アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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美術を、もっともっと身近なものに。もっともっと楽しいものに。もっともっと笑えるものに。

 明日行きたくなる美術展情報をあなたに

星星星(3ツ星)
  ・下村観山展  東京国立近代美術館(~5/10)
  ・超危険生物展 科学で挑む生き物の本気  国立科学博物館(~6/14)
  ・長沢蘆雪  府中市美術館(~5/10)
  ・テート美術館-YBA&BEYOND  国立新美術館(~5/11)
  ・クロード・モネ ―風景への問いかけ  アーティゾン美術館(~5/24)
  ・SPRING わきあがる鼓動  ポーラ美術館(~5/31)
  
星星(2ツ星)
NEWNHK日曜美術館50年展  東京藝術大学大学美術館(~6/21)
NEWモノたちの眼  慶應義塾ミュージアム・コモンズ(~5/15)
NEW北斎 冨嶽三十六景 井内コレクションより  国立西洋美術館(~6/14)
NEWチュルリョーニス展 内なる星図  国立西洋美術館(~6/14)
NEW太刀掛秀子展 ~『りぼん』70’sおとめチック☆エポック~  弥生美術館(~6/28)
  ・メダルド・ロッソ《Ecce Puer(この少年を見よ)》  東京国立近代美術館(~5/10)
  ・Keith Haring: Arching Lines 人をつなぐアーチ  中村キース・へリング美術館(~5/17)
  ・安野光雅展  PLAY! MUSEUM(~5/10)
  ・生誕120年『てぶくろ』の画家 ラチョフと民話絵本の世界  ちひろ美術館・東京(~5/10)
  ・トワイライト、新版画  三菱一号館美術館(~5/24)
  ・ジャッド|マーファ展  ワタリウム美術館(~6/7)
  ・Meet 美の交差点 近代日本画と東洋陶磁  クヴェレ美術館(~7/5)
  ・飯川雄大 大事なことは何かを見つけたとき  水戸芸術館(~5/6)
  ・ピカソ・ミロ・バルセロのセラミック  ヨックモックミュージアム(~12/20)
  ・笑い滴る 春と夏の日本画名品選  松岡美術館(~5/31)
  ・ミッション∞インフィニティ|宇宙+量子+芸術  東京都現代美術館(~5/6)
  ・ニッポン再発見-異邦人のまなざし-  東洋文庫ミュージアム(~5/17)
  ・コレクションの舞台裏  埼玉県立近代美術館(~5/10)

星(1ツ星)
NEW別府貫一郎が描いたイタリア  イタリア文化会館(~4/23)
  ・“YOU MADE ME LEAVE HOME...  エスパス ルイ·ヴィトン東京(~9/13)
  ・スープはいのち  21_21 DESIGN SIGHT(~8/9)
  ・道はあとからついてくる  平山郁夫シルクロード美術館(~6/15)
  ・SORAYAMA 光・透明・反射 ―TOKYO―  CREATIVE MUSEUM TOKYO(~5/31)
  ・ふれあうやきもの  東京都渋谷公園通りギャラリー(~5/10)
  ・Obol  銀座メゾンエルメス ル・フォーラム(~5/31)
  ・うたう仲條 おどる仲條-文字と画と、資生堂と-  資生堂ギャラリー(~6/28)
  ・明朝体  市谷の杜 本と活字館(~5/31)
  ・ミリアム・ハスケルをご存じ?  アクセサリーミュージアム(~7/25)
  ・カタリウム  アーティゾン美術館(~5/24)
  ・画布に描くまなざし―ホキ美術館風景画展  ホキ美術館(~5/13)

約2年ぶりに岡本太郎記念館に行ってきました。

久しぶりに訪れたら・・・・・

 


 

ジャングルのようだった庭が、なんだかスカスカになっていました。

一体何があったのでしょう??

