「すべてはファンのために」そう考えてくれるバンドがいれば、リスナーやファンは嬉しいよね。 | (旧)喜怒音楽 -きど"おと"らく-

(旧)喜怒音楽 -きど"おと"らく-

2020年に引っ越しをしました。引っ越し先は最新記事からどうぞ。

 

沢田研二、約束破られスカスカでやらされるのは「老人虐待」と発言。「ファンも老人だろ」「ファン虐待」と批判の声も】(にんじ報告)

 

 

なんかジィさんが話題になってますなぁ。

 

色々と情報が飛び交ってますが、

 

やっぱ被害者は客だろう、コレ。

 

主催と本人は何を勘違いしてんのか…

 

なんて思ってしまいますね。

 

どうも、トトです。

 

 

 

さて、本日は

 

そんな演者とファンの関係性についてのネタです。


少し前に、Paramore が今後ライブで


"Misery Business" をやらない


という宣言をし、ファンをガッカリさせた


という記事を書きました。


しかし、今回は真逆!


ファンを喜ばすことに長けたバンドの記事です。

 

 

 

 

金爆・鬼龍院翔に「一発屋で終わらなかった理由」を聞いたら、ファン目線に圧倒された(新R25)

 

※以下、記事から一部抜粋
 

――あえて楽器を弾かないことを選んだのには、なにか理由があるのでは?

 

それは証明のためなんです。
「エアーバンドでも成立するんだ!」っていうのを世間に認めさせたいんです。その意地がずっとあるから、いままで頑張ってこられました。

 

というのも、音楽に対する宗教的な既成概念が僕は嫌いなんです。その憎しみが原動力になっています

 

20歳のころの恋がきっかけですね。

当時好きだった子が、耳の聞こえない障がいを持っていたんです。その子を理解しようと努力するうちに、音楽の無力さを感じるようになりました。「頑張っていい曲をつくってもあの子には届かないんだ」と。

そこからだんだん「音楽がないと生きていけない」というような盲信を憎むようになっていきました。

 

演奏してるかしてないかなんて、どうでもいい話。そういう細かいことにこだわるのではなくて、もっと多くの人が音楽を楽しめるようにしたいんです。

耳が聞こえない方でも、ダンスとか動きを通じてなら音楽を楽しめるんですよ。そういう理由もあって視覚的な楽しさも追求しています。

 

- - - - - - - - - - - - - - - - 中略 - - - - - - - - - - - - - - - - -


正直なところ、ヒットは狙ってません。ヒットってファンが喜ぶことではないんですよ。

昨今はたとえいい曲ができても、ファンしか買わない、ファンしか聴かない、ファンしか評価してくれない時代です。その枠を越えて、ファン以外にも届くのがヒット。

つまりヒットを意図的につくろうとしたら、ファン以外に目を向けなければなりません。


そんなことばかり続けていたら、ファンは「もっと私たちに優しくして」って寂しくなってしまうと思うんです。


――ファンからすると、求めているものが出てこなくて応援する気が失せてしまうと。


そうです。それに音楽業界はヒットが生まれづらい構造になってきているので、やたらヒットへの憧れを持ちつづけていたら身がもたない。

だったら、すでに応援してくださってるファンを大切にする方向でいいんじゃないかと。

 

――あの、とても失礼な話ですけど、「ゴールデンボンバーは『女々しくて』しかヒット曲がない」みたいな嫌味も聞きますが…

 

この時代にひとつでも曲がヒットしたって、それだけで素晴らしいことじゃないですか。

むしろ知っていてくれてありがとうございます、と穏やかな気持ちでいますね(笑)。

 

 

――「ファンを大切にする」とおっしゃってましたが、具体的にどういったことをされているのでしょう。

 

それは冷たくしないということに尽きます。


事務所に任せっきりだと、たくさんの“冷たい部分”が出てしまう。だからみなさんとの細かい接点に、頑張って目を光らせてきました

 

そしたらですね、やっと近年はゴールデンボンバーを信用してくれるようになってきた気がするんです。「こいつらは冷たくしないぞ」って。


――それは素晴らしいですね! ただ、事務所との考え方の違いはストレスになりませんか?


