■ The Loves of Carmen
ホセは兵士となりセルヴィアの町に配属された。カルメンと知り合ったが、そのことで上司と争いになり、上司を殺した。
ホセは逃亡して盗賊団の一員となったが、首領のガルシアはカルメンの夫であった。これまたガルシアと争いになり、ガルシアを殺して首領となった。
ホセの手配書が貼られて懸賞金が上がっていった。一方カルメンは闘牛士のルーカスと暮らすようになった。
ホセはカルメンと会うために手配書が貼られている町に出かけてルーカスと対決しにいく。
製作年:1948、監督:チャールズ・ヴィダー、脚本:ヘレン・ドイッチュ、原作:プロスペル・メリメ
■ はじめに
◆ 登場人物(キャスト)
カルメン(リタ・ヘイワース)
ドン・ホセ・リザラベンゴア(グレン・フォード)
アンドレ(ロン・ランデル)
ガルシア(ヴィクター・ジョリイ) 盗賊の首領、カルメンの夫
ダンケア(ルーサー・アドラー)
大佐(アーノルド・モス)
レメンダード(ジョセフ・バロフ)
パブロ(バーナード・ネデル)
ルーカス(ジョン・バラグレイ) 闘牛士
老婆(マーガレット・ワイチャーリイ)
本作は小説、オペラの原作があり、数えるのが面倒なほど何度も映画化されている。
本作のカルメンはリタ・ヘイワースで、グレン・フォードとは「ギルダ/Gilda(1946)」の名コンビ。リタにピッタリの役ともいえる。
■ あらすじ
◆ カルメンと出会う
19世紀初頭。スペイン南部セヴィリア。ホセ・リザラベンゴアは部隊に配属された。以降町の警備にあたることになる。
仕事の前に町を歩いた。そこでロマの女性カルメンを見た。以降ホセはカルメンを追いかけるようになる。
カルメンに酒場で会う約束をしたが、その後カルメンは他の女性と喧嘩を始めて連行された。途中でカルメンは逃亡した。
上官からは「カルメンとはかかわるな」と注意された。
◆ 情感を殺害する
しかしカルメンの魅力は上官からの注意を上回った。
上官主催のパーティがありカルメンも出席していた。その場でカルメンと会う約束を取り付けた。
カルメンは自分の部屋で待った。しかしその時に黒猫を見てしまった。不吉の兆候である。
ホセが訪れてきた。二人はベッドに寝たが、上官が現れた。「カルメンとはかかわるな」とはもう一つの意味があったのだ。
上官との争いになり剣を抜いての戦いとなった。カルメンはこっそりと上官の足を引っかけて、ホセは上官を刺し殺した。
ホセはお尋ね者となり、二人は町を逃げ出した。
◆ ガルシアとの対決
二人は、岩山に隠れている盗賊団のところへ行った。
そこへカルメンの本来の夫のガルシアが出所して合流した。カルメンはホセには見向きもしなくなった。
彼らは山中を通過する旅人を襲って強盗を働いた。ホセに対する懸賞金がかけられた。
一方、カルメンは盗みのためにゴルドバの町へ行って闘牛士のルーカスと知り合った。
その後カルメンは、ガルシアの元ではなくホセの元へ戻った。
ガルシアは嫉妬しホセとガルシアは決闘した。ホセはガルシアを刺し殺した。強盗団の首領となった。
彼らは強盗を繰り返して、さらにホセの懸賞金が上がっていった。
◆ ゴルドバの町へ行く
ホセはカルメンを束縛しようとしたが、もちろんそれはカルメンの望むところではない。カルメンはそんな女ではない。
カルメンは強盗団を離れて、ルーカスと一緒に住むようになった。
ホセは、手配書がそこいらじゅうに貼られているにも拘わらず、ゴルドバの町へ出かけた。
ルーカスが出場する闘牛が開かれた。
カルメンも見物に出かけた。ホセは待ち構えた。ホセはカルメンに「自分の元へ戻れ」と要求したが、そのようなことはカルメンに受け入れられることではない。
逆上したホセはカルメンを刺し殺した。ホセも兵士に射殺された。
その後に黒猫が現れて、走り去った。
■ 出演作
◆ リタ・ヘイワース
(1939)コンドル/Only Angels Have Wings
(1941)いちごブロンド/The Strawberry Blonde
血と砂/Blood and Sand(1941)
(1946)ギルダ/Gilda
カルメン/The Loves of Carmen(1948)
情炎の女サロメ/Salome(1953)
(1959)コルドラへの道/They Came to Cordura
上海から来た女/THE LADY FROM SHANGHAI(1947)
◆ グレン・フォード
(1941)掠奪の町/Texas
(1946)ギルダ/Gilda
(1948)カルメン/The Loves of Carmen
(1953)復讐は俺に任せろ/The Big Heat