皆さま、こんにちは!

 
ふと、一昨年6月に訪れた日高本線の駅のことを思い返していたのですが…
起点の苫小牧駅を除くと28ある日高本線の駅ですけど、
JRの社員さんが常駐されてる社員配置駅って、2駅しかなかったのですね。
終点の様似駅が業務委託化された他は、
ほとんどの駅が無人駅化されてたみたいです。
自分は無人駅大好き人間ですが、これはやはり寂しい。
 
社員配置駅は、静内駅と、もうひとつがこちらでした。
日高本線・浦河駅
日高本線・浦河(うらかわ)駅です!
昭和10年、日高本線(当時は日高線)延伸とともに開業した駅でした。
 
駅とは反対側に国道が延びていて、
すぐそばには浦河町の町役場がありました。
行政の中心は、駅とは反対側に広がっていたみたいですね。
日高本線・浦河駅
 
浦河町の町章、松葉スポークみたいでカッコいい!
日高本線・浦河駅
この町章の理由が知りたくて浦河町のHPを見てみたところ、
カタカナの「ウラ」(外周)と、中央に「河」をあしらったものだそうです。
仙台市の市章(地元ひいきでスミマセン)もカッコいいと思いましたけど、
浦河町のデザインもわかりやすくて素敵だと思いません?
 
そして町役場から見た浦河駅の全景です。
日高本線・浦河駅
 
なぜ町の中心が、駅の反対側に移ってしまったのか気になり、
毎度ですが古い航空写真を見てみましたよ。
こちらは昭和23年に撮影された写真ですが、そこには浦河駅の衝撃的な姿が…
日高本線・浦河駅
浦河駅は海岸に面した駅で、
自分が立ったるこの場所、元は海だったみたいです!
町役場がある場所は埋立地だったようで…
国土交通省のHPによれば、浦河港臨海エリアの埋め立て工事は
昭和53年から始まったとのこと。
 
それ以前、構内の東側には貨物ホームもあったみたいです。
日高本線・浦河駅
写真中央に写るのは浦河港の魚市場かな?
今は鉱物や工業製品がメインの取引品種になった浦河港。
今ではとても想像できないような光景が、当時はあったのかもしれませんね。
 
それでは、こちらの自由通路を抜けて浦河駅に向かいます。
日高本線・浦河駅
日高本線・浦河駅
見ての通りこの自由通路は、元々は駅の跨線橋だったモノ。
浦河駅は無人駅じゃないのですが、ひょっとして
入場券を購入しなくてもこのまま構内に入れるのでしょうかね?
 
ドキドキしながら跨線橋を進みました。
右側に白い壁面がありますが、ここはかつて、
廃止された島式ホームに降りる出入口があった場所ですよ。
日高本線・浦河駅
 
あらま、降りれっちゃったわ。
日高本線・浦河駅
自由通路だから、ここの通行はフリーダムみたい。
 
でも、それでは気分がスッキリしませんので、
窓口でキチンと入場券を購入して、構内チェックを開始しました。
鉄路は運休中でも窓口が開いてるのは嬉しいですね。
日高本線・浦河駅
 
浦河駅は単式ホームが1本あるだけの棒線構造。
航空写真に写る海側にあった島式ホームは撤去されてしまったようです。
広い構内がどことなく寂し気な印象でした。
日高本線・浦河駅
 
駅舎に掲げられた絵画を眺める。
日高本線・浦河駅
 
貼られた看板によれば、11年前に浦河高生が制作した大作らしい。
日高本線・浦河駅
タイトルは「夢・希望・未来」
昨年12月に、JRが鵡川駅以東の区間の復旧断念を発表し、
先行きが不透明な日高本線ですが、浦河駅にも未来がありますように。
 
駅舎脇の上屋の支柱は古レールで出来たものでした。
これを見ただけでワクワクしてきますよね、一部のマニア限定ですが。
日高本線・浦河駅
 
ここだけじゃなく、実は先ほど歩いてきた跨線橋も
古レールで組まれたモノだったりします。
日高本線・浦河駅
 
これ、1本1本観察すると、ほとんどが輸入レールなんす、しかも相当古いヤツ。
日高本線・浦河駅
こちらはイギリスのチャールズ・キャンメル社が1901年に製造したものですが、
そもそも1901年(明治34年)って浦河駅が開業する34年前。
どこで使われ、どんな理由からここに運ばれてきたのでしょう?
 
胸キュンしたのは古レールだけではありませぬ。
跨線橋の脇にあった、こちらの電柱も。
日高本線・浦河駅
 
コレ、よく見ると昭和12年の年号が貼られているのですよね。
日高本線・浦河駅
今年で80周年を迎えるこの電柱、
「昔はハエタタキだったのかな?」とか、
「削れば戦前のコールタールが出てくるのかな?」とか考えいたら
愛しくなってきちゃいまして…
 
思わずナデナデしちゃいましたわ。
日高本線・浦河駅
 
浦河駅は社員配置駅という点だけではなく、
国鉄時代からの木造駅舎が残る貴重な駅でした。
訪問の際は駅舎をじっくりとご覧くださいね、それと電柱も。
 
 

訪問駅リスト(JR線)

日高本線 

↑(苫小牧駅方面)

勇払駅(平成28年4月4日)

浜厚真駅(平成27年6月3日)

浜田浦駅(平成27年6月3日)

鵡川駅(平成27年6月3日)

汐見駅(平成27年6月3日)

富川駅(平成27年6月3日)

日高門別駅(平成27年6月3日)

豊郷駅(平成27年6月3日)

清畠駅(平成27年6月3日)

厚賀駅(平成27年6月3日)

大狩部駅(平成27年6月3日)

節婦駅(平成27年6月3日)

新冠駅(平成27年6月3日)

静内駅(平成27年6月3日)

東静内駅(平成27年6月3日)

春立駅(平成27年6月3日)

日高東別駅(平成27年6月3日)

日高三石駅(平成27年6月3日)

蓬栄駅(平成27年6月3日)

本桐駅(平成27年6月3日)

荻伏駅(平成27年6月3日)

絵笛駅(平成27年6月3日)

浦河駅(平成27年6月3日)

東町駅(平成27年6月3日)

日高幌別駅(平成27年6月3日)

鵜苫駅(平成27年6月3日)

西様似駅(平成27年6月3日)

様似駅(平成27年6月3日)


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