事務所の方とは立場が違います。マネージャーもただの会社員だから、家に帰ったらゴールデンボンバーのことは頭から離すのが当たり前。

でも僕はいつだってゴールデンボンバーの一員だし、もともと考えすぎる人間だから、ずっとファンのことばかりを考えています。そんな僕と同じくらい、事務所の方が考えを巡らせるっていうのはムリな話。

根本的に立場の違いがあるな、って気づいてからは穏やかになれましたね。

 

- - - - - - - - - - - - - - - - 中略 - - - - - - - - - - - - - - - - -

 

毎回、“前回超え”をするのはムリなので、それを目指してしまうとツラいでしょうね。でも、とにかく新しいことをしつづければ、飽きられはしないはず

それでいいと思います。


――「特典を付けずにCDを販売」など業界的には異例のチャレンジをされてますよね。新曲のプロモーションアイデアは、基本的に鬼龍院さんが考えてらっしゃるんですか?

 

考えるのは僕ですね。でも「ローラの傷だらけ」に特典を付けなかった件については、ただの反発なんです。

 

事務所が特典をいろいろつけて、なんとかCDの販売枚数を稼ごうとするんです。

ご恩があるので従っていましたが、ファンから搾取するようでツラかった。それで、あるとき堪忍袋の尾が切れて「次のCDは特典なしで1種類しか出さない。やってくれないなら事務所を抜ける」と訴えたんです。

だからあんなのアイデアではなくて、ただのわがままだったんです。

 

- - - - - - - - - - - - - - - - 中略 - - - - - - - - - - - - - - - - -

 

――今回の取材を通して、本当に徹底してファン目線で考えてらっしゃるんだなと感じました。

 

すべての判断はファンを基準にするべきです。

感じたことが率直に書かれているファンレターにきちんと目を通していれば、やったほうがいいこと、避けるべきことが見えてくる。

そうやって努力して、ファンが応援したい存在でいつづけることがもっとも大事なんです。

ファンなくしてバンドマンは食っていけませんからね。

 

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

 

 

 

 

ですって。


素晴らしい考えの持ち主でしたね。


確かに世間一般のイメージとしては


 

コレのイメージが強すぎて、


他の曲ってあんまり知られていないのが現状かもしれません。


事実、自分も曲はこれ以外まったく知らない。


でも、テレビを見てれば色んな番組で見かけるし


フェスにも出てますしね。


音楽以外の活動の甲斐あって、


曲を知らなくても、ゴールデンボンバー自体は今もよく見る


って人は、意外といるんじゃないかと。


彼らのファンではないから曲はわからないけど、


ファンならそこは知っている。


音楽活動の面だけで言えば、まさに

 

すべてはファンのために

 

と言える結果じゃないでしょうか。

 


たくさん良いこと言っていたので


意外と抜粋部分も多くなってしまいましたが 笑


バンドがこう言ってくれれば


ファンは何も言わずともついていくでしょうねぇ。


メジャーに行っても、知名度が上がっても、


こう言えるバンドは一体どれほどいるんでしょうか。


その"メジャー"や"売れる"ことに対して、鬼龍院氏も言っています。

 

 

ヒットってファンが喜ぶことではないんですよ。

 

昨今はたとえいい曲ができても、ファンしか買わない、ファンしか聴かない、ファンしか評価してくれない時代です。その枠を越えて、ファン以外にも届くのがヒット。

 

つまりヒットを意図的につくろうとしたら、ファン以外に目を向けなければなりません。

 

音楽業界はヒットが生まれづらい構造になってきているので、

すでに応援してくださってるファンを大切にする方向でいいんじゃないかと。

 

 

素敵すぎるわぁ。素敵すぎて惚れるわぁ(*´Д`)←


そもそも日本のバンドって


インタビューとかでも、ファンのことに言及することって


少なくないですか?


