旅するピーナッツ。 | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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スヌーピーファンの聖地であるカリフォルニアのシュルツ美術館。
その世界初の公式サテライトミュージアムとして、

六本木にオープンしたのがスヌーピーミュージアムです。

ただし、こちらは期間限定での開館ゆえ、

惜しまれつつ、3年間でその幕を閉じました。

 

 

 

しかし、その閉館の翌年の2019年に電撃復活!

約2倍の広さになって、南町田グランベリーパークに移転オープンしました。

そんな新生スヌーピーミュージアムが、今年2月1日、

さらにパワーアップし、リニューアルオープンを果たしました!

 

 

 

入り口には巨大なスヌーピーの顔が誕生。

来館者はスヌーピーの口から、館内に入ることになります。

なお、外に出るのも口からなので、ご安心くださいませ(←?)。

 

スヌーピーミュージアムの人気スポットの一つ、スヌーピー・ルーム。

 

 

 

こちらには、鼻が長いものやスケートをするスヌーピーなど、

ちょっと変わったスヌーピーのスタチューが設置されています。

中でもひと際目を引く、全長8メートルの巨大なスヌーピーは、

ライナスの毛布の上ですやすやと眠る姿を再現したものとのこと。

ちょっとだけですが、山下達郎さんにも見えました。

なお、今回のリニューアルにより、ショー演出が追加。

5分に1回、映像や光による演出が行われるようになりました。

 

 

 

また、今回のリニューアルの一番の目玉というべきが、

新たな展示室である「スヌーピー・ワンダールーム」です。

 


 

こちらの部屋に展示されているのは、

ぬいぐるみ約300体をはじめとするたくさんのスヌーピーグッズ。

 

 

 

これらはすべて、ファンから寄贈されたもの。

スヌーピーグッズの多さに驚かされるとともに、

長年大切に使われたのが伝わってくるグッズも少なくなく、

思わずほっこりする気持ちになりました。

なお、数多いスヌーピーグッズの中で、

個人的に印象深かったのは、スヌーピー家庭版。

 

 

 

今日の今日まで忘れていましたが、

このおもちゃは、我が家にもありました!

弟と何度も遊んだことがありましたっけ。

きっと、こういう感じで、皆さまも一つくらいは、

古い記憶の扉が開くスヌーピーグッズがあるのではないでしょうか。

星

 

 

さてさて、そんなスヌーピーミュージアムで、

リニューアル1発目に開催されているのは、“旅するピーナッツ。”という企画展。

サマーキャンプやビーチ旅行、砂漠旅行など、

「旅」をテーマにした『ピーナッツ』の漫画を紹介するものです。

 

 

 

紹介されている漫画は約45点。

それらはすべて、シュルツ美術館が所蔵する貴重な原画です。

 

 

 

さらに、併せて、『ピーナッツ』の生みの親、

チャールズ・M・シュルツの貴重な旅での写真も紹介されていました。

 

 

 

ところが、シュルツ自身は、大の旅嫌いだったとか。

しかも、そんな大の旅嫌いなのにも関わらず、

仕事の打ち合わせや講演旅行といった理由で、

アメリカ各地や外国を飛び回っていたのだそうです。

なんとも皮肉な人生ですね。

 

 

ちなみに。

エンタメ性もありつつ、『ピーナッツ』について、

いろいろ学ぶことができるスヌーピーミュージアム。

 

 

 

今回知った中で一番衝撃だった事実は、

約50年連載が続いた『ピーナッツ』の漫画の中で、

スヌーピーが2足歩行になったのは、連載開始20年経てからだったということ。

 

 

 

それまでは、4足歩行だったそうです。

 

 

 

初期のスヌーピーも、それはそれとして、可愛いらしいですが。

まぁ、見た目はただの犬。

立てない犬は、ただの犬です。

スヌーピーがスヌーピーらしくなるには、

20年もの月日がかかっていたのですね。

人に歴史あり。スヌーピーにも歴史あり。

 

 

 

 

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