死後ビジネス。 | (旧)喜怒音楽 -きど"おと"らく-

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2020年に引っ越しをしました。引っ越し先は最新記事からどうぞ。


ライブがあったということもあり、


レポを含め、3回連続でcoldrain関連の記事を上げました。


毎度毎度思うのは、アメーバにもリブログ機能が付いたのはいいが


自分が活用してるリブログは、

 

単なる更新情報、通知の意味合いが強い為


そんな業務連絡的な記事にいいねなんか付いても


嬉しくも何ともない、というね。


アクセス数を見ると、確かに元記事へのアクセスもあるけど


リブログ後、元記事に一切いいねが付かないのを見ると


ホント、アメーバって業者の巣窟になってるのな


と、いいねしたアカウントを辿ると思ってしまいますよね。


どうも、トトです。

 

 

昨年、下書きまでは終えていて

 

色々あって年内に更新できなかったシリーズ

 

それも今年に入ってからUPすることに踏み切ってきましたが

 

そんな記事もこれで最後です。

 

この記事は、本当に、ただただ純粋に、

 

内容的に上げていいものなのかどうか

 

と、自問自答の末に、当時の更新を見送りました。

 

こうして今、更新することに踏み切ったはいいものの

 

やはり、躊躇いはあります。

 

上げることを決意し、仕上げた後も、

 

今日までに何度も何度も見返しました。

 

でも、せっかく書いたものを上げずにいるのもな…

 

という思いが少なからずあったことと、

 

後日談を読んだことをキッカケに、UPする決意を致しました。

 

その後日談に関しては、次回の記事で。

 

ここから先は、当然

 

この出来事がリアルタイムに起きた時に書き綴ったものです。

 

その時の気持ち、感情は、そのまま残ってます。

 

UPが遅れた故の多少の追記はありますが、修正はゼロです。

 

当時、というか

 

こういったことが起きる度に疑問に思ってきたことを吐き出しました。

 

それでは以下から

 

 

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先月、日本の音楽シーンからまたひとり
 
貴重な人材の訃報が出てしまいましたね。
 
それにより活動終了を告げ、
 
最後の作品では、先のMTV VMAJ 2016
 
BEST DANCE VIDEO部門を、見事受賞しました。

 


 
 

BOOM BOOM SATELLITES、最後の新譜でMTV VMAJ 2016 Best Dance Video受賞(Billboard JAPAN)


日本でのエレクトロ×ロックの先駆け的な存在として
 
活動を続けてきたBOOM BOOM SATELLITES
 
先に海外レーベルとの契約を勝ち取った
 
所謂"逆輸入"的ミュージシャンとしても

日本の中では数少ない存在でしたね。
 
さて、今回はそんな
 
ミュージシャンが亡くなったあと

に関する、音楽シーンの動きについての記事です。
 
 
 
著名なミュージシャンであればあるほど
 
亡くなった時の影響力も相当なもので。
 
圏外だった作品が、いきなりTOP10入りするとか
 
こういったアワードでの受賞だったりとか
 
カラオケのランキングでも上位に食い込むとか
 
一時的なものではあっても
 
数字としてみれば、かなりの結果を残すものも少なくないでしょう。
 
結論から言ってしまうと
 
そういった風潮がどうも腑に落ちないというか…
 
素直に称賛できない気持ちが芽生えてきます。
 
理由は至極簡単で
 
どうしてそれが

生前に成されなかったのか
 
これに尽きます。
 
 
この言葉だけでは誤解を招いてしまうかもしれないので
 
徐々に噛み砕いていきます。
 
 
まずわかりやすい例で言うと


Micheal Jackson
 
"KING OF POP"として
 
世界中に名を轟かせた人物ですね。
 
彼は 2009年6月25日 に亡くなっています。
 
しかし、生前
 
色んなゴシップ記事でも世間を賑わせていました。
 
「白人になりたくて肌を脱色した」とか
 
「整形しまくり」「ロリコン」とかとか。
 
熱心なファンなら、それらの理由や事情も知っているでしょうが
 
執拗なメディアの報道だったり、
 
そのメディアの情報を元に便乗する一般人であったり、
 
なんちゃってアンチみたいな人も多かったとは思いますが
 
彼の死後、手のひらを返すが如く
 
哀しみ、悼み、そして人物や作品を絶賛する。
 
This Is It は遺作として良いとは思いますが
 
彼の死後、それ以外の音源、映画、書籍含め
 
どれだけのものが出回ったことでしょう?
 
少なく見積もっても10作以上あるんじゃないでしょうか。
 
そして、それらのものも
 
大爆発とまではいかずとも、

 

そこそこの数字、結果は出しているように思います。
 
しかし、そこで出た収益は
 
彼の家族の元に入るのかもしれないけど、
 
当の本人には入らないですよね?
 
既にこの世から他界しているんだから。
 
家族に入る、というリリース元との契約等々もなければ尚更。
 
それは作品を出した側にしか収益が反映されないのでは?