まぁ、新譜リリースに際したインタビューが多いし


そりゃあファンのこと語るより


新譜はこれこれこういうもので…


ってなるのが当たり前っちゃ当たり前なんだけど。


でも、そういう新譜のことに対しても


これはこういうファンの為に作りました


っていうことも、ほとんど見かけない気もします。


先日記事にした


"新しいオレ(曲)たち"を激推しするバンド


なんかは特に。

 

バンド側からしてみれば、

 

オレらがやってるバンドなのに

何でファンのこと考えて曲作らなきゃならんの?

ファンならどんな曲、どんな作品でも

黙ってついてこいや

 

なんて思われてしまうかもしれませんが。

 

……さすがに言い方汚すぎですがw

 

 

でも、ヒットを狙ってるワケではないとは思いつつも、


既存のファン以外のところに目を向けて


新規ファン獲得に向いているってのもありますよね。

 

知名度が上がってきて、メジャー契約すれば特にね。


昔からのファンも、新しいファンも、普段そのバンドを聴かない人も


"まともなファン"になるならそれも大歓迎なんだけど


そんなことは絶対にあり得ないワケじゃないですか。


ファン層が広くなればなるほど


それに比例して色んな問題が巻き起こりますよねぇ…


そんなバンド、そんなライブも、


今までにいくつも、何度も見てきましたし。

 

 

メジャーレーベルのクソっぷりも言わずもがな。


アイツら、海外バンドの国内盤なんて


来日が決まらないと出さないですしね。


自分たちが来日させようとしてるでもないクセして。


来日がなくても国内盤がバンバン出るのは


ジジィ御用達のHR/HMバンドくらいですよ。


国内バンドとメジャーレーベルの関係も嫌いですが、


海外バンドと国内メジャーレーベルの関係の方が


比べるまでもなく大嫌いです。

 

 

そうして、バンドが大きくなればなるほど


そういった"まともなファン"だけで構成されていた頃とは違う


ホントに意味のわからん問題が出てきます。

 

そういうのを見ないフリ、気付かないフリして、


脳死したファン()相手にドヤ顔してれば

 

それだけでキャーキャー言われるし、

 

マイナス意見を言うような人も消えてラクなんでしょうけど。


それじゃ過去ファンはどんどん離れていくし、


バンドが楽しくても、聴いてる人、フロアにいる人は


楽しくなくなって離れていくことでしょう。

 


海外にもそれがないとは言わないけど、


日本に住んで、日本の音楽シーンのが目に付く為、


やっぱ日本の問題の方に目がいきがちだし、


バンドのファンに対する思いや対応も違うなぁ


なんて常々思ってはいます。

 

 

日本のバンドがファンにかける言葉なんて

 

けがすんなよー

まわりのひとどうしでたすけあえよー

(はーい)

 

ってのくらいじゃん。

 

最近は盗難・痴漢するようなクズもいれば

 

周りなんてお構いなしの自己厨ノリする馬鹿もいるし。

 

確かに怪我がないに越したことはないし、

 

周りへの気遣いや思いやりは

 

むしろ言われなくても当然気に掛けるべきことです。

 

でも、なんかさ…

 

って思ってしまう部分があるのも、正直なところです。

 

 

 

以前書いた記事に、


Disturbedvo/David Draiman の言葉を載せたことがあります。

 

 

――以前のインタビューで仰っていた"期待を裏切らない、人が求めているものを作り続けられればずっと支持され、ずっと生き残っていけると信じている"という言葉通りになっていると感じました。活動休止を経てもその思いは変わらないですか?

 

まったく変わらないというか、むしろもっと強く感じている。人はこの音楽を求めているんだとさらに確信できたと言ってもおかしくないね。ファンがいるからこそなんだけど、多くの人に支えられて、それが音楽作りの糧にもなっているんだ

 

 

鬼龍院氏の言ってることと、ほとんど変わらないですよね。

 

そして、


来年中に一旦、活動を停止させるMHz FEST

 

ついこの間、こんなツイートを…

 


 

Ice Nine Kills


ここ日本でも本当に徐々に知名度を上げてきていて


MHz FESTの最後に誰を呼んで欲しい?


