皆さま、こんにちは!

 

今日は、一昨年の初夏に訪れた

日高本線・富川(とみかわ)駅の訪問記です。

日高本線・富川駅

大正2年に開業した富川駅、どんな駅かといいますと…

 

木材の出荷が盛んな日高町(旧・沙流郡右左府(うさっぷ)村)の

玄関口として開業した駅で、

駅前には広大な貯木場(伐採した木材を蓄えておく広場)があります。

日高本線・富川駅

貯木場からは海運による木材輸送の他、貨物専用線も敷かれていて、

ここからの貨物輸送も栄えているみたいですよ。

 

ちなみにこの木材は、沙流川上流から運ばれてきたモノ。

富川駅からは、総延長13,1キロの沙流鉄道が延びていて、

ここから貨物輸送されているそうです。

日高本線・富川駅

 

沙流鉄道では貨車を蒸気機関車が牽引、

富川駅と終点の平取駅には転車台が無いので、

両駅には機関車の方向転換をするためのデルタ線が設けられてます。

富川駅は西側にデルタ線が設けられてましたよ。

日高本線・富川駅

富川駅、鉄道ファンにとっては聖地の様な駅ですよね…

 

…っていうのは今から65年前の話!

今は単式ホームが1本あるだけの、

寂しげな駅に変わっちゃったのですよ!

日高本線・富川駅

 

木材を輸送していた沙流鉄道は昭和26年に廃止され、

デルタ線も跡形なく消えてしまったみたいですね。

下の写真に写る、駅の西側にある道路が、沙流鉄道の廃線跡でした。

日高本線・富川駅

 

昔はここにヤードがあり、線路が何本も敷かれていたとは…

今でも見ることが出来るS字カーブが、

当時、分岐器があった名残でした。

日高本線・富川駅

 

この奥に、貯木場に繋がる専用線があったはず。

貯木場も現在は失せてしまい、空き地になってしまったようですね。

日高本線・富川駅

 

駅舎は無人駅化後の平成元年に建て替えられた模様。

繁盛していた時代の名残り、

構内踏切の遺構は見つけましたけど、他にもあったかしら?

日高本線・富川駅

 

淋しいことばかり書いちゃいましたけど、

富川駅の印象って、本当にそんな感じだったのですよ。

駅舎もがらんとしてましたし…

日高本線・富川駅

日高本線・富川駅

駅舎の奥にはシャッターで閉じられたスペースがありましたけど、

厚賀駅のように、以前はここに売店があったのでしょうかね?

 

富川駅の名所案内には、源義経を祀った平取義経神舎がありますが、

かつて富川駅から延びていた沙流鉄道は、

この神社のすぐそばまで延びていたそうですよ。

日高本線・富川駅

廃線跡の一部は今でも見ることが出来るそうですし、

いつか周ってみたいです。

終点の平取駅にあったデルタ線、

どのように変わったのか見てみたいですね。

 

現在は不通区間の駅にになってしまった富川駅。

それにしても、昔の航空写真と比べて、

駅周辺の景色がここまで変ってしまうとは…

ところで、今、ネットを見て知ったのですけど、

源義経=モンゴル帝国の創始者の長男・ジンギスカン

だという説があるみたいです。

自分の中のジンギスカンはと言うと、やはりこれかな?

 

 

訪問駅リスト(JR線)

日高本線 

↑(苫小牧駅方面)

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浜田浦駅(平成27年6月3日)

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