皆さま、こんにちは!
以前、駅の外に出ることが出来ない鶴見線・海芝浦駅のことを書きました。
駅構外がすべて東芝本社工場の敷地(私有地)のために
駅構外が立ち入り禁止(&撮影禁止)でしたが、
そのひとつ手前にある駅もすごかったです。
昨年8月に訪れたこちらの駅でした。
鶴見線・新芝浦(しんしばうら)駅です!
海芝浦駅とは違い、駅の構外に出れるのですけど、
駅舎の撮影をしていたところ…
「すみませ~ん!
こっちには絶対にカメラを向けないでくださいね!」と。
振り返ると、そこには2名の守衛さんがいらっしゃいまして、
説明によれば、新芝浦駅から南側にある東芝本社工場の社屋は
一切、撮影が禁止なのだそうです。
駅の撮影が目的でも、背後に社屋が写り込むものは禁止とのこと。
新芝浦駅から浅野駅方向に伸びる道路は市道なので、
駅構外に出ることや、道路を通行すること自体はOKなんですって。
そんなことで、極力、東芝社屋が写らないように駅舎を激写。
こうしている間も、外から守衛さんが監視してるのがわかりましたよ。
ここに来る駅ファンの皆様も、苦労されてるのではないでしょうかね?
新芝浦駅は鶴見線(当時は鶴見臨港鉄道)が延伸した、
昭和7年に開業した駅でした。
昭和15年に新芝浦駅が開業するまでの8年間は、
新芝浦駅が終着駅だったそうです。
新芝浦駅は列車の行き違いが可能な相対式ホーム2面2線構造です。
ここで気になったモノがありまして、
古い鉄製の架線柱が1本だけ、取り残されるように立ってましたの。
貼られた建立年を見ると昭和18年4月の文字が!
実はこの年、鶴見線は大変革を遂げてまして、
それまで私鉄線(鶴見臨港鉄道)だったものが、国有化された年でしたの。
国有化されたのは7月ですので、
この架線中柱はその3か月前に立てられたみたいですね。
ここからは憶測ですが、
新芝浦駅の上り線ホームはブロック積み、
下り線ホームはそれよりも新しい鉄製の支柱で組まれてますので、
海側にある下り線ホームは昭和18年に造られたのではないかと。
それ以前は、現在の海芝浦駅の様な
停留所タイプの駅だったのではないでしょうかね?
海芝浦駅側にはシーサスクロッシングがあり、
上り線ホームの延長には東芝工場に繋がる引き込み線がありました。
ちょい前(といってもずいぶん前の話ですけど)はここに、
大型変圧器を輸送するためのシキ(大物車)が留置されていて、
ここに来る楽しみのひとつでした。
今から30年前、自分が高校生の時に撮った写真ですけど…
ピンボケ、構図が悲惨すぎて泣けてくるわ。
駅の外では守衛さんがピリピリしてましたが、
すぐそばの運河では、ボートのおっちゃんが気さくに手を振ってくれました。
さすが、海の男たちです。
こうして新芝浦駅ウォッチングが終了しました。
さてさて、日中は列車の本数が激減することで知られている鶴見線ですが、
新芝浦駅に到着する列車の本数も例外ではありません。
そこで、移動には徒歩がおススメです。
お隣の浅野駅までは、直進距離でわずか900メートルしか離れてませんのよ。
鶴見線沿いの市道をひたすら歩くと、20分弱で浅野駅に到着します。
運河側から流れてくる潮風も楽しめるし、散歩には絶好のコースですよ。
運動嫌いで小デブな自分が言うのですから間違いなし!
訪問駅リスト(JR線)
鶴見線
↑(鶴見駅方面)
弁天橋駅(平成28年8月28日) ・新駅舎(平成30年11月3日)
┃新芝浦駅(平28年8月28日)
安善駅(平成26年2月9日) ・改築後(平成30年11月3日)
昭和駅(平成26年2月9日) ・新駅舎(平成30年11月3日)
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