の問いに、自分を含めINKを挙げていた人もいました。


音楽性は言わずもがなの超クール。


それに加えて、こうしてファンに優しい対応までされちゃ


他のバンドは太刀打ちできないよね。


そりゃファンは言われずともついていくよ。

 


そして日本でも徐々に緩和はされつつも、


まだまだ逆風が吹いているライブ中の撮影

 

つっても、そんなこと言ってるのロキノンキッズくらいでしょうが。


しかし、ゴシックメタルコアのMotionless In White


 

ファンの撮った動画をつなぎ合わせて


Official Fan Video を作成しました。


動画の右下には、投稿者の名前もちゃんと入れてくれてる。


たとえ数秒のカットだとしても、


自分の動画が使われたファンは嬉しいでしょうね。

 


こういったバンドがファンに寄り添ったもの、


ファンが喜ぶようなことをしているのを見るのも、


やっぱり海外の方が多い気がするんですよね。


未だに撮影云々が不明瞭な日本のバンドシーンで


MIWのような"公式"のファンビデオなんていつ出来ることやら。


どのバンドが作ることやら。

 

出来るとして、何年先の話になるやら。


そんなことを思って止みません。

 

 

 

バンドとファンの関係性についての記事も


過去に色々と書いてきました。


それに今回は元記事からの抜粋も多かったし、


今日はこれくらいで終わりにしようかと思いますが。

 

言っても、バンドはバンド、ファンはファンです。


ファンに媚びろ、迎合しろ、なんて言うつもりは


毛頭ありません。


バンドだって、自分たちがやりたくてやってるバンド、


好きなようにやればいい。


そういったことが大前提でありながらも、


好きなことをやりつつ、ファンにも優しいバンド


が増えて欲しいし、


バンドのことを理解しつつ、サポートできるまともなファン


が増えて欲しいと、


何年も何年も前から、ずっと願って止みません。

 

 

 

 

関連記事
腐ってるのは業界か、メジャーレーベルか
音楽性の変化による成功と失敗
GT2016、炎上中(意味不明)
死んだ… のではなく、殺された
バンドの思いと、リスナーの思いと…
バンドとファンの理想の形
Beartoothのvo.Calebが売れ線バンドを一刀両断
BCとBMTH、共に音楽性に変化をもたらすも結果は…
最近のライブ会場には阿呆が多すぎない?
外国人から見た日本の野外フェスとは?
今、改めて"地蔵"を説く!
気遣いや感謝の上に成り立つライブのノリ方
新参?古参?ファン歴の長さで変わる部分
バンドマンだって、リスナーと同じ人間
だぁから"距離感"考えろって言ったろ!
アニバーサリーツアー、再現ライブをやってくれるバンドの思い
取り上げることこそ問題解決の第一歩
終わらない問題;ライブでの楽しみ方
死後ビジネス
TWILIGHT RECORDS - 国内有数のインディーレーベルに何が起きていたのか
Suchmos、リベリオン、CROSSFAITH、それぞれが思う日本の音楽シーンやライブシーン
撮影はアリ?ナシ? ライブの写真、動画撮影の現在と今後の展望
ライブやセトリのネタバレってそんなに重罪?
好きなバンドをサポートするのに無料か有料かで難癖つけるヤツって、ホントにそのバンド好きなの?
PeripheryのMisha激白!バンドは儲からない… Mishaの伝えたいこととは?
クリエイティブマン社長 清水氏のインタビューに見る、日本の音楽業界の杜撰さ面倒臭さ
ファンやリスナーのマナー・モラル低下すると、やる側見る側共にライブが楽しくなくなる。最悪の場合…
リスナーのサポートによってバンドは活動を続けられる、って何度言えばリスナーに伝わるのか
この曲はもうライブでやらんわ、とバンドが言ったらアナタはどうする?どう思う?
ライブを楽しむには、バンTやファン同士のルールではなく、周りの人への迷惑を考えるのが一番だよネ