■ Frontier Gal
酒場経営のロレーナはお尋ね者のジョニーと関係したが、ジョニーは捕らえられて刑務所に。
その間にジョニーとの子供メアリー・アンが生まれた。そしてジョニーが刑期を終えて帰ってきた。
ロレーナとジョニーは喧嘩するが、メアリー・アンがさらわれる事件が発生した。


製作年:1945、監督:Charles Lamont、脚本:Michael Fessier、Ernest Pagano


■ はじめに

登場人物(キャスト)
 ロレーナ・デュモン(イヴォンヌ・デ・カーロ) 酒場の経営者
 ジョニー・ハート(ロッド・キャメロン)
 メアリー・アン(Beverly Simmons) ロレーナ&ジョニーの娘
 ビッグ・ベン(アンディ・ディヴァイン) ジョニーの友人
 チェロキー(Frank Lackteen) ジョニーの友人、先住民

 ファジー(ファジー・ナイト)
 ブレスコット判事(アンドリュー・トームス)
 ブラッキー(シェルドン・レナード)
 アビゲイル(クララ・ブランディック)
 シェイラ(ヤン・ワイリー)
 バッファロー(ジャック・オーバーマン)

ロレーナが経営する酒場(名称不明)。一階は酒場、二階はホテル。ロレーナの居室も二階にある。

イヴォンヌ=ロレーナが何曲か歌う。素晴らしい、素晴らしい、素晴らしい。この酒場は、ロレーナが歌い、ウェイトレスたちも合わせて歌う。非常に楽しい雰囲気。

それとメアリー・アンのキャラクタが素晴らしい、素晴らしい、素晴らしい。

日本語版はない(らしい)。
 


■ あらすじ

◆ ジョニーは町に来た

ジョニー・ハートは保安官などに追いかけられたが、木の上に隠れて追手を逃れた。

ジョニーは町まできた。

酒場に入ったが、他の客とトラブルになった。そしてある女性に殴り倒された。その酒場の経営者ロレーナ・デュモンである。

ロレーナと睨みあった。ロレーナがジョニーをひっぱたく。するとロレーナを抱き寄せて強引にキスをした。それが数回繰り返された。

◆ ジョニーは逮捕されたが逃げ出した

その酒場の二階にあるロレーナの居室で、また殴る・キスをするが繰り返された。

その後、ロレーナはジョニーの手配書を出して見せた。

保安官が来てジョニーは逮捕された。

ジョニーは保安官ともう一人に連行されて、荒野を走っていた。突然ジョニーは二人を馬から落として逃げ出した。注、連行されると言っても縛られていない。

また先日のように木の上に隠れて逃げおおせた。

◆ ジョニーはロレーナをさらった

また性懲りもなくジョニーは町に戻った。競馬競争が開かれていた。

馬に乗ったままで群衆の中に突入して、ロレーナを抱え上げて逃げ出した。

山の中まできた。小屋がある。ジョニーの友達のチェロキーの家である。チェロキーが二人を迎えた。

部屋に入るとまた先日のような状況が展開された。しかしもっとすごい。ロレーナはひっぱたく、いろんなものを投げる。ナイフも投げた。

ジョニーはロレーナの攻撃をかいくぐってロレーナにキスをした。

ロレーナはイスを持ち上げて投げようとしたが「疲れた」と言って戦いを中止。ジョニーは「お前はmrs.ジョナサン・ハート」と言ってキス。とりあえず、これで休戦。

二人は同じベッドで寝た。

◆ ジョニーはまた逮捕された

次の朝、ロレーナは目を覚ましたが、ジョニーはすでに外にいた。

そして保安官がやってきた。ジョニーは逮捕されて連行された。

◆ またジョニーが来た

セリフでは説明されないが、前の場面より数年経過している。

ロレーナの酒場。ロレーナが歌っている。相変わらずの美声。

突然ジョニーが入ってきた。ロレーナが暴れるがロレーナを抱え上げて二階のロレーナの部屋に入った。

◆ メアリー・アン

次の朝、ロレーナは起きてすぐに花瓶を投げつけた。「帰ってこないで」。

そこに女の子が入ってきた。ロレーナに抱き着く。名前はメアリー・アン。「親は誰だ?」「アンタよ。一人で育てるから出て行って」。

メアリー・アンはジョニーに近づいて脛を蹴とばした。ロレーナの性格と似ている。

その後にジョニーとブラッキーたちにトラブルが発生し、メアリー・アンが仲裁したりする。それでメアリー・アンは飴を買ってもらって、嬉しそう。

◆ メアリー・アンはチェロキーの家に

ジョニーはメアリー・アンを馬に乗せてチェロキーの家まで走った。

メアリー・アンは、前にロレーナがやったように、いろいろ投げつけた。

しかし「Oh God,You Love Me」とジョニーに抱き着いた。

その後、判事やビッグ・ベンが訪ねて来て、メアリー・アンと話す。そして出て行く。

その後、ロレーナは判事からメアリー・アンがチェロキーの家にいることを聞いて、チェロキーの家に向かう。

◆ アビゲイルとシェイラ

補足。この部分は他とは無関係である。ストーリーが省略されているものと考えられる。

アビゲイルとシェイラという二人の女性が訪問してきた。アビゲイルは少し年を取っており、シェイラの母親と思われる。

二人ともちょっと怒っている雰囲気。

シェイラがジョニーにキスしようと近づく。そこでメアリー・アンが入ってきた。「パパ、この人は誰なの?」。

二人はメアリー・アンの言葉にびっくりした。「明確な説明をしてちょうだい?」とジョニーに迫った。

メアリー・アンも腰に手を置く。二人を睨む。怒っている。

結局二人は出て行った。

◆ メアリー・アンが誘拐された

補足。ブラッキー一味がメアリー・アンを誘拐する理由は不明だが、そのようなストーリーになっている。

メアリー・アンを追ってロレーナが到着した。ビック・ベンや保安官なども一緒。

ロレーナはジョニーに抗議する。「私に子供を諦めろと言うの?」

しかし付近にはブラッキー一味が来ている。突然銃声がした。そして家の外にいたメアリー・アンが誘拐された。

ブラッキー一味を追いかけた。

メアリー・アンは、一味から逃げ出して森の中を逃げる。一味は追いかける。森の中、川、岩山、滝。

ここがわりと長く展開するが、最後は川に架かった木にメアリー・アンが逃げる。木が今にも川に落ちそうなので、一味は諦める。

ブラッキー一味とジョニーたちが対決して、ブラッキーは滝に落ちた。

ジョニーは川に架かった木からメアリー・アンを助け出した。

◆ ラスト

ジョニーとロレーナは、またメアリー・アンの件で睨み合う。

そこにメアリー・アンが割り込んで二人を仲裁した。
 


■ 出演作

イヴォンヌ・デ・カーロ
(1942)拳銃貸します/This Gun for Hire
(1943)誰が為に鐘は鳴る/For Whom the Bell Tolls
(1949)裏切りの街角/Criss Cross
(1953)海賊船シーデビル号の冒険/Sea Devils
(1963)マクリントック/McLintock!
(1950)海の無法者/海賊の女/BUCCANEER'S GIRL
(1952)サンフランシスコ物語/The San Francisco Story
(1952)優しい悪魔/Scarlet Angel
(1945)西部のサロメ/Salome, Where She Danced
(1956)炎の島/復讐に賭けた女/Flame of the Islands

◆ ロッド・キャメロン
(1955)サンタフェへの道/Santa Fe Passage
(1951)地獄の砦/Oh! Susanna
(1949)荒くれ男/Stampede
(1945)西部のサロメ/Salome, Where She Danced
(1952)マンモスの逆襲/The Jungle