皆さま、こんにちは!
今日は日高本線から、昨年6月に訪れたこちらの駅の訪問記です。
日高本線・東静内(ひがししずない)駅です!
昭和8年、日高本線の日高三石駅延伸に合わせて開業した駅でした。
昭和52年に無人駅化、その後に駅舎もダルマ駅化されたようですけど、
平成6年には再び建て替えされて、現在の駅舎に代わったそうです。
無人駅なのにこの大きさの駅舎を持つとは…東静内駅、立派ですぞ!
ん?公衆便所!?
駅便(駅の便所)マニアとしては、
便所が自己主張している姿を見るのはまことに喜ばしいこと。
でもね、駅ファンの立場となると、
出来れば便所よりも、駅の方を目立たせてあげたいのが本音なのです。
これじゃまるで、駅舎に併設された便所じゃなくて、
便所に併設された駅舎っ…て感じじゃないのよ。
…でもでも、待合室の中を覗くと想像以上の広さでした。
これはこれでアリか。
もちろん便所も覗いてみましたよ。
中は男女別のトイレの他、
バリアフリー対応のトイレもキッチリと備わってました。
うぉ、男と女!
「女」が堂々としているのに対し、
「男」が隅に追いやられれるように見えるのは気のせいか?
まるで現代社会の世相を反映したかのような男女の表記でした。
ん?男子トイレの個室が開かずの間になっている。
この扉の奥には、触れてはいけない闇の世界が潜んでいるのでしょうか?
それとも、殺人事件の現場で中が血のりだらけとか…
仙台から飛行機に乗ってやってきて、
東静内駅の公衆便所の前で時間を過ごす自分。
我ながらくだらない人間だと思いましたが、思わず考えちゃいましたよ。
どうしても中の様子が知りたくて、
個室の上からカメラを構えて撮影しました。
うむむ…特に変わった様子は無さそうですね。
排水センサーの故障かなにかだったのかしら?
東静内駅は単式ホームが1本あるだけの棒線駅でした。
駅舎とホームが離れているのを見て、
かつてはここに線路があったと思った方は大正解です。
東静内駅のホームは以前は島式で、列車の行き違いのほか
貨物の取り扱いも行われていたようです。
ちなみに国鉄時代、日高本線には東静内駅のような
列車交換が可能で貨物の取り扱いがあった駅は22もありました。
そして現在、行き違いが可能な駅は4駅までに減少…。
国道が整備され、モータリゼーションが進行したのも
時代の流れなのでしょうね。
さてさて、せっかく東静内駅まで来ましたので
駅ネタをもうひとついっちゃいます。
東静内駅と静内駅の中間地点、西側に4キロほど進んだ先には
静内海水浴場があります。
あるというか…海の家の建物はあるのですが、
ネットで調べても最近は営業している様子はみられませんでした。
ひょっとして、現在は海開きしていない?
平成3年~4年にかけてのわずか2シーズンだけですけど
ここで静内海水浴場駅と呼ばれる臨時駅が営業をしていたそうですよ。
上は昭和53年に撮影された航空写真です。国土地理院のサイトより転載。
海水浴場の入り口にある、こちらの踏切の西側に駅があったらしく。
場所的には、多分この辺りだと思いますが…
常設のホームは無く、列車にタラップを架けて
そこから乗り降りを行っていたそうですよ。
かつて留萌本線に存在してた浜中海水浴場駅のような駅だったのでしょうね。
今でもそんな駅が存在していたら、
海水パンツ持参で飛行機に飛び乗っていたかも。
それにしても、ここもそうでしたが
日高本線沿線は絶景ポイントが山のようにありました。
現在は鵡川駅以東の区間が運休中の日高本線。
無事に再開することを心から願っておりますよ。
日高本線
↑(苫小牧駅方面)
東静内駅(平成27年6月3日)