コレって広告?!展 -拡張する21世紀の広告クリエイティブ- | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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現在、アドミュージアム東京で開催されているのは、

“コレって広告?!展 -拡張する21世紀の広告クリエイティブ-”

21世紀初頭に展開されたさまざまな広告を紹介する展覧会です。

 

 

 

メディアやテクノロジーの進化が著しい21世紀。

広告も、従来の枠を超えて拡張し続けているようです。

例えば、UNIQLOCK。

 

 

 

こちらは、ユニクロが2007年6月より展開していたブログパーツです。

(サービスは2017年に終了)

ユニクロの服を着た女性がダンスを踊り、

その映像と時計が数秒ごとに切り替わるというもので、

誰でも無料でブログに貼り付けることが可能でした。

つまり、そのブログの読者はもれなく、このUNIQLOCKを目にするわけで。

この画期的なアイディアで、UNIQLOCKは世界の3大広告賞を総なめにしました。

 

また例えば、2009年に大々的に行われたこちらのプロジェクト。

 

 

 

『ルパン三世』の世界観を活用して、
「愉快・痛快な話題を提供して活力を与えよう」というプロジェクト。

その名も、ルパン スティールジャパンプロジェクトです。

プロジェクトの一環として、渋谷駅のモヤイ像や、

道頓堀のくいだおれ人形が、実際に盗まれ(?)、大きな話題となりました。

特殊詐欺の“ルフィ”事件と違って、こちらの事件は夢と希望がありましたね。

 

 

また、展覧会では時代を感じる広告も多数紹介されていました。

こちらは、2017年い銀座ソニービルの壁面で展開されたヤフーの防災広告。

 

 

 

2011年の東日本大震災をリマインドする啓発広告で、

「ちょうどこの高さ。」とある赤いラインが、津波最高値の16.7mに相当しています。

ニュース等で津波の高さが報じられても、

なかなか具体的にはイメージできないものですが。

こうやって可視化されてみると、

いかに大きな津波だったのかが嫌でも実感できます。

 

それから、こちらは2020年5月27日の新聞に掲載されたのKINCHOの広告。

 

 

 

2020年5月といえば、最初の緊急事態宣言が発令され、

この先、世の中がどうなっていくのか、皆が不安になっていた頃。

その状況をあえて逆手に取ったような広告です。

今見るとクスっとなりますが、当時目にしていたら、今ほどは笑えていなかったかも。

そういう意味でも、時代を感じずにはいられませんでした。

 

なお、展覧会タイトルに“コレって広告?!”とある通り、

「へぇー、こういうのも広告なんだ」と思うものも紹介されています。

その一つが、商品のオマケ。

 

 

 

最近はあまり見かけませんが、

確かに一時期、ボトルキャップが流行っていましたね。

ちょうどその頃、コンビニでバイトをしていたので懐かしく感じました。

このペプシの『スター・ウォーズ』シリーズのを、

コンプリートしたくて、箱買いしていたお客さんもいましたっけ。

 

また、懐かしいと言えば、ケータイのストラップも。

 

 

 

展覧会ではノベルティとして、

企業から配られていたものが多数展示されていました。

今冷静になって考えてみたら、

何であんなに真剣に、ストラップを選んでいたのでしょう??

 

そうそう、ケータイ関連のノベルティといえば。

こんなものも展示されていました。

 

 

 

2023年にあんなことになるなんて・・・。

この頃の彼女はきっと知る由も無かったことでしょう。

というか、アドミュージアム東京さんも、

何もこのタイミングで、このうちわを展示しなくても(笑)

星

 

 

ちなみに。

広告と言えば、やはり忘れていけないのが、テレビCMです。

 

 

 

その中でも特に注目されていたのが、

日清食品のカップヌードルのテレビCMでした。

 

 

 

展覧会監修者によると、カップヌードルのCMは、

ここ数年、最速・最旬で「バズる」ことに命をかけているように見えるとのこと。

言われてみれば、最近のカップヌードルのCMはカオスなテイストのものが多いような。

正直なところ、個人的には、最近のこのノリは好きではなく。

それだけに、あの懐かしCMでの大滝秀治の一括が心に響きました。

 

 

 

 

 

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