アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

美術を、もっともっと身近なものに。もっともっと楽しいものに。もっともっと笑えるものに。

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アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-タイトル  明日行きたくなる美術展情報をあなたに

星星星(3ツ星)
  ・ユージーン・スタジオ 新しい海  東京都現代美術館(~2022/2/23)
  ・野田弘志 新作展 神仙沼 -保木将夫氏に捧ぐ-  ホキ美術館 (~2022/5/22)
  ・イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜  三菱一号館美術館(~2022/1/16)
  ・ゴッホ展――響きあう魂 ヘレーネとフィンセント  東京都美術館(~12/12)
  
星星(2ツ星)
NEW奥村土牛 ―山﨑種二が愛した日本画の巨匠 第2弾―  山種美術館(~2021/1/23)
  ・東洋文庫名品展-「東洋学」の世界へようこそ  東洋文庫ミュージアム(~2022/1/16)
  ・重要文化財指定記念特別展 鈴木其一・夏秋渓流図屏風  根津美術館(~12/19)
  ・Viva Video! 久保田成子展  東京都現代美術館(~2022/2/23)
  ・佐藤雅晴 尾行-存在の不在/不在の存在  水戸芸術館現代美術センター(~2022/1/30)
  ・すべての ひとに 石が ひつよう 目と、手でふれる世界  ヴァンジ彫刻庭園美術館(~2022/3/29)
  ・松江泰治 マキエタCC  東京都写真美術館(~2022/1/23)
  ・柳宗悦没後60年記念展「民藝の100年」  東京国立近代美術館(~2021/2/13)
  ・和田誠展  東京オペラシティ アートギャラリー(~12/19)
  ・白井晟一入門  渋谷区立松濤美術館(~12/12)
  ・大英博物館ミイラ展 古代エジプト6つの物語  国立科学博物館(~2022/1/12)
もうすぐ…学者の愛したコレクション ―ピーター・モースと楢﨑宗重―  すみだ北斎美術館(~12/5)
  ・庵野秀明展  国立新美術館(~12/19)
  ・ブダペスト国立工芸美術館名品展  パナソニック汐留美術館(~12/19)
  ・川瀬巴水 旅と郷愁の風景  SOMPO美術館(~12/26)
  ・リーチと濱田Ⅱ  益子参考館(~12/12)
  ・福田美蘭展 千葉市美コレクション遊覧  千葉市美術館(~12/19)
  ・ロニ・ホーン  ポーラ美術館(~2022/3/30)
  ・大林コレクション展  WHAT MUSEUM(~2022/2/13)
  ・手のひらほどの小さな絵―パリ1930年代の浜口陽三―  ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション(~12/22)
  ・サンリオ展 ニッポンのカワイイ文化60年史  六本木ヒルズ東京シティビュー(~2022/1/10)
もうすぐ…バンクシーって誰?展  寺田倉庫G1ビル(~12/5)
  ・アナザーエナジー展  森美術館(~2022/1/16)

星(1ツ星)
NEW地中海人ピカソ―神話的世界に遊ぶ  ヨックモックミュージアム(~2022/9/25)
NEWMickey Mouse Now and Future  PARCO MUSEUM TOKYO(~12/19)
  ・Everyday Life : わたしは生まれなおしている  東京都美術館(~2022/1/6)
  ・クリスチャン・マークレー トランスレーティング[翻訳する]  東京都現代美術館(~2022/2/23)
  ・別冊サザエさん展  長谷川町子記念館(~2022/1/10)
  ・ミニマル/コンセプチュアル:  DIC川村記念美術館(~2022/1/10)
もうすぐ…縄文2021―東京に生きた縄文人―  江戸東京博物館(~12/5)
  ・性いっぱい展おかわり♡  サンシャイン水族館(~12/26)
  ・アメリカン・トイズ since 1920s  世田谷文化生活情報センター 生活工房(~12/19)
もうすぐ…自身への眼差し 自画像展  中村屋サロン美術館(~12/5)

現在、サントリー美術館では、開館60周年を記念して、

さらに、今年が聖徳太子の1400年遠忌であることも記念して、

“聖徳太子 日出づる処の天子” という特別展が開催されています。

 

(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)

 

 

聖徳太子をフィーチャーした展覧会といえば、

この夏、東京国立博物館でも大々的に開催されていましたが。

 

 

 

あちらとはまったく別物の展覧会です。

トーハク版では、聖徳太子が建立した奈良・法隆寺の寺宝を中心に紹介していましたが、

サントリー美術館版では、太子信仰の中核を担ってきた大阪・四天王寺の寺宝を中心に紹介。

それらの中には、《四天王寺縁起》《金銅威奈大村骨蔵器》 など、国宝も含まれています。

(注:展示替えあり)

 

 

 

数ある国宝の中でも特にレアなのが、こちらの国宝です。

 

 

 

聖徳太子が佩刀していたとされる国宝 《七星剣》

この 《七星剣》 は国内屈指の古刀としても知られており、

まだ反りという概念がなかった頃に作られているので、直刀であるのが大きな特徴です。

なお、その名の由来は、刀身に象嵌で施された北斗七星の文様。

RPGのアイテム感の強いネーミングですね。

 

 

また、今展では、信仰の対象としての聖徳太子だけではなく。

聖徳太子の肖像画がデザインされた旧紙幣全7種や、

1980年代に聖徳太子ブームを起こした山岸凉子さんの名作 『日出処の天子』 など、

 

 

 

近代以降の聖徳太子のイメージについても紹介されています。

聖徳太子にまつわるさまざまな美術品や資料が展示されていますが、

情報過多にはならず、全体的に上手くまとまっている印象を受けました。

まさに 「和を以て貴しとなす」 な展覧会です。

星星

 

 

さてさて、紹介されていた数々の展示品の中で、

特に印象的だったのは、日本各地に伝わる聖徳太子の像です。

 

 

 

日本一有名な人物でありながらも、

これという身体的特徴がないからなのでしょう。

どれもこれも同一人物とは思えないくらいに、

いろんなタイプの聖徳太子が存在していました。

特に子ども時代の姿に関しては、フリーダム状態。

 

 

 

展覧会のメインビジュアルにも採用された、

四天王寺蔵の 《聖徳太子童形像・六臣像》 の太子の姿は、

子どもとは思えないくらいに、貫禄がありました。

国会議員2回生くらいの貫禄があります。

 

また、こんな童形の聖徳太子像も。

 

 

 

なぜか上半身が裸。

よく見れば、上半身の肌の一部が白く、

まるで日焼け跡のような感じになっています。

実は、この像には実際の服を着させていたのだそう。

そのサイズ感といい、着せ替えられるシステム (?) といい、

不二家の軒先にあるペコちゃんを思わず連想してしまいました。

 

 

それから、もう一つ印象的だった彫像が、

宮城の天王寺に伝わる 《如意輪観音半跏像》《四天王立像》 です。

 

 

 

みちのくの仏像だけあって、

全体的に素朴でおおらかな印象を受けました。

ただ、どうしても気になったのが、頭の長さ。

一瞬、コーンヘッドかと思ってしまいました。

 

 

 ┃会期:2021年11月17日(水)~2022年1月10日(月・祝)

 ┃会場:サントリー美術館

 ┃https://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2021_4/index.html

 

 



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