畠中恵・柴田ゆう 「みぃつけた」

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畠中 恵, 柴田 ゆう
みぃつけた

しゃばけ 」シリーズの若だんなが5歳の頃のお話の絵本。

オールカラーのイラストとお話で楽しさ倍増。


表紙の丸い窓から覗いている若だんな、

やさしい顔つきが女の子みたいにかわいいなぁ。

周りにぞろぞろいる小鬼が鳴家(やなり)だよん。

家が時折「ピシ」っと鳴ったりすることがあるけど

それはこの鳴家の仕業なんだって。

今住んでいる家はあまり鳴らないけど、実家はよく鳴るなぁ。

古い、といっちゃうと何の面白味もないけれど

鳴家がいると思うと楽しくなっちゃうよね。



病弱な一太郎は今日もお布団で寝ている。

ひとりぼっちはとてもさびしい。

ふと天井を見ると隅に小鬼が何匹も見えた!

小鬼を捕まえて名前を聞こうと、布団を抜け出したぼっちゃん。


鳴家の発する声がかわいいんだよー。

「きゅいきゅい」「きゅわきゅわ」「きゅおーん」。

怖い顔からは想像できない愛らしさだ。


子供のころ病気で寝ている時の不安と寂しさを思い出して

こんな小さなお友達ができてよかったなぁとジ~ンとした。

読みやすいので子供たちも読んでいたよ。

鳴家がますます好きになった♪



読後満足度    ★★★★



畠中恵 「ねこのばば」

テーマ:
畠中 恵
ねこのばば

わーい、「しゃばけ」シリーズ第3弾が文庫になったよ♪

本屋さんで見つけた時は「待ってましたっ!」と叫びそうになったさー。


短編5作で成るこの本で、私が一番気に入ったのは

「産土(うぶすな)」。佐助の昔の怖いお話。

犬神である佐助の存在自体が非現実で怖いといえばそうなのだけど、

もっと背筋が凍るようなモノが出てくるんだよー。

そいつが人間と金で取引をするんだ。

目先の欲に囚われてしまう人間の心が引き寄せたんだろうなぁ。

あぁ慎ましく生きようと思ったお話だった。

今まで佐助にスポットが当たらなかったけれど

これで真っ直ぐで若だんな思いのいいヤツだって分かったよ。


「花かんざし」は妖が次々と出てくるシーンが面白かった。

白昼堂々、ぞろぞろと盛り場に現れるなんて百鬼昼行?

本筋は女たちの悲しい思いやそれを見守る男たちの大きさに

ぐっと胸が詰まるようなお話なのだけれど、

妖怪総出で若だんなの役に立とうとするのが微笑ましかった。

(ご褒美のお菓子やご馳走が目当てだとしても。)



さて帯に「特製しゃばけ大福帳プレゼント!!」と書かれているぞ。

1000名に当たるって!応募するぞー!当たれー!


で見返しには『しゃばけ』のイラストブック、『みぃつけた』の紹介が!

若だんなの子供の頃のお話らしい。

うぉーほしいぞー!



読後満足度   ★★★☆ 3.5

畠中恵 「ぬしさまへ」

テーマ:
畠中 恵
ぬしさまへ


シリーズ第1弾の「しゃばけ」はコチラ。


第2弾は短編6作品。

前回同様、妖怪たちの力を借りて謎を解くお話が3編。

これはこれで面白いんだけど、私が好きなのは

これらとはまた違った雰囲気のあと3編なの。


「空のビードロ」

若だんなの異母兄の松之助のお話。

奉公先でつらい出来事があった時に、道端で拾った

青いビードロの根付にふと心が救われる。

その落とし主がのちに若だんなだと分かるのだが

いつも心優しい若だんなの暖かさが松之助に伝わる場面が

とてもいいのだ。思わず泣けるよ。


「仁吉の思い人」

寝込んだ若だんなにどうしても薬を飲ませようと

とっておきの話を持ち出した。

それが手代の仁吉の失恋話なのだ。

人の形はしているが、仁吉は白沢という妖怪なので

その話は千年前に遡る。

千年の恋。恋の矢

普段はすました顔の仁吉にもこんな昔があったのね~。

今でも好きなのかなぁ、相手のこと。


「虹を見し事」

ある日若だんなの周囲から妖怪たちがいなくなる。

手代2人の様子も変だ。

若だんなは自分の将来を考えるようになる。

いつも甘やかされ放題の若だんなが自立を考えるのだ。

妖怪たちも決して見捨てたわけではない。

知らん振りをしていた訳がわかって元通りになるんだけど

やっぱり若だんなの側にはあやかしがいなくちゃ。

持ちつ持たれつの関係でず~っといてほしいなぁ。


あ~やっぱり鳴家(やなり)がかわいいなぁ~。(鳴家は小鬼の妖怪。)

膝に乗せて大福もちをあげたい。お団子

この後のシリーズ、早く文庫化してほしい!



読後満足度   ★★★★


畠中恵 「しゃばけ」

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畠中 恵
しゃばけ


以前、めぐさんのブログ で見かけた妖怪の出てくる本。


みーっけ♪


表紙のイラストからもうかわいらしくて騒がしい♪

「しゃばけ」って何だろ?化け物のばけ?妖怪だから?

ぺらりとめくってみたら、「しゃばけ=娑婆気」だそうだ。

現世に執着する心、また俗世間の利益・名誉にとらわれる心の意味だって。

あーまたひとつお利口さんになっちゃった。(⌒ー⌒) ニヤリ


江戸時代、長崎屋の若だんなは数えで17歳。

小さい頃から病弱で外に出ることも少ない。

そんな若だんなを守る手代2人は実はあやかし。

最近続く人殺しの謎を解いていくと、原因は若だんなにあった?!


わーい、妖怪ぞろぞろ♪

犬神、白沢、鈴彦姫、ふらり火、鳴家(やなり)、屏風のぞき・・・。

想像しただけで楽しいよん。

各章の初めのカットイラストもほのぼのとしてかわいいの♪

このあやかし達、若だんなの味方だから怖くないし

いろいろ役に立つんだ。


私が一番好きなのは鳴家。十数センチの小鬼なんだけど

若だんなの部屋にはわらわらいるの。

病弱で食が細いのでお菓子をよく食べるんだけど

(そんなものばかり食べてるからご飯が食べられないのでは?)

あやかし達も甘いものが大好きでおすそわけしてもらうの。

大福もちを抱えた鳴家のかわいらしいこと。

うちにも10匹くらいほしいなぁ。役に立つかはわからないけど。


登場人物みんなに人情があふれていて

江戸時代っていいなぁ~と思うよ。

読み終わる頃には若だんなも少し逞しくなっている。

がんばれ、若だんな。

妖怪ばんざい。


読後満足度    ★★★★☆ 4.5