「私と踊って」恩田陸

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やっと・・・やっと読めました・・・!


いろんな風味の短編集です。


全体の印象としては死者と現世の関わりを描いた作品が多いかな、

と思いました。

そういう意味で中ほどに位置する「死者の季節」が肝かと。

この話、ほぼ実話だというからよりコワイ。


私が好きなのは対になっている「台北小夜曲」と「火星の運河」。

行ったことない場所でもノスタルジー感じる作りにしちゃうのが

恩田陸のすごいところ。


「ふたりでお茶を」は芸術家ならばうらやましい話かも。


「弁明」と「劇場を出て」は演劇好きな恩田陸が味わえる2編。

あーまた恩田作の芝居が見たいー。



短編集は???な場合も多い恩田陸ですが

この本はいいですねー。











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恩田陸 「夢違」

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夢違
¥1,890
楽天

ホラーがいつの間にか恋愛小説に変わってる。

これは夢違観音さまのご利益かっ?



ぞっとするシーンが次から次へと現れるのは

さっすが恩田陸。

でも「禁じられた楽園」よりグロくないから大丈夫。

集団心理ってとこでは「Q&A」に似てるかも。

ぞわぞわ感では「月の裏側」のような不安感。

やっぱり恩田だわ。



そういえば、主人公の浩章って妻がいたんだっけ。

なんで妻帯者にしたかなー。

独身だったらこのオチでも納得したんだけどなー。

奥さんの存在感が途中からぱったり消えている。

おくさんがかわいそうだー・・・と思うのは

私が「おくさん」という立場だからだろうなぁ。



夢が可視化されて他人と共有されたら。

うかうか夢なんて見ていられないよなぁー。

共有されるってことは常識になっちゃうんだし。

集団の無意識も変わっていくんだし。

そんな未来、来ませんように。



読後感としては、満足です☆

ちゃんと解決しないのが恩田ワールド。

舞台設定でもうおっけーです。














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恩田陸 「私の家では何も起こらない」

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私の家では何も起こらない
¥1,365
楽天

※モバイル非対応

むっちゃ久しぶりに読書ネタ。

今年は途中で放置してしまう本ばかりで、

なかなか読了できなかったの。

(集中力が著しく欠如しています)


恩田本は装丁だけでもとってもすばらしいのだけど

これは1、2を争う出来だと思うのよ。

(ネクロポリスとか、好きだったなぁ~)

古い洋館の壁紙のようなデザインと手触りの表紙。金の表題。

この良さは電子書籍じゃ味わえないね~。

紙はいいよ、 LOVE 紙!


お話は丘の上の一軒家にまつわる幽霊話の短編集。

この家あちこちでいろんな人が死んでますわ。

怨念こもってますわ。

怖い話は嫌いだけど、これは怖いといえど

日常に密着せずにどこか遠いところの話に思えて

懐かしいとか美しいとかいった要素が入っているため

大丈夫なかんじの恐ろしさ。



「附記・われらの時代」は小説というより

エッセイのような、恩田が語っている感じの作品で

その中での一節、

「現実ではずいぶんしばらくぶりに見る夢であるのに、

夢の中での時間は前回の続きになっていることに驚く。」 や

「幽霊は思い出に似ている。

思い出。なんとも長閑な顔をしている、なんとも恐ろしい言葉。

個人的で、主観的で、決して他者と共有できない、そのくせ誰もが

知っているような気がする、生温かくて居心地のよさげな言葉。」 に

ひどく共感した。

この短編が入ることで作品全体が引き締まった感じがする。


殺人事件好きの3女(物騒ないい方だー。事件の話が好きなのね)に

読ませてみたのだけど、途中で

「なんだかよくわからないー」と言われてしまった。

恩田作品に理路整然を求めてはならん、と言っていいものやら

いけないものやら。



読み終わっても、手触りがよくて撫でている。

これも幽霊の仕業か・・・?




読後満足度    ★★★☆ 3.5  読みやすかったので。






恩田陸 「メガロマニア」

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メガロマニア―あるいは「覆された宝石」への旅/恩田 陸
¥1,575
Amazon.co.jp


体調が悪くて、期待していたお出掛けが出来なかった昨日、

ベッドに転がりながら読み終えた本。


エッセイというのは、

書き手の頭の中を覗き見られる面白さがある。

自分の脳みそでは起こらないニューロンのくっつき方を

擬似体験できる感じ。


この本では写真も恩田さんが撮っているので

視覚も擬似体験できるのが嬉しい。

この写真が、よいのだ。


マヤ・インカ文明の遺跡を巡る旅は

とても強行軍でバイタリティーにあふれている。

毎日森の中のピラミッドに登る(よじ登ると言ったほうがよいかも)

なんて、いくら遺跡好きでも大変なことだわ。


紀行エッセイとはいえ、場所よりも

そこの土地の人々を観察する目が興味深かった。

グァテマラってなんだか行ってみたいなぁ。


本の最初と最後は恩田作品へのプロローグとなる

創作の世界。

この未知への期待を膨らませるところが

恩田さんはうまいんだよなぁー。







読後満足度   ★★★


恩田陸 「六月の夜と昼のあわいに」

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六月の夜と昼のあわいに/恩田 陸
¥1,575
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なんと言おう。


訪問者 」で玄関から我が家に戻ってきた恩田陸が

一度も開けたことのないドアから

別世界に行こうとノブに手をかけた感じ。


ノンジャンルというか、

純文学に近い肌触りがした。


新しい恩田陸。

実験的な恩田陸。


どこか知らないところに行きそうで、

あんまり遠くだと、私、ついてけないよ?


でも恩田さんの脳みそが感じる世界を知りたくなって

これからも新刊が出ると買っちゃうんだろう。





ちなみに。

うちの子供たち「あわい」という言葉を知らなかった。

軽くショック。

もっと本を読ませねばいかんな。









読後満足度   ★★☆  2.5