ディストピア感すら覚えました。

さらに、もう一つ変わっていたのが、応接間スペース・

 

 

 

太郎さんの等身大人形の位置が変わっていました。

もしかしたら、夜な夜な動いているのかもしれませんね。

他の芸術家ならともかく、太郎さんなら“さもありなん”という感じです。

 

さてさて、そんな岡本太郎記念館では現在、

“佐内正史 雷写”という展覧会が開催されています。

 

 

 

佐内正史さんは1995年に第12回キヤノン写真新世紀優秀賞受賞、

その翌々年の1997年に、写真集『生きている』でデビューしました。

2003年には私家版として刊行された代表作の写真集『MAP』で、

“写真界の芥川賞”と呼ばれる木村伊兵衛写真賞を受賞しています。

岡本太郎記念館の館長・平野暁臣は、

そんな佐内さんの写真を初めて観た時から、

「どこか太郎とおなじ匂いがする」と直感していたとのこと。

ついにこのたび、2人のコラボが実現するに至ったそうです。

 

さて、本展の開催にあたって、佐内さんは昨年の夏から冬にかけて、

毎週火曜日、つまり岡本太郎記念館の休館日に撮影をしたそうです。

その中で最も佐内さんが惹きつけられたというのが、太郎の絶筆《雷人》

《雷人》というタイトルになぞらえて、自らの撮影原理を「雷写」と銘打つまでに。

今年の3月には、同名の写真集も発表しています。

 

image

(岡本太郎記念館でも購入することができます)

 

 

本展の最初の展示室では、そのきっかけとなった《雷人》と、

《雷人》を被写体とした佐内さんの写真が並べて展示されていました。

 

 

 

絵画作品を普通に撮影したら、

それは単なる記録写真になりそうなものなのですが。

佐内さんが撮影すると、不思議とちゃんと、佐内さんの作品となっています。

トリミングや出力する際の色調整などに、唯一無二のセンスを感じました。

 

こちらの展示室では他にも、《明日の神話》や、

太郎デザインのマグカップを被写体にした写真、

 

 

 

さらには、写真集『雷写』のラストを飾る、
佐内さんが愛車越しに撮影した《太陽の塔》の写真が紹介されています。
 

 

 

岡本太郎といえば赤のイメージなので、

たいがい彼の展示空間は、紅に染まりがちですが。

本展に関しては、続く展示室は紫を基調とした空間となっています。



 

その展示空間でひと際目を惹くのが、

十字架の形に並べて展示された写真たち。

それらを取り巻くように骸骨が飾られていました。

 

 

 

また、隣接する長大な壁一面には、

『雷写』に掲載された写真がびっしりと並べられています。

 

 

 

それらの中には、記念館の庭を撮影したものもあれば、

 

 

 

日本全国にある太郎のパブリックアートを尋ねて撮影したもの、

 

 

 

時には、どういうシチュエーションなのか、

さっぱりわからないベラボーなものもありました。

 

 

 

なお、『雷写』には昨年よりもずっと前、

昔に撮影していた写真も収録されているそうです。

おそらく、こちらの一枚もかつて撮影されたもの。

 

 

 

左に映っているのは、1956年に公開されたSF映画、

『宇宙人東京に現わる』に登場する宇宙人、パイラ人。

デザインしたのは、岡本太郎です。

撮影された場所から推測するに、川崎市岡本太郎美術館の企画展示室。

調べてみると、2011年に開催された展覧会、

“「人間・岡本太郎」展”の展示風景であることがわかりました。

その展覧会において、太郎の《手の椅子》で爆睡する男性。

そんな彼もまた、“THE 人間”ですね。

 

 

ちなみに。
個人的にもっとも惹かれたのは、
記念館の庭を撮影したこちらの写真です。



 
記念館には何度も訪れていますし、
そのたびに庭を幾度となく撮影していますし。
なのに、作品同士がまるでひっそりと対話しているかのような。
こんな素敵な写真は一度も撮れた試しがありません。
今でこそ誰しもが写真を撮影できる時代ですが、
プロと素人には超えられない壁があるものですね。
そんなプロの実力をまざまざと実感させられる一枚でした。
さて、この写真はやはり格別なのでしょう。
Tシャツのデザインにも採用されていました。

 

 

 

そんな佐内さんの写真のTシャツも素敵だったのですが、

NEW ERAとコラボしたロングTシャツのデザインも秀逸でした。

 

 

 

岡本太郎記念館を訪れるたび、

岡本太郎Tシャツが我が家に増えていきます。

爆買ならぬ、雷買。

 

 

 

 

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