■ Smash-Up,The Story of a Woman

アンジーは成功した歌手だった。夫のケンをエージェントに紹介しケンも歌手となった。 ケンは成功し、アンジーはリタイアした。次第にアンジーの酒量が増えていった。


製作年:1947、脚本:Frank Cavett他、監督:Stuart Heisler


■ はじめに

登場人物(キャスト)
 アンジー・エヴァンス(スーザン・ヘイワード/歌:ペグ・ラセントラ) 歌手
 ケン・コンウェイ(リー・ボウマン/歌:ハル・ダーウィン) 歌手、アンジーの夫
 スティーヴ・アンダーソン(エディ・アルバート) ピアニスト、ケンとペア
 マーサ・グレイ(マーシャ・ハント) ケンとスティーブの秘書
 マイケル・ドーソン(チャールズ・D・ブラウンn) エージェント
 アンジェリカ・コンウェイ(シャーリン・ペイン) アンジーとケンの娘
 ミス・カーク(ジャネット・マードック) アンジェリカの乳母
 ローレンツ医師(カール・エズモンド)
 


■ あらすじ

◆ アンジーは歌手

アンジー・エヴァンスはクラブで歌っている。控室にいる。出番が来たので、一杯飲んで出ていく。客席の間を回りながら歌う。大拍手。

歌い終わって客席のある男性と話してキスする。ケン・コンウェイ。

その後、二人はタクシーに乗ってアンジーのアパートに向かった。

◆ ケンをエージェントに紹介

タクシーを降りた。ケンはちょっと不安そうな顔をする。

アパートには男性が待っていた。マイケル・ドーソン。アンジーが知っているエージェント。

ケンも実は歌手だが、売れていない。ケンと相棒をしているピアニストのスティーヴ・アンダーソンを紹介するという約束。

◆ ケンとスティーヴはラジオ出演

ケンとスティーヴは面接を受けて、さっそくラジオ出演の話が決まった。もちろんアンジーは大喜び。

アンジーとケンは結婚する。そしてリタイアする。注、このようなストーリーになっているが、画面には表示されない。

ケンとスティーヴの仕事は順調に進んでいく。アンジーはもともと酒が好きだが、少しだけ量が増えているようである。

◆ ケンの仕事は順調

アンジーが出産した。アンジェリカ。ケンは仕事が終わって知らせを受けた。

アンジェリカの世話をしているアンジーは楽しそうな顔をしている。

ケンの仕事は順調で収入も増えていった。

二人は立派なアパートに引っ越した。実はケンが秘密裏に進めていたので、アンジーはびっくりして喜んだ。

◆ アンジーの夢

アンジーは誰かと話している。誰かは分からない。誰かに追いかけられている。

アンジーは突然苦しくなる。大声を上げる。

アンジーは夢から覚めた。ケンが心配している。

◆ マーサ

マーサはケンとスティーヴの秘書。しっかりと仕事をしている印象。

ケンとスティーヴは仕事でシカゴに行く。マーサも一緒に行く。

出張の話をしたときにマーサの話が出る。アンジーはちょっとおかしな表情をする。

アンジーはケンとアンジーのことを疑っているようである。注、我々が検証する限りは、そのようなことはない。

◆ アンジーの病気

ケンがシカゴに行っている時にアンジーは酔っぱらって帽子をかぶって、変な動きと変な言葉。

アンジーは突然ミス・カークから起こされた。アンジェリカの調子が悪い。医者を呼んで診てもらった。

アンジーはケンに電話した。しかし周りがやかましくてケンは電話を聞き取れない。

アンジーが目を覚ますと、ケンが前にいた。「なぜシカゴにいないの?」

ケンは精神科医医者にアンジーのことを相談した。「(アンジーには)あなたの獲得したキャリアの代わりになるものががない」。

アンジーは飲んでソファに寝ている。タバコが床に落ちる。ちょうどケンとスティーヴが訪ねてきた。タバコを拾い上げた。

アンジーは目を覚ましたが、目つきがおかしい。

ケンはスティーヴとアンジーのことを話すが、ケンは若干捨て鉢になっている。

◆ 二人は離婚する

アンジーはマーサを追いかけて、何かを投げつける事件を起こした。後でアンジーに聞くと何も覚えてないという。

アンジーはケンと話したが、アンは懇願したり、居直ったりと支離滅裂の展開。ケンは怒って「離婚するなら、それでもいい」みたいに答えて出て行った。

後でアンジーは「なぜケンがいないの?」と騒ぐ。アンジーは誰か(ホテルの従業員?)にケンのことを聞くと「彼は出て行った」。

二人は離婚した。アンジェリカはケンが引き取った。

◆ アンジーは歌手に復帰

マイケルなどの前でアンジーが歌っている。アンジーの実力であれば、何も問題はない。そして「みんなアンジーを覚えている」と言われる。

アンジーの出演が決まった。

アンジーはタクシーを降りた。店の前にはアンジーの出演看板。

まだ時間があるので、近くの店に入った。そこで一杯飲んだ。ちょっと歌を口ずさんだ。となりの客から「いい歌だね」と言われた。

すすめられて一杯飲んだ。反対の隣の客から話しかけられた。その話が気に入らなかったので睨みつけた。

その店を出て行った。他の店に行った。また他の店に行った。

朝、街角のベンチ。誰かに起こされた。

◆ アンジェリカを連れ出す

アンジェリカに会いに行って、タクシーに乗って連れ出した。アンジェリカはとても喜んだ。

アパートに帰ってアンジェリカと遊んだ。ミス・カークはアンジェリカが行方不明になって警察に連絡した。

アンジェリカの前で歌を歌った。そのうちアンジェリカは寝た。

アンジーも酒を飲んで寝た。アンジーの手から火が付いたタバコが床に落ちた。火が燃え上がった。どんどん広がった。

気が付いたアンジーは炎の中をアンジェリカを抱えて外に飛び出した。

アンジェリカは、特にやけどもケガもしなかった。

◆ ラスト

アンジーはソファに座っている。我々には背中が見える。ケンとスティーヴが訪ねてきた。

ケンとアンジーの仲は修復された。
 


■ 補足

本作の冒頭の場面では、アンジーが顔の左側部分を覆った包帯をしている。本作の全体は、その場面から前に戻って展開する。

個人的には、アンジーが歌手に復帰するところで終わりにしてほしい。「それではありきたりだ」という批判は分かるが、最後はきちんと明るい形にしたい。
 


■ 出演作

スーザン・ヘイワード
(1942)奥様は魔女/I MARRIED A WITCH
(1938)黄昏/THE SISTERS
(1951)狙われた駅馬車/Rawhide
(1942)絶海の嵐/Reap the Wild Wind
(1946)暁の死線/タイムリミット25時/DEADLINE AT DAWN
(1958)私は死にたくない/I Want to Live!
(1947)私は殺さない/THEY WON'T BELIEVE ME
(1954)悪の花園/Garden of Evil
(1947)Smash-Up,The Story of a Woman

◆ マーシャ・ハント
(1936)アリゾナ突撃隊/The Arizona Raiders
(1937)西部地獄街,荒野の激闘,荒原の激闘/Born to the West/Hell Town
(1940)高慢と偏見/Pride and Prejudice
(1941)塵に咲く花Blossoms in the Dust
(1948)脱獄の掟/RAW DEAL
(1949)メアリー・ライアン刑事/Mary Ryan, Detective
(1971)ジョニーは戦場へ行った/Johnny Got His Gun
(1947)Smash-Up,The Story of a Woman