■ McLintock
製作年:1963、監督:アンドリュー・V・マクラグレン、脚本;ジェームズ・E・グラント
■ はじめに
登場人物(キャスト)
ジョージ・ワシントン・マクリントック(ジョン・ウェイン) 牧場主、通称GW
キャサリン・マクリントック(モーリン・オハラ) 妻
レベッカ・マクリントック(ステファニー・パワーズ) 娘、通称ベッキー
デヴリン・ウォーレン(パトリック・ウェイン) 牧童
ルイーズ・ウォーレン(イヴォンヌ・デ・カーロ) デヴリンの母親、コック
アリス・ウォーレン/Alice Warren(Aissa Wayne) デヴリンの妹
マット・ダグラス(Gordon Jones) 牧場主
マット・ダグラス・Jr.(Van Dyke) 息子、ベッキーの恋人
ジェフ・ロード保安官(Chuck Roberson) ロージーと恋人
カスバート知事(ロバート・ロウリー)
アガード(ストローザー・マーティン) 州の役人
本作は場所、時代、そしてジョン・ウェインが出演ということなので、西部劇映画と分類される。しかし内容的には西部劇とは言い難い。
それと「ストーリーを説明しても、映画を解説したことにはならない」タイプの映画である。もちろんストーリーは説明するが。展開を見て「バカなことをやってるな、ハッハッハッ」と笑い飛ばす映画である。
私としては、大好きなモーリン・オハラとイヴォンヌ・デ・カーロが出演しているので、当然観ることになる。
少々残念なのは、1963年の映画にしては、画面が美しくない。
■ あらすじ
◆ キャサリンが戻って来た
ジョージ・ワシントン・マクリントック(通称G.W.)は大牧場主。周囲の人望も厚い(らしい)。しかし妻のキャサリンとは別居状態である。理由はキャサリンがG.W.の浮気を疑ったからである。
二人の娘のベッキーは東部の大学在学中。
G.W.はデヴリン・ウォーレンという若者を牧童として雇った。そしてデヴリンの母親のルイーズを料理係として雇った。
料理が上手だったからだが、真の理由はルイーズが美人であったからと言うことも考えられないわけではない。
しかしここでキャサリンが戻ってきた。不穏な空気が漂い始めた。ルイーズとの仲も疑う。
またベッキーも帰郷してきた。デヴリンはベッキーを好きになった。
◆ G.W.は逃げる、キャサリンが追いかける
G.W.とキャサリンは、まずベッキーの親権のことでひと騒動。キャサリンが屋敷に入ってきて、勝手に取り仕切る。
G.W.は逃げ出す。屋敷を出て、知り合いの雑貨屋のバーンバウムに出かけて徹夜でチェス。
しかしキャサリンも追いかけて行って、さらにいろいろとトラブルを巻き起こした。
◆ 先住民の居住許可
G.W.は以前に先住民に対して居住許可を出したのだが、同じく牧場主のマット・ダグラスが役人のアガードと一緒に現れて、先住民と開拓民がトラブっていると抗議をしに来た。
G.W.は保安官のジェフ・ロードと現地に向かう。しかしキャサリンもついてくる。当然、またまた本質とは無関係なところで、大騒動が発生してしまう。
◆ ベッキーのことで殴り合い
一方ベッキーはもともとダグラスの息子ダグラス・ジュニアと恋人同士である。
デヴリンとダグラス・ジュニアは殴り合いの喧嘩となる。
◆ G.W.はロージーとヤケ酒
州政府は先住民に立ち退き命令を出したが、先住民たちは無視。G.W.は先住民の代理としてカスバート・ハンフリーズ知事の元に向かった。
しかし知事は先住民たちの強制収用を決定する。とりあえず先住民のリーダーたちを捕らえた。
G.W.はこの件でロージーとヤケ酒を飲む。当然キャサリンは、これも浮気と誤解する。
しかしロージーがロード保安官と恋人同士であることを知って、キャサリンは誤解を解いた。
◆ ラスト
先住民たちは収容所からリーダーたちを救出。騎兵隊が到着したが、先住民たちは居留地に引き上げた。
ここまで来て、G.W.とキャサリンは和解をし、(ダグラス・ジュニアではなく)デヴリンとベッキーは婚約した。
■ 出演作
◆ モーリン・オハラ
(1941)わが谷は緑なりき/How Green Was My Valley
(1942)海の征服者/THE BLACK SWAN
(1952)すべての旗に背いて/Against All Flags
(1945)海賊バラクーダ/THE SPANISH MAIN
(1947)船乗りシンバッドの冒険/Sinbad the Sailor
(1947)三十四丁目の奇跡(奇蹟)/Miracle on 34th Street
(1939)ノートルダムのせむし男/The Hunchback of Notre Dame
(1949)恋に踊る/Dance, Girl, Dance
(1944)西部の王者/Buffalo Bill
(1954)マラガ/Malaga
(1952)剣豪ダルタニアン/Sons of the Musketeers
(1939)巌窟の野獣/Jamaica Inn
(1946)センチメンタル・ジャーニー/Sentimental Journey
(1955)ゴダイヴァ夫人/Lady Godiva of Coventry
(1952)カンガルー/Kangaroo
(1949)禁じられた街/Forbidden Street/Britannia Mews
(1961)荒野のガンマン/The Deadly Companions
(1956)陰謀のリスボン/Lisbon
◆ イヴォンヌ・デ・カーロ
(1942)拳銃貸します/This Gun for Hire
(1943)誰が為に鐘は鳴る/For Whom the Bell Tolls
(1949)裏切りの街角/Criss Cross
(1953)海賊船シーデビル号の冒険/Sea Devils
(1963)マクリントック/McLintock!
(1950)海の無法者/海賊の女/BUCCANEER'S GIRL
(1952)サンフランシスコ物語/The San Francisco Story
(1952)優しい悪魔/Scarlet Angel
(1945)西部のサロメ/Salome, Where She Danced
(1956)炎の島/復讐に賭けた女/Flame of the Islands
(1945)開拓地の女/Frontier Gal
ジェン・ウェイン
(1939)駅馬車/Stagecoach
(1949)黄色いリボン/She Wore a Yellow Ribbon
(1963)マクリントック McLintock!
(1948)赤い河/Red River
(1950)リオ・グランデの砦/Rio Grande
(1942)絶海の嵐/Reap the Wild Wind
(1939)アレゲニーの反乱/アリゲニー高原の暴動/ALLEGHENY UPRISING