Foreign Correspondent

1939年8月、情勢の緊迫を受けて、アメリカの記者ジョン・ジョーンズはヨーロッパに特派員として派遣された。
オランダの外交官ヴァン・ミールに接触しようとしたが、ミールは射殺された。
犯人を追いかけたジョーンズはミールは替え玉で本当のミールは監禁されていることを掴んだ。
だが今度はジョーンズに敵の手が迫ってくる。


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製作年:1940、監督:Alfred Hitchcock、脚本:James Hilton、Robert Benchley、Charles Bennett、Joan Harrison


■ はじめに

登場人物(キャスト)
 パワーズ(ハリー・ダヴェンポート) 編集長
 ジョン・ジョーンズ(ジョエル・マクリー) 記者

 ヴァン・ミール(アルバート・バッサーマン) オランダの外交官
 スティーヴン・フィッシャー(ハーバート・マーシャル) 万国平和党党首
 キャロル・フィッシャー(ラレイン・デイ) 娘
 スコット・フォリオット(ジョージ・サンダース) 記者
 カメラマン(Charles Wagenheim)
 クルーグ(エドゥアルド・シアネリ)
 ローリー(エドモンド・グウェン) ボディガード

クレディットなしではあるが、ジョーン・レスリーがジョーンズの妹として出演している。
 


■ あらすじ

◆ ヨーロッパへ

1939年8月、ニューヨーク・モーニング・グローブ紙の編集長パワーズはジョン・ジョーンズ記者にヨーロッパ出張を命じた。

戦争勃発の危険性が高まっているからである。

最初の仕事は、昼食会でヴァン・ミールというオランダの外交官にインタヴューすることである。

◆ ヴァン・ミールと会ったが、

昼食会に向かう途中で、都合がよいことにたまたまミールとタクシーに乗り合わせて、ミールに質問を浴びせかけるがミールは質問に答えない。

会場に到着してキャロルという女性と知り合った。

司会者の万国平和党党首スティーヴン・フィッシャーは「基調講演を行うヴァン・ミールが病気で欠席する」と意外な発表をする。

「代わりにキャロル・フィッシャーがスピーチする」とのこと。キャロルはフィッシャーの娘であった。

◆ ミールが撃たれて犯人を追跡

ミールはアムステルダムで開かれる万国平和党の会議に出席する。ジョーンズはパワーズの指示でアムステルダムに向かった。

会場の外でミールを見かけて挨拶しようとした。その時にカメラマンが近づいてシャッターを切った。

だがミールは倒れた。カメラマンが隠し持っていた拳銃でミールを撃ったからである。

カメラマンは逃亡しジョーンズは追いかけた。この時キャロルと会った。彼女はスコット・フォリオットという記者と一緒にいた。

三人で犯人を追跡した。風車が回っている田園地帯に入った。

犯人は風車の塔に入ったと思われた。キャロルとフォリオットは警察にむかった。

ジョーンズは風車の塔の中に入った。

◆ 撃たれたミールは偽者

塔の中でジョーンズはなんとミールを発見した。ミールは朦朧としていて薬漬けになっていると思われた。撃たれたミールは偽者であると言う。

ジョーンズは塔の外にでて警察に連絡した。警察とキャロル、フォリオットとともに再び塔に入ったが、すでにミールはいなかった。銃撃犯も見つからない。

◆ フィッシャー家に行く

ホテルに戻ったジョーンズに二人の警察官が訪ねて来た。

だがかれらは敵でジョーンズを誘拐しようとした。ジョーンズは窓から出てキャロルの部屋に避難した。

ジョーンズとキャロルは船でイギリスに向かう。船の中でジョーンズはプロポーズしキャロルは受け入れた。

キャロルの親の家、すなわちフィッシャーの家に行く。

ここでクルーグという男に会う。風車の塔で見た男である。

二人はまだ知らないがフィッシャーとクルーグが実はワルである。「事情を知りすぎているジョーンズを殺すべき」という話をする。

◆ 殺し屋は転落した

フィッシャーはジョーンズに「危険なのでボディガードを」と提案して、ローリーという男を紹介する。

