■ The Deadly Companions
イエローレッグは、未亡人キットの息子を誤って撃ち殺してしまった。
キットは息子を夫の隣に埋葬したいという。しかしそこは遠く離れており、また危険な場所である。
イエローレッグはキットに嫌われながらも付き添っていく。


製作年:1961、監督:サム・ペキンパー、脚本:A・S・フライシュマン、原作:A・S・フライシュマン


■ はじめに

登場人物(キャスト)
 キット・ティルドン(モーリン・オハラ) 子持ちの未亡人
 ミード・ティルドン(?) キットの息子
 イエローレッグ(ブライアン・キース) 元北軍兵士
 ビリー・ケプリンガー(スティーヴ・コクラン)
 ターク(チル・ウィルス)
 牧師(ストローザー・マーティン)
 アクトン医師(ウィル・ライト)
 キャル(ジム・オハラ) 雑貨屋

ジム・オハラはモーリンの弟。例によって邦題はいい加減。冒頭と最後の歌は(明示はされてないが)モーリンのようである。モーリンの歌はyoutubeにかなりアップされている。
 


■ あらすじ

◆ イエローレッグ

元北軍兵士のイエローレッグは、元南軍兵士のある男を探して放浪していた。その男に恨みがあり、それがトラウマになっている。その男に復讐するためである。

酒場でイカサマをしたために首を括られそうになっていた男タークを助けた。

タークは腕に傷があり、それでタークがターゲットの男であると気が付いた。

タークの相棒ビリーと一緒に旅をする。後ほどタークに復讐をするつもりである。

三人は銀行強盗を計画して、ある町に来る。

◆ キット・ティルドン

キットは夫が殺されて、一人で子供ミードを育てている。町のダンスホールで働いている。

その事情を知らない町の人々からは、のけ者にされている。何かと悪い噂をたてられている。

イエローレッグたち三人は町に着いた。ビリーはキットに対して良からぬ感情を抱いた。

さて、三人は銀行強盗をしようとする。

しかしその瞬間に、別のグループが銀行を襲った。三人は偶然ながら、正義の味方となり、そのグループと銃撃戦を演じて、強盗を撃退した。

しかしイエローレッグが撃った銃弾がミードに命中し、ミードは死亡した。

キットは銀行強盗の弾がミードに当たったと思ったのだが、イエローレッグは正直に「自分の弾が当たった」と白状した。

当然のことながらキットはイエローレッグを恨んだ。

◆ ミードの埋葬するために旅にでる

キットはミードを夫が眠っている墓の隣に埋葬したい。

キットはミードの遺体を荷馬車に乗せて運んで行こうとする。そこは遠く離れているだけではなく、また非常に危険な道である。

責任を感じているイエローレッグは、一緒に行こうとするが、キットにしてみれば、ミードを殺した人間と一緒には行けない。

またキットは意地っ張りである。補足。モーリンが演じる役は、だいたいにおいて意地っ張りである。

しかしともかく、イエローレッグは他の二人を連れて、キットに付き添った。

キットは、いやいやながら(を装って)出発した。

◆ ビリーとタークが離脱した

四人は、岩山や荒野を通り抜けていく。何日もかかる。野宿をする。

ビリーとタークは、また銀行強盗の話をしている。

ビリーはキットに性的欲望を抱いて近づいたが、イエローレッグが阻止してビリーを追い出した。

しばらくするとタークも消えた。

◆ さらにいろいろな困難が..

二人には、さらにいろいろな困難が降りかかった。

まず先住民(名前不明)が狙っている。ずっと跡をつけている。

一頭の馬が毒蛇に驚いて暴れて骨折した。イエローレッグは、その馬を射殺した。

次に荷馬車が壊れた。ミードの遺体の担架を馬に引っ張らせた。

さらに馬が逃げ出したので、担架を二人で運んだ。

このあたりでやっと二人は打ち解ける。イエローレッグはタークに頭の皮を剥がれそうになったことを話し帽子を取って見せた。キットはイエローレッグに感謝の言葉を述べた。

◆ ビリーとタークが戻って来た

キットとイエローレッグはやっと目的地に到着した。廃墟となっている。夫の墓が見つからない。

だがビリーとタークが戻って来た。銀行強盗をしてきたようである。

ビリーとタークが二人を襲ってきた。ここは少し複雑だが、二人は仲間割れしてタークがビリーを射殺する。

イエローレッグとタークの対決となりタークに迫る。イエローレッグはタークの頭皮をはごうとする。キットはそれを制止した。

ここでビリーとタークを追いかけてきた保安官たちが到着。タークを逮捕した。

◆ ラスト

夫の墓をやっと見つけた。イエローレッグとキットはミードの遺体をキットの夫の隣に埋葬した。

保安官たちは、タークを連れて町に帰り、イエローレッグとキットは別の方向に出発した。
 


■ 出演作

◆ ブライアン・キース
(1947)影なき殺人/Boomerang
(1951)14時間の恐怖/Fourteen Hours
(1954)アマゾンの秘宝/Jivaro
(1961)荒野のガンマン/The Deadly Companions
(1961)罠にかかったパパとママ/The Parent Trap

モーリン・オハラ
(1941)わが谷は緑なりき/How Green Was My Valley
(1942)海の征服者/THE BLACK SWAN
(1950)大城塞/Tripoli(1950)
(1963)マクリントック/McLintock!
(1952)すべての旗に背いて/Against All Flags
(1945)海賊バラクーダ/THE SPANISH MAIN(1945)
(1947)船乗りシンバッドの冒険/Sinbad the Sailor
(1947)三十四丁目の奇跡(奇蹟)/Miracle on 34th Street
(1939)ノートルダムのせむし男/The Hunchback of Notre Dame
(1949)恋に踊る/Dance, Girl, Dance
(1944)西部の王者/Buffalo Bill
(1954)マラガ/Malaga
(1952)剣豪ダルタニアン/Sons of the Musketeers
(1950)コマンチ族の怒り/COMANCHE TERRITORY
(1939)巌窟の野獣/Jamaica Inn
(1946)センチメンタル・ジャーニー/Sentimental Journey
(1955)ゴダイヴァ夫人/Lady Godiva of Coventry
(1952)カンガルー/Kangaroo
(1949)禁じられた街/Forbidden Street/Britannia Mews
(1961)荒野のガンマン/The Deadly Companions