同じような人物で言えば


Kurt Cobain (Nirvana)
 
彼の死後も、色んな作品が世に出たと思います。
 
昨年『Kurt Cobain: Montage of Heck』 (2015) という
 
Kurt のドキュメンタリー映画が公開されました。
 
しかし、この作品は
 
Kurt の実娘Frances Bean Cobain が製作総指揮を執っている。
 
遺族がこうして公にも関わっている作品なら何も文句はないし
 
遺族がちゃんと納得した上で制作されたものだとわかるからいい。
 
問題は、それまでに世に出回った作品。
 
それは果たして、遺族に許可(認可)されたもので
 
収益の一部は遺族にも支払われるのか?と。
 
 
 

 

そしてこの記事を書くキッカケとなったブンサテ


今年のVMAJで晴れてBest Dance Video部門を勝ち取ったけど
 
果たしてこれは、故・川島氏が存命であったとしても
 
受賞できたものなのだろうか?
 
絶対にそんなことはなかったような、
 
仮に全てではないにしろ
 
多少なりとも"大人の事情"みたいなものもあるような気がします。
 
 
 
こういったものが"死後ビジネス"のように

 

見えてしまうが為に
 
著名人の死後に売れたり、受賞したりっていうものが
 
自分には良く映らないのだろうと思います。
 
 
死んだから売れた
 
死んだから受賞した
 
死んだから伝説になった
 
 
そんなの、亡くなった方からしてみれば
 
何の実績にもならず、実感なんて当然あるワケもなく…
 
もちろん、遺った人たちは
 
それも十分に嬉しいことなのかもしれないし、
 
少しでも多くの人に目に、耳にしてもらえるキッカケができ、
 
亡くなったというキッカケがどうあれ、自分たちの作品が
 
こうして世間に認められたっていう喜びもあるかもしれない。

でも、当の故人のことを考えたら浮かばれないんじゃ…
 
生きてる時に売れ、

生きてる時に受賞し、
生きてる時に伝説にさせてやれよ

 

と思ってしまいます。
 
没後のベスト盤とか音源とか
 
レコード会社が設けたいだけだろ

 

と思ってしまいます。

 

売上は全て遺族に寄与します

 

とでも言えば、まだ信用できる気も芽生えてきますが。
 
死後、メンバーや遺族が動くのではなく
 
その周りを取り巻く環境がざわつくようなものは何かな…
 
どこかスッキリしない、引っかかるものを感じます。
 
 
 
昨今のシーンでは国内外関係なく、メンバーの脱退・入れ替え

 

それだけでなく、解散休止するバンドが後を絶ちません。
 
しかし、シーンから撤退する際に
 
ラストアルバムを出し、ラストライブ、ラストツアーをする。

そのバンドの名前しか知らず、曲も有名なの2~3曲しか知らない

ライブもフェスでしか見たことないか、一度も見たことない
 
そんなファンなのかそうでないのかよくわからん連中が、
 
解散しちゃうから最後のライブ行こう!
 
っていうものと同じような気持ち悪さを感じます。

 

FACT解散時にも一部にあったような気持ち悪さを…




亡くなってしまったから買う

最後だからライブに行く


そうじゃなくて、
 
生きてる内から音源買って、ライブにも行けよ、と。
 
存命な内に、存続してる内に
 
少しでも良い思いさせてやろうとは思わないのか。

 

また、そういう事態に陥った時に

 

本当に後悔はないのか?

 

ともリスナーには問いたい。 そうならない為にも、

 

存続してる内に買えるなら買うべき、行けるなら行くべきです。

 

行けない(行かない)為のいらん言い訳などドブに捨ててしまえ。

 

後悔したって、事実は覆りません。



音楽を仕事にしている人なら
 
世に作品を出せば、それが死後もずっと残っていく。
 
言い方は決して適切ではないかもしれないけど

亡くなってしまったことがキッカケで

その音楽に触れる、聴き出すってことは決して悪いことじゃない。
 
むしろ、良いことだとすら思います。
 
そういった面では、FAT WRECK は本当に良いレーベルだと思う。
 
Tony Sly が死んで、No Use For A Name が解散して、
 
それでも今もなお、FATバンドたちは
 
Tony やNUFANのカバーをずっとしています。

死後、リリースしたベスト盤や関連音源等も確かにありますが
 
MJやKurt ほど多くもないでしょう。。
 
昨年のレーベル25周年を祝うイベント(フェス)でも、
 
Tony Sly Tribute をフェスのトリにした
 
そうやってTony に、NUFANに、
 
触れてこなかった、触れられなかった人たちに向けて
 
レーベルが、所属するバンドが、

 

物ではなく、ライブ
 
知るキッカケを絶え間なく与え続けている。
 
本当に素晴らしい環境、レーベルだと思います。

 

そんなレーベルを取り仕切るのがNOFXFat Mike

 

そういった背景も知らず、知ろうともせず

 

一度や二度、NOFX のライブを見ただけで、

 

Mike を叩くヤツの気が知れません。



解散や休止をする前、
 
この世からいなくなってしまう前に、
 
そのバンドが好きなら、ミュージシャンが好きなら、
 
リスナーがきちんとフォロー、サポートして
 
存命、存続してる内に少しでも良い思い、
 
良い景色を見せてあげようとは思いませんか?

大人な事情でズブズブになる前に

バンド自身の力、ミュージシャン自身の力で、

"ちゃんとした"ファンの力で以てして
 
良い結果が残せるようになればなと思います。
 
 
 
何か自分の思っていたよりも
 
上手く着地できなかったような気がするのは心残りですが
 
今回はここまで。

 

冒頭で言ったように、次回は"ブンサテ後日談を見て"の

 

記事を上げようと思います。




参考記事
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死んだ… のではなく、殺された
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