ジョーンズとローリーはウエストミンスター大聖堂に行って塔の上に上る。

ジョーンズには分からないが、ローリーはジョーンズを突き落とそうとする。

何度かトライするが失敗し、さらにトライして自分が転落してしまう。

◆ ミールが発見された

ジョーンズとフォリオットはフィッシャーが裏切り者であると確信し作戦を立てる。

ジョーンズはキャロルを連れ出す。その間にフォリオットはフィッシャーにキャロルが誘拐された思い込ませて、ミールの居場所を吐かせる。

だがこの作戦はキャロルとジョーンズが喧嘩して失敗する。

フィッシャーは逃げ出す。フォリオットが追いかけた。

ミールは病院で昏睡状態。フィッシャーとフォリオットが来た。

さらにジョーンズが来るとフィッシャーは彼のボディガードと逃亡した。

ミールは徐々に昏睡状態から回復した。

◆ アメリカに行こうとするが撃墜される

イギリスとフランスがドイツに宣戦布告した。

フィッシャーはキャロルを連れてアメリカ行きの飛行機に乗る。

ジョーンズとフォリオットも追いかけて同じ飛行機に乗った。

フォリオット宛の電報を盗み見たフィッシャーは自分がもう少しするとスパイとして逮捕されると自覚する。

一方キャロルはジョーンズにまだ反発している。

この時、ドイツ駆逐艦からの砲撃。飛行機は左エンジンをやられて洋上に墜落。

各自、飛行機の上の翼に避難する。飛行機は徐々に沈んでいく。

「もはやこれまで」と自覚したフィッシャーは救命具を捨てて、自ら海の底に沈む。それを見たキャロルは絶叫する。

その後、彼らはアメリカ船に救助される。

◆ 特派員として、またイギリスに

その後、ジョーンズはキャロルとともに再びイギリスに戻り、特派員として活躍する。
 


■ 出演作

◆ ラレイン・デイ
(1937)ステラ・ダラス/Stella Dallas
(1946)危険な女/The Locket
(1944)間違い結婚/Bride by Mistake

◆ ジョエル・マクリー
(1939)大平原/Union Pacificq
(1941)サリヴァンの旅/Sullivan's Travels
(1944)西部の王者/Buffalo Bill
(1957)荒野の追跡/TROOPER HOOK
(1958)峡谷の対決/Cattle Empire
(1937)脅すギャングと助けるギャング/Internes Can't Take Money
(1949)死の谷:列車強盗/Colorado Territory
(1950)フレンチー:殺された父親の仇/FRENCHIE

◆ ハーバート・マーシャル
「月光の女/The Letter(1940)」
(1951)女海賊アン/Anne of the Indies
(1952)天使の顔/Angel Face
(1947)高い壁/High Wall
(1935)善意の妖精/Good Fairy
(1946)剃刀の刃/The Razor's Edge
<1974)アイヴィー、三股浮気女の殺人計画/Ivy

◆ ジョージ・サンダース
(1940)レベッカ/Rebecca
(1947)永遠のアンバー/Forever Amber
(1949)サムソンとデリラ/Samson and Delilah
(1945)ハリーおじさんの悪夢/The Strange Affair of Uncle Harry
(1942)海の征服者/THE BLACK SWAN
(1950)イヴの総て/All about Eve
(1945)戦慄の調べ/Hangover Square
(1942)ベンジャミンの復讐
(1946)奇妙な女/The Strange Woman
(1956)口紅殺人事件/While the City Sleeps
(1945)ドリアン・グレイの肖像/The Picture of Dorian Gray
(1952)パリの記者とハンガリーのスパイ/Assignment - Paris
(1958)宇宙冒険旅行:地球から月へ/From the Earth to the Moon
(1944)夏の嵐/Summer Storm
(1951)シャーボイコ・ドレス/I Can Get It For You Wholesale