皆さま、こんにちは!
昨年1月に発生した路盤流失から長期の運休が続いている日高本線。
しばらくは苫小牧駅‐鵜川駅間でのみ列車を運行してましたが、
先々週の台風10号の被害によって、
運休区間はついに全線に及んでしまいました。
路盤が流失した区間は更に広がったようで、
日高本線の復旧話は更に遠のいてしまった印象です。
自分が日高本線の駅を見て歩いたのは昨年6月のこと。
有人駅時代の駅舎を改装した駅があると聞いて、来てみたのですが…
どう見ても便所にしか見えない。
近寄ってみたところ、やはり便所、もといトイレットでした。
駅舎はいずこに…
と思い、辺りを見回したらありましたよ!
改装中だったようで、大きな養生に覆われてましたわ。
日高本線・日高幌別(ひだかほろべつ)駅です!
以前にも書いたことがあるかと思いますが、
自分は駅との巡りあわせが悪く、駅に訪れると改装中なタイミングが多いのです。
こんなに駅のことを愛しているのに…
最近では8月に訪れたIGRいわて銀河鉄道線の一戸駅がそんな感じでした。
改装の内容はわかりませんでしたけど、
特徴あるとんがり屋根は残っているようですね。外板の塗り替えかな?
日高幌別駅は昭和12年に開業した駅で、こちらの建物は
有人駅時代に建てられた駅舎を改装した複合施設だそうです。
建物の右半分は簡易郵便局で…
左半分は飲食店さんがご入居されてましたよ。
こちら、巨大な豚丼やチキンカツ定食が名物のお店さんだとか。
駅舎を見て満足し帰って来ちゃったんですけど…しくじったか!?
夜は居酒屋さんとして、いつも大繁盛しているそうです。
次回は絶対にチキンカツを食べるぞ~!
日高幌別駅がある浦河町(旧・幌別村エリア)には
馬の放牧場を備えた保養施設「うらかわ優駿ビレッジAERU」があり、
”馬”をテーマにした町興しが行われていたそうです。
駅舎の正面には駅名標を払いのけて貼られたお馬さんの頭がありましたけど、
そのためだったのでしょうね。
駅舎の待合室は広く、ここでも酒盛りが楽しめそうですよ。
日高幌別駅は単式ホームが1本あるだけの棒線駅でした。
こちらのホーム、有人駅時代は島式ホームでして、
当時は列車の行き違いが可能な構造だったようです。
ホームと駅舎の間が離れているのは、
ここに線路が敷かれていたからなのでしょう。
自分、駅の前歴を知る能力だけはレベル5ですの、おねーさま。
駅前には古風な街並みが並び心を惹かれましたが…
一番心を奪われたのが、やはり駅前に鎮座していたこちらでした。
C10形国鉄コンテナです!
国鉄コンテナの量産形式としては、6000形に続く第2世代形式のC10形。
昭和41年から44年にかけて約15,000個が製造された5トンコンテナでした。
倉庫代用として今でも見かけることはありますけど、
現役時代の表記がそのままで使用されてる例は少ないのではないかと。
以前に、国鉄コンテナを
倉庫として利用している会社の社長さんから聞いた話ですが、
国鉄コンテナは古ければ古いほど造りが良く、
JRコンテナよりも国鉄コンテナの方が丈夫なのだそうです。
JRコンテナの一部には輸入品があり、
腐食の進行が早い話はファンの間では有名ですよね。
それにしても、50年前に造られたコンテナが
いまだに現役の倉庫として活用されてるとは…
一応言っておきますけど、
日高幌別駅周辺は潮風が結構強く吹き付ける地域なのですよ。
C10形コンテナの耐久性、恐るべし!
日高本線沿線にはこのコンテナの他に、
放置された客車の廃車体も見ることが出来ます。
こちらは後日のブログにて。
日高幌別駅、再び列車がやってくる日が訪れることを願ってますよ。
日高本線
↑(苫小牧駅方面)
日高幌別駅(平成27年6月3日)