅、JR移行後に木造駅舎は取り壊されて、
廃貨車(車掌車のヨ3500)を改造したダルマ駅に変ったそうです。
しかしそれも長くは続かずに、平成12年に現在の駅舎に変ったとか。
日高本線には、ダルマ駅から新駅舎に変った節婦駅がありますけど、
改築された理由はバリアフリー対応のトイレを設置するためだったはず。
春立駅にも立派なトイレがありましたので、
改築の理由は節婦駅と一緒なのかもしれません。
もちろん、駅便マニアの自分は春立駅のトイレもチェックしましたよ。
こんな排水ボタンが付いてるトイレは春立駅が初めてだったかも。
押し応えは、地元の719系や701系未更新車のドアボタンのような感じでした。
チョロチョロじゃなく、プシュ~ッと水が出ることに快感を得る自分。
北海道まで来てなにやってんだ?
待合室は結構広めな感じですね。
春立駅にも貼られていたこのポスター。
全国の海沿いの駅で見られるポスターですけど、
遠隔地でこのポスターを見るたびに、ニヤニヤしていた宮城県民でした。
ちなみに春立駅にこのポスターが貼られていた理由ですが、
海岸線のすぐそばにある駅で、
駅から2分も歩けば海に出られちゃうのですよ。
グーグルマップより転載。
日高本線は海沿いに多くの駅がある路線ですが、
中でも春立駅は近かったような。
昨年末、高波や台風による土砂流出被害で
不通区間となってる鵡川駅-様似駅間の復旧を断念したことが
JR側から発表されましたが、車窓風景を楽しみたかったです。
自分、日高本線の不通区間は
一度も列車に乗ったことがありませんでしたので。
駅舎と便所の間を抜けてホームに入ります。
春立駅は単式ホームが1本あるだけの棒線構造の駅。
ここも国鉄時代は、日高本線内の他のダルマ駅と同様に、
列車の行き違いが可能な相対式ホーム2面2線構造だったようですね。
さてさて、冒頭に書いた「昭和の情景アイテム」ですが、
こちらでしたのよ。わかるかな?
架空裸線路支持柱、通称ハエタタキでした!
今は、地下ケーブルや無線、GPSが主流になった鉄道通信ですが、
一昔前、昭和30年代辺りまでは、直接通信線で結ぶ方式が主流だったのです。
主要幹線では通信線の数も多くなり、
そのカタチから「ハエタタキ」と呼ばれていたのですよ。
全国的にも、撤去されて見れなくなってしまったハエタタキですが、
日高本線では春立駅-日高東別駅間で数多く見ることが出来ます。
春立駅訪問の際は要チェックですからね!
さぁて、来週は今年初の北海道旅に行ってきます!
ふむふむ、土曜日の釧路市内の最低気温はマイナス7度だって?
SL冬の湿原号はSLの故障でDLによる牽引ですって?
なんか、今から悪い予感しかしないのですが…。
日高本線
↑(苫小牧駅方面)
春立駅(平成27年6月3日)