世間知らずのセイブラは弁護士のヤンシー・クラヴァットと結婚し、開拓が許可されたオクラハマに向かった。
土地の争奪戦に敗れたヤンシーは新聞社を作った。新聞社は順調に発展した。
だがヤンシーの放浪癖は収まらず、家族をおいて行方をくらました。
製作年:1960,監督:Anthony Mann,脚本:Arnold Schulman,原作:Cimarron(1930,Edna Ferber)
■ はじめに
◆ 登場人物
ヤンシー・クラヴァット(グレン・フォード)
セイブラ・クラヴァット(マリア・シェル)
息子(?) シマロン
ディクシー・リー(アン・バクスター) ヤンシーの元恋人
サム・ペグラー(ロバート・キース)
マーヴィス・ペグラー(アリーン・マクマホン)
トム・ワイアット(アーサー・オコーネル)
サラ・ワイアット(マーセデス・マッケンブリッジ)
ソル・レヴィー(デイヴィッド・オパトシュ)
ボブ・ヨンティス(チャールズ・マッグロー)
ミリス(L・Q・ジョーンズ)
◆ 補足
主人公はヤンシーよりもむしろセイブラ。それより前にグレン・フォードとアン・バクスターなので、この二人が主演なのかと思っていた。
アン・バクスターが出演しているので期待したが、登場場面は少ない。だがキレイに映っているのが嬉しい。
スーザン・ヘイワード出演の「(1949)タルサ/Tulsa」でもオクラハマでの石油ブームの様子が描かれている。
■ あらすじ
◆ セイブラは結婚した
1889年、金持ちの娘で世間知らずのセイブラは、親の反対を押し切って弁護士のヤンシー・クラヴァットと結婚した。
ヤンシーは普通の弁護士とは違って熱中すると我を忘れるタイプで、オクラハマで「ランド・ラン」が行われると知ると、オクラハマに向かった。
補足。ランド・ランとは未開の土地に、金や石油などを求めて人々が殺到することを指す。多くの場合、先住民の虐殺、牧草地や農地が荒らされる。
本作のランド・ランは1889年4月22日にオクラハマに白人の入植を許可して起こった現象を指す。
◆ 新聞の発行
ランド・ランではいろいろなことが起こった。
ヤンシーは、昔の恋人ディクシー・リーに騙されて、土地を確保できなかった。
知人のサム・ペグラーが死亡した。
ペグラーの遺志を継いで「オクラホマ・ウィグワム」という新聞を発行した。セイブラも協力した。
◆ ヤンシーは姿を消した
新聞社の経営も順調で、二人の間にはシム(=シマロン)という息子が生まれた。
またボブ・ヨンティスが率いる悪党一味とも対決した。
だが放浪癖のヤンシーは、家族を置いて旅立った。セイブラは新聞発行を続けた。
ヤンシーは五年ぶりに戻って来た。キューバで義勇兵になっていたとのこと。
セイブラはヤンシーに対して腹が立ったが、ともかく親子三人の生活が再開された。
◆ オクラハマで石油
今度はオクラハマで石油が見つかった。空前の石油ブームとなり、多くの富豪が誕生した。
ヤンシーは先住民の権利が侵されているとオクラホマ・ウィグワム上で主張した。
結果、先住民にもある程度の恩恵が流れた。
◆ ヤンシーは知事に
突然ヤンシーに「知事に任命する」との知らせが届いた。セイブラは裕福になれる、ヤンシーの放浪癖がなくなるとの理由で喜んだ。
ヤンシーはワシントンに向かった。
ワシントンに行き、この話はオクラハマでヤンシーを邪魔に思っている勢力がヤンシーを黙らせるために画策したものと知って、話を蹴って戻って来た。
セイブラは怒った。ヤンシーはセイブラの元を立ち去った。
◆ ヤンシーは戦死した
それでもウィグワム社は順調に発展した。創立25周年のパーティを開いた。息子も結婚して孫も生まれた。
第一次世界大戦が勃発した。
ヤンシーから手紙が届いた。ヤンシーはイギリス陸軍に入り、兵士として従軍しているとのこと。セイブラへの謝罪の言葉があった。
そしてさらにイギリス陸軍省からの手紙。ヤンシーが戦死したとのこと。
ヤンシーとの懐かしい思い出が、次から次へと浮かんだ。
オクラハマ開拓の象徴としてヤンシーの像が立てられた。
■ 出演作
◆ アン・バクスター
(1940)スワンプ・ウォーター/Swamp Water
(1953)青いガーディニア/The Blue Gardenia
(1950)彼女は二挺拳銃/A Ticket to Tomahawk
(1950)イヴの総て/All about Eve
(1952)人生模様/最後の一葉/O. Henry's Full House
(1956)十戒/The Ten Commandments
(1953)私は告白する/I Confess
(1946)剃刀の刃/THE RAZOR'S EDGE
(1952)ポーカー・フラットの追放者/The Outcasts of Poker Flat
(1946)地獄から来た天使/肩の上の天使/Angel on My Shoulder
(1948)幸福の森、アイルランドの妖精/The Luck of the Irish
(1944)婚約者の陰謀/スカートの中の悪魔/Guest in the House/Satan in Skirts
(1955)暴力には暴力だ/The Spoilers
(1952)妻の親友/My Wife's Best Friend
(1958)生きていた男/Chase a Crooked Shadow
(1954)カーニヴァル物語/Carnival Story
(1948)廃墟の群盗/Yellow Sky
(1955)悪徳:神学生と歌手/Bedevilled
(1942)ナチスからの逃亡:ドイツ占領下のフランス脱出/The Pied Piper
(1957)三人のあらくれ者/Three Violent People
(1948)ジェリコの壁/The Walls of Jericho
(1956)疑惑の拳銃/The Come On
(1943)潜航決戦隊/Crash Dive
(1947)操縦士4兄弟の運命/Blaze of Noon
◆ グレン・フォード
(1941)掠奪の町/TEXAS
(1946)ギルダ/Gilda
(1953)復讐は俺に任せろ/The Big Heat
(1948)カルメン/The Loves of Carmen
(1951)脱獄者の秘密/The Secret of Convict Lake
(1953)地獄の道連れ/Appointment in Honduras
(1954)仕組まれた罠:人間の欲望/Human Desire
(1956)早撃ちガンマン:必殺の一弾/The Fastest Gun Alive
(1958)羊飼いの反撃/The Sheepman
(1947)身代わり殺人計画/Framed
(1939)アリゾナに土地を買って牧場を作る/Heaven with a Barbed Wire Fence
(1981)誕生日はもう来ない/Happy Birthday to Me
(1949)ギャングに追いかけられた男/Mr. Soft Touch
(1952)陰謀のトリニダード・トバゴ/Affair in Trinidad
(1950)秘境/LUST FOR GOLD
(1949)ある医師の生きざま/The Doctor and the Girl
◆ チャールズ・マッグロー
(1942)不死の怪物/The Undying Monster
(1946)殺人者/The Killers
(1947)真昼の暴動/Brute Force
(1951)替え玉殺人事件/HIS KIND OF WOMAN
(1952)その女を殺せ/THE NARROW MARGIN
(1971)ジョニーは戦場へ行った Johnny Got His Gun
(1958)手錠のままの脱獄/The Defiant Ones
(1947)Tメン/T-Men
(1951)血に飢えたデイヴ/Double Crossbones
(1949)脅迫:脱獄犯が刑事と歌手を拉致/The Threat
(1953)騎兵隊突撃/War Paint
(1949)恋人よ今一度/Once More, My Darling