■ The Picture of Dorian Gray
美青年のドリアンは自分の肖像画を描かせた。すばらしい出来栄え。
ドリアンは肖像画のように自分の美貌を保持したいと考えた。
しかしドリアンの美貌は保持されたが、しかし肖像画の方が年を取り始めた。
製作年:1945、監督:Albert Lewin、脚本:Albert Lewin、原作:The Picture of Dorian Gray(Oscar Wilde)
■ はじめに
登場人物(キャスト)
ヘンリー・ウォットン卿(ジョージ・サンダース)
ドリアン・グレイ(ハード・ハットフィールド)
ベイジル・ホールウォード(ローウェル・ギルモア) 画家
グラディス・ホールウォード(？→ドナ・リード) ベイジルの姪
シビル・ヴァーン(アンジェラ・ランズベリー)
ジェームス・ヴァーン(リチャード・フレイザ) シビルの兄
ヴァーン夫人(リディア・ビルブルック) シビルの母親
■ あらすじ
◆ 肖像画
ロンドン、1885年、金持ちの美青年ドリアン・グレイは画家のベイジル・ホールウォードに自分の肖像画を描かせた。
それはドリアンを満足させた。ベイジルの姪グラディスは、ベイジルの署名のそばに「G」と自分のイニシャルを書いた。
ドリアンは、その肖像画をじっと見つめた。そして肖像画と彼の間に干渉波が走った。
自分の若さ・美貌が肖像画の通りに維持されるように願った。それをヘンリー・ウォットン卿に話したところ「エジプトの黒ネコの像の前で願えばよい」との奇妙な答えを得て、その通りにした。
◆ シビル・ヴァーン
ドリアンは下町の歓楽街を歩いていた。酒場に入った。シビル・ヴァーンという女性が歌っていた。
ドリアンはシビルと結婚しようと思い、ウォットン卿とホールウォードにシビルの舞台を見せた。
ウォットン卿の勧めに従いシビルに例の肖像画を見せた。
そのような経緯があってシビルはドリアンから離れられなくなった。
◆ 肖像画の顔が歪んだ
しかしドリアンはシビルに別れの手紙を書いた。
手紙を投函した後、肖像画の顔が歪んでいるのを発見した。自分勝手な考えが、肖像画に反映されたものと思われた。
ドリアンはシビルに詫びの手紙を書こうとした。
そこに現れたウォットン卿はシビルが自殺したことを知らせた。
ドリアンは肖像画を使っていない部屋にしまって、そのままにした。
◆ グラディスと婚約した
年月が経過した。ドリアンはホールウォードに肖像画を見せた。肖像画の絵は見苦しく年を取っていた。
一方不思議なことにドリアンは昔の美青年のままであった。
肖像画の状態に衝撃を受けたドリアンはホールウォードを刺し殺して知り合いの化学者に死体を処理させた。その後、化学者は自殺した。
ドリアンは美しく成人したグラディスと婚約した。
◆ ドリアンは死亡した
シビルの兄ジェームスは妹の自殺の原因がドリアンにあることを知って、ドリアンが滞在している彼の別荘に向かった。
ドリアンは近づいたジェームスを野ウサギと間違えて射殺した。
さすがのドリアンもこの事態に及んでグラディスに婚約破棄の手紙を送った。
そしてすでに醜く歪んでいる肖像画に対して、ナイフで切りつけた。
ドリアンは胸を刺されて倒れた。いや自分で刺したのである。ドリアンの顔は肖像画のように年老いて醜く歪んでいた。
そばには描かれた当初の美青年の肖像画があった。
■ 出演作
◆ ジョージ・サンダース
(1940)レベッカ/Rebecca
(1947)永遠のアンバー/Forever Amber
(1949)サムソンとデリラ/Samson and Delilah
(1945)ハリーおじさんの悪夢/The Strange Affair of Uncle Harry
(1942)海の征服者/THE BLACK SWAN
(1950)イヴの総て/All about Eve
(1945)戦慄の調べ/Hangover Square
(1942)激闘/ベンジャミンの復讐
(1946)奇妙な女/The Strange Woman
(1956)口紅殺人事件/While the City Sleeps
◆ アンジェラ・ランズベリー
(1944)ガス燈/Gaslight
(1944)緑園の天使/National Velvet
(1949)サムソンとデリラ/Samson and Delilah
(1948)十番街の天使/Tenth Avenue Angel
(1962)影なき狙撃者/The Manchurian Candidate
(1965)偉大な生涯の物語/The Greatest Story Ever Told
(1955)A Life at Stake
(1956)A Life at Stake
(1956)俺を殺せ/Please Murder Me
