シリーズ20周年記念作品となったペルソナ5
先月始めにプレイし始め、未だにプレイしています。
1週目が終わり、データ引き継いでの2週目に入り
プレイ時間が120時間をとうに超えています。
一体いつになったら、ニーアを始められるのだろうか…←
どうも、トトです。
Anniversary ~アニバーサリー~
"記念日"という意味ですが、
先のペルソナみたく、○周年の記念としても使われる言葉です。
もちろん、ゲームに限らず
色んなところで使われる言葉でもあるし、
記念日ですから、それ相応のイベントや感謝祭みたいなものも
行われても珍しくない出来事だと思います。
今回は、先日
AP JAPANでのThe Used のインタビューに焦点をあて
書き綴っていこうかと思います。
【The Usedがデビューアルバム「The Used」、2ndアルバム「In Love and Death」の再現ライヴツアーを語る「この2枚のアルバムを再現することは、キッズの人生を再現しているようなものだと思ってる」】(ALTERNATIVE PRESS JAPAN)
15年前に作ったものだけど、それを聴いたキッズは大人になり、進化して変わっている。 そして自分たちだって同じように進化して変わっているんだ。その音楽を聴いて育ったキッズも時間が経って聴いた時にはまったく違う解釈の仕方をする。だからこの2枚のアルバムを再現することは、キッズの人生を再現しているようなものだと思ってるよ。
ホント、良いですね。
海外バンドの多くは、こうしてアルバムのアニーバーサリーを祝う為
そのアルバムの再現ツアー、再現ライブをやってくれる。
日本のバンドで
海外のバンドの影響を受けてないバンドなんていないだろうに
こういうところは影響されないのな。
加えて、音楽性を変化させて過去ファン置き去りにしても
今の自分たちが好きな人も
昔の自分たちが好きな人も大切な存在
とか何とか言う割に
過去ファンが喜ぶようなことやらないですし。
過去ファンも大事だと思ってるなら
そういうのを口だけじゃなく、行動で示してくださいよー
こういうところも、日本の音楽シーン、バンドシーンが
海外シーンに劣るところだと思ってます。
ホンット、口だけな!最近はバンドも、リスナーも
そういうのやってくれた国内バンド、未だに自分の中では
全曲ライブをやってくれたPTPしかいません。
音楽とは関係ないですが、先日こんなニュースもありました。
【チョコボールが、いまも売れ続けている理由】(ITmedia)
他にも色々あると思います。
食べ物関連なら、思い当たるものはたくさんありますよね。
変わりダネや季節限定ものが出ようが、
最終的に辿り付くのは、いちばん最初のものなんですよね。
こういったいちばん最初がいちばん良い
みたいなもの、音楽にだって当てはめることは可能だと思います。
もちろん、音楽性を変えてから売れた
っていう状況もあることは百も承知です。
でも、割合で見たらそっちの方が少ないんじゃないか?
という気がしないでもないです。
音楽性変化前からそこそこ売れてて、変化後更に売れる
なんてのは、もっとレアケースな気がします。
最近だと、Fall Out Boy とかBring Me The Horizon とかが
そういう例に当てはまりますかね。
FOBは休止からの復帰も後押ししたでしょうけど。
アルバム毎に音楽性を多少変化させるLinkin Park なんて
未だに1stがいちばん良いって言う人多いです。
今じゃ考えられないけど、全世界でのトータルセールス
約2,000万枚ですもんね。
逆に1stでそこまで売れてしまうと、それを覆すのは
相当に難度の高いハードルにもなってしまいますが。
反して、
PUNKというファンの期待を最も裏切らないジャンルの音楽は
バンドも、ファンも、とても良好な関係が築けていると思います。
得意の脱線をかましましたが
もちろん、こういったアニバーサリーライブが
とても羨ましいなぁって思うのは確かだし
それに関する今回のインタビューも
国内バンドマンも、リスナーも是非読んで欲しい内容なのは
間違いないんですが。
注目したいのはインタビューの後半戦、日本についての部分です。
──日本ではThe Usedの歌詞は言葉の壁があって、ファンは対訳を見て理解できているかもしれないけれど、英語ができるファンほどは分かっていないいかもしれません。ものすごく熱