オリジナル問題の解答がおかしかったようで、
手直しさせていただきました。
ソニックさん、ご指摘ありがとうございます!!
イラスト訳を初めから読む
こんにちは。このブログは
源氏物語イラスト訳「古文単語」のカテゴリです。
古文単語には、
1.とにかく丸暗記して覚える
2.漢字やイメージで覚える
3.文脈判断で決める
などの覚え方があります。
今回は、イメージを広げる古語☆
【今回の源氏物語】
幼心地にも、さすがにうちまもりて、伏目になりてうつぶしたるに、こぼれかかりたる髪、つやつやとめでたう見ゆ。

今回のイラスト訳はこちら
――――――――――――
今回出てきた古文単語
――――――――――――
■【幼心地(をさなごこち)】…子供心
■【に】…対象の格助詞
■【も】…強意の係助詞
■【さすがに】…そうはいってもやはり
■【うちまもり】…ラ行四段動詞「うちまもる」連用形
※【うちまもる】…じっと見つめる
■【て】…単純接続の接続助詞
■【伏目(ふしめ)】…伏せた目
■【に】…変化の結果の格助詞
■【なり】…ラ行四段動詞「なる」連用形
■【て】…単純接続の接続助詞
■【うつぶし】…サ行四段動詞「うつぶす」連用形
※【うつぶす】…うつむく
■【たる】…完了の助動詞「たり」連体形
■【に】…対象の格助詞
■【こぼれかかり】…ラ行四段動詞「こぼれかかる」連用形
※【こぼれかかる】…髪の毛がさらさらと落ちて掛かる
■【たる】…存続の助動詞「たり」連体形
■【つやつやと】…光沢があって美しい様子(副詞)
■【めでたう】…ク活用形容詞「めでたし」連用形ウ音便
※【めでたし】…すばらしい
■【見ゆ】…見える(ヤ行下二段動詞)
◇ 今回は「に」にも注意しましょ♪
◇「重要古語一覧」もご参照ください。
―――――――――――――――
☆ 本日の古文単語「こぼれかかる」 ☆
―――――――――――――――
幼心地にも、さすがにうちまもりて、伏目になりてうつぶしたるに、こぼれかかりたる髪、つやつやとめでたう見ゆ。
問)次の傍線部の説明として最も適当なものを1つ選べ。
1.頬に垂れかかっている髪の毛
2.額に張り付いている髪の毛
3.顔に暗い影を落としている髪
4.尼として削ぎ落とした髪の毛
5.涙がこぼれ落ちて濡れた髪
古文読解のためには
次の3つの知識が必要です。

● 古文単語をきっちり覚える
● 古典文法を押さえる
● 古文常識を理解する
この【重要古語】カテゴリでは
今回出て来た『源氏物語』の一語一語を
詳しく解説しつつ、
特に今回注目したい古語をピックアップして
詳しく解説しています。



今回の古語はこれ☆


【こぼれかかる(零れ掛る)】
【自動詞:ラ行四段活用】
①髪の毛がさらさらと落ちてかかる。垂れかかる
②涙などがあふれてあとをとどめる。あふれ出る
*小学館『全訳古語例解辞典』より
「こぼれかかる⇒髪」となってるので
明らかに①の意味ですよね~!




「こぼれかかる」という表現は
現代語でも十分にわかるはず。
もし、イメージが涌きにくいようなら
この機会に、このイラスト訳で
イメージと共に覚えてしまいましょ♪




【答え】…1
【若紫(第1章)の一気読みはこちら⇒
【今回の源氏物語】
幼心地にも、さすがにうちまもりて、伏目になりてうつぶしたるに、こぼれかかりたる髪、つやつやとめでたう見ゆ。
● 過去記事リンク
■心地(ここち)
■に(助詞)
■も
■さすがに
■うち~(接頭語)
■まもる
■て(接続助詞)
■なる(動詞の識別)
■たり(助動詞)
■めでたし
■見ゆ
■重要古語【あ】 ■【い】【う】【え】【お】
■重要古語【か】 ■【き】【く】【け】【こ】
■重要古語【さ】 ■【し】【す】【せ】【そ】
■重要古語【た】 ■【ち】【つ】【て】【と】
■重要古語【な】 ■【に】【ぬ】【ね】【の】
■重要古語【は】 ■【ひ】【ふ】【へ】【ほ】
■重要古語【ま】 ■【み】【む】【め】【も】
■重要古語【や】【ゆ】【よ】 ■【ら】~【を】
■【文法・識別】 ■【勉強法・過去問】 ■【古文常識】
ーーーーーーーーーーー
今回のイラスト訳はこちら
今回のイラスト解釈はこちら