約2年ぶりに岡本太郎記念館に行ってきました。
久しぶりに訪れたら・・・・・
ジャングルのようだった庭が、なんだかスカスカになっていました。
一体何があったのでしょう??
ディストピア感すら覚えました。
さらに、もう一つ変わっていたのが、応接間スペース・
太郎さんの等身大人形の位置が変わっていました。
もしかしたら、夜な夜な動いているのかもしれませんね。
他の芸術家ならともかく、太郎さんなら“さもありなん”という感じです。
さてさて、そんな岡本太郎記念館では現在、
“佐内正史 雷写”という展覧会が開催されています。
佐内正史さんは1995年に第12回キヤノン写真新世紀優秀賞受賞、
その翌々年の1997年に、写真集『生きている』でデビューしました。
2003年には私家版として刊行された代表作の写真集『MAP』で、
“写真界の芥川賞”と呼ばれる木村伊兵衛写真賞を受賞しています。
岡本太郎記念館の館長・平野暁臣は、
そんな佐内さんの写真を初めて観た時から、
「どこか太郎とおなじ匂いがする」と直感していたとのこと。
ついにこのたび、2人のコラボが実現するに至ったそうです。
さて、本展の開催にあたって、佐内さんは昨年の夏から冬にかけて、
毎週火曜日、つまり岡本太郎記念館の休館日に撮影をしたそうです。
その中で最も佐内さんが惹きつけられたというのが、太郎の絶筆《雷人》。
《雷人》というタイトルになぞらえて、自らの撮影原理を「雷写」と銘打つまでに。
今年の3月には、同名の写真集も発表しています。
(岡本太郎記念館でも購入することができます)
本展の最初の展示室では、そのきっかけとなった《雷人》と、
《雷人》を被写体とした佐内さんの写真が並べて展示されていました。
絵画作品を普通に撮影したら、
それは単なる記録写真になりそうなものなのですが。
佐内さんが撮影すると、不思議とちゃんと、佐内さんの作品となっています。
トリミングや出力する際の色調整などに、唯一無二のセンスを感じました。
こちらの展示室では他にも、《明日の神話》や、
太郎デザインのマグカップを被写体にした写真、
岡本太郎といえば赤のイメージなので、
たいがい彼の展示空間は、紅に染まりがちですが。
本展に関しては、続く展示室は紫を基調とした空間となっています。
その展示空間でひと際目を惹くのが、
十字架の形に並べて展示された写真たち。
それらを取り巻くように骸骨が飾られていました。
また、隣接する長大な壁一面には、
『雷写』に掲載された写真がびっしりと並べられています。
それらの中には、記念館の庭を撮影したものもあれば、
日本全国にある太郎のパブリックアートを尋ねて撮影したもの、
時には、どういうシチュエーションなのか、
さっぱりわからないベラボーなものもありました。
なお、『雷写』には昨年よりもずっと前、
昔に撮影していた写真も収録されているそうです。
おそらく、こちらの一枚もかつて撮影されたもの。
左に映っているのは、1956年に公開されたSF映画、
『宇宙人東京に現わる』に登場する宇宙人、パイラ人。
デザインしたのは、岡本太郎です。
撮影された場所から推測するに、川崎市岡本太郎美術館の企画展示室。
調べてみると、2011年に開催された展覧会、
“「人間・岡本太郎」展”の展示風景であることがわかりました。
その展覧会において、太郎の《手の椅子》で爆睡する男性。
そんな彼もまた、“THE 人間”ですね。
そんな佐内さんの写真のTシャツも素敵だったのですが、
NEW ERAとコラボしたロングTシャツのデザインも秀逸でした。
岡本太郎記念館を訪れるたび、
岡本太郎Tシャツが我が家に増えていきます。
爆買ならぬ、雷買。

(1ツ星)
















