皆さま、おはようございます!

神奈川県の川崎市と横浜市鶴見区を走る鶴見線。

「都会の中のローカル線」とか「都会の中の秘境路線」とか言われてますが、

自分の中では「貨物線の中をこっそり走る旅客路線」という

イメージがありました。

今では大部分が廃止されてしまいましたが、

貨物専用線が網目のように張り巡らされた路線だったんですよね。

大好きな貨物列車を見るために子供の頃、よく来た路線でしたが、

一昨年2月、大雪が降った日に再び訪れました。

この日は鶴見駅から鶴見線に乗車。

鶴見線は前身が私鉄の鶴見臨港鉄道だったために、

専用の高架ホームから列車が発着します。
g02331/鶴見線・安善駅

列車が発車すると間もなく、

昭和17年に廃止された本山(ほんざん)駅のホームが見えてきますよ。
このシーン、一気にテンションが上がりますよね!

g02332/鶴見線・安善駅

訪れたのは鶴見線・安善(あんぜん)駅でした。
g02333/鶴見線・安善駅

自分が訪れたこの日、安善駅では改修工事の真っ只中でしたわ。
g02334/鶴見線・安善駅

京浜工業地帯に延びる鶴見線は第2次世界大戦中、

駅や路線の一部が空襲に見舞われましたが、安善駅は被害から免れ、

昭和5年開業当時の姿のままで駅舎が残る駅だったのですよ。

だからこの改修工事は、

老朽化した外壁の張替えだとばかり思っていたのですが…
g02330/鶴見線・安善駅

訪問直後の3月に駅舎は大改造され、

有人駅時代の事務スペースを撤去、

元の1/3ほどの大きさの駅舎に変わっちゃったそうです。

上の画像は現在のお姿が写るグーグルマップですが…

駅舎の緑部分がすっかり無くなってしまいました。悲すぃわぁ。

 

鶴見線といえば、京浜工業地帯の形成に携わった功労者の名が

そのまま駅名になった駅が多いことも知られてますが、

安善駅もそんな駅のひとつでした。

安田財閥の創業者である安田善次郎さんがその人でして、

安善駅の所在地名も安善町だったりしますよ。

 

かつては安善駅から浜安善駅(昭和13年旅客営業廃止)まで

支線(現在は安善駅構内側線扱い)が延びてましたが、

当時の支線用ホームはこちらのJR貨物社屋の場所にあった模様。g0233a/鶴見線・安善駅

 

奥には在日アメリカ海軍が管理する鶴見貯油施設があります。

横田基地までジェット燃料を輸送する貨物列車「米タン」はここが起点駅。g0233b/鶴見線・安善駅

昔はここで米タン・タキ3000の写真をよく撮っていたんですけど、

タキ3000が全滅して既に14年が経過していたとはね…

 

島式ホーム1面2線構造の安善駅です。g02337/鶴見線・安善駅g02336/鶴見線・安善駅

 

構内にはこんな鉄塔も立ってますよ。

これを見ると登りたくなるのは自分だけ?g02338/鶴見線・安善駅

 

いえいえ、絶対に登りませんから。g02339/鶴見線・安善駅

暖かくなったら、浜安善駅跡ウォッチのために

また安善駅に訪れたいですね。

でも、小っちゃくなった安善駅を見てガッカリするんだろうな。

 

 

訪問駅リスト(JR線)
鶴見線

↑(鶴見駅方面)

国道駅(平成28年8月28日)

鶴見小野駅(平成28年8月28日)

弁天橋駅(平成28年8月28日)新駅舎(平成30年11月3日)

浅野駅(平成28年8月28日)

新芝浦駅(平28年8月28日)

┗ 海芝浦駅(平成28年8月28日)

安善駅(平成26年2月9日)改築後(平成30年11月3日)

┗ 大川駅(平成28年8月28日)

武蔵白石駅(平成26年2月9日)

浜川崎駅(平成26年2月9日)

昭和駅(平成26年2月9日)新駅舎(平成30年11月3日)

扇町駅(平成26年2月9日)
 

駅探訪記、旅情報を不定期に更新中。

新着情報がすぐ受け取れる読者登録をお願いします!