I Can Get It For You Wholesale

ハリエットは自分でデザインしたドレスを製造・販売する会社を興した。
営業担当のテディがハリエットにしつこく言い寄った。またデパートのオーナーと知り合った。
オーナーはハリエットに共同事業を提案した。行き違いもあってハリエットは、テディを裏切った。


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製作年:1951、監督:Michael Gordon、脚本:Abraham Polonsky、Vera Caspary、原作:Jerome Weidman


■ はじめに

登場人物(キャスト)
 ハリエット・ボイド(スーザン・ヘイワード) モデル&デザイナー
 ボイド夫人(メアリー・フィリップス) 母親
 マージ・ボイド(ランディ・ステュアート) 妹
 レイ(Ross Elliott) マージの婚約者
 サム・クーパー(サム・ジャッフェ) 生産管理者
 エレン・クーパー(バーバラ・ホワイティング) 妻
 テディ・シャーマン(ダン・デイリー) セールスマン
 ハーマイオニー・グリッグス(ヴィッキー・カミングス) バイヤー
 サヴェージ(ハリー・フォン・ゼル)
 J・F・ノーブル(ジョージ・サンダース) デパートチェーンのオーナー

ハリエットは会社を興すが、恋愛関係では支離滅裂の行動をする。そして友人を裏切る。これは同じくスーザン・ヘイワード主演の「(1949)タルサ/Tulsa」でも同じ展開となっている。客観的に見れば、自己主張が強い我儘な人物なのだが、映画なのでそういうものだと理解すること。
 


■ あらすじ

◆ ハリエットは会社を興す

ニューヨーク。ハリエット・ボイドはモデル&デザイナーをしているが野心を持っている。死亡した父親の保険金があり、自分の会社を興して一旗揚げようとする。

保険金は妹のマージのものでもあるのだが、ハリエットはマージと婚約者のレイを騙した。

まず製造業務に精通しているサム・クーパーを誘った。サムは、自分の会社の営業責任者テディ・シャーマンを誘おうとする。

日頃からテディの誘惑に辟易しているハリエットは渋るが結局テディも加わることになった。

ハリエットが自分のデザインのドレスを見せるとテディは感心した。

社名はシャーボイコ・ドレス。営業を開始した。

◆ ハリエットとテディの確執

だがやはりいろいろと問題が発生する。営業上のことではなく、ハリエットとテディの関係である。

ハリエットは意地っ張りでテディはしつこい。

ある時、みんなで食事をしていたが、ハリエットはテディに怒って外に飛び出した。

テディは追いかけて、破れかぶれなのかハリエットにプロポーズの言葉を吐くが、ハリエットは激しく拒否する。

テディは会社を辞めると言い出すが、それでは困るのでハリエットが引き留めるという、まともな会社とは思えないメチャクチャな展開となる。

◆ デパートオーナーと知り合う

ハリエットは高級デパートチェーンのオーナーのJ・F・ノーブルと知り合った。

ノーブルがハリエットに惹かれるというありがちな展開になるのは想定通り。

ハリエットがガウンのデザインをするとノーブルは興味を示し、共同事業を提案する。

だがハリエットはノーブルに出会ったことで混乱し、仕事中でもイライラするようになった。背後にはやはりテディの影がある。

◆ ハリエットはテディのプロポーズを受けるが、

ここで再度テディがハリエットにプロポーズするという事件が発生する。

今度はハリエットはテディのプロポーズを受けることにし、ノーブルとの事業を断りに行く。

だがテディが後をつけて、その場に現れ、さらに「ハリエットがシャーボイコを辞めてノーブルと結びつく」という勘違いをした。テディは怒って立ち去った。

怒ったテディを見て、ハリエットはまた方針を転換した。ということでハリエットはノーブルと事業をすることになる。

◆ ハリエットは裏切った

だが思い直してテディは営業活動に精をだして、シャーボイコの注文を取り続けた。

一方、ハリエットはシャーボイコ社から資金を引き揚げて、新しい会社を作り、ノーブルのデパートのためにガウンの生産を始めた。

テディは多くの注文を取って戻ってきて、ハリエットの裏切りを知った。

ノーブルはテディとサムに自社と契約するように迫ったが、二人は拒否する。

◆ ヨーロッパ旅行に行こうとするが、

ハリエットとノーブルはヨーロッパ旅行をすることになる。

出港時刻が迫る中で、ハリエットは再度二人を説得しようと電話をかけた。

ハリエットは「ノーブルと一緒に仕事をすれば一攫千金」というラインで説得する。

客観的に見ればハリエットが判断力を失っていることは明白なのだが、ハリエットは気がつかない。

テディは「それなら破滅を選ぶ」とこれまた暴言を吐く。

二人の話を聞いていたノーブルはいらだってハリエットを急かせて怒鳴った。

◆ なぜか不思議にハッピーエンド

だが、これでハリエットは目が覚めた。船に乗らずにテディの元に走った。

テディは戻ってきたハリエットを抱きしめた。
 


■ 出演作

◆ ジョージ・サンダース
(1940)レベッカ/Rebecca
(1947)永遠のアンバー/Forever Amber
(1949)サムソンとデリラ/Samson and Delilah
(1945)ハリーおじさんの悪夢/The Strange Affair of Uncle Harry
(1942)海の征服者/THE BLACK SWAN
(1950)イヴの総て/All about Eve
(1945)戦慄の調べ/Hangover Square
(1942)ベンジャミンの復讐
(1946)奇妙な女/The Strange Woman
(1956)口紅殺人事件/While the City Sleeps
(1945)ドリアン・グレイの肖像/The Picture of Dorian Gray
(1952)パリの記者とハンガリーのスパイ/Assignment - Paris
(1958)宇宙冒険旅行:地球から月へ/From the Earth to the Moon
(1944)夏の嵐/Summer Storm

スーザン・ヘイワード
(1942)奥様は魔女/I MARRIED A WITCH
(1938)黄昏/THE SISTERS
(1951)狙われた駅馬車/Rawhide
(1942)絶海の嵐/Reap the Wild Wind
(1946)暁の死線/タイムリミット25時/DEADLINE AT DAWN
(1958)私は死にたくない/I Want to Live!
(1947)私は殺さない/THEY WON'T BELIEVE ME
(1954)悪の花園/Garden of Evil
(1947)Smash-Up,The Story of a Woman
(1949)タルサ/Tulsa
(1949)他人の家/House of Strangers
(1955)一獲千金を夢みる男/Soldier of Fortune
(1959)愛は憎しみの彼方に/Woman Obsessed
(1941)生きていた弟/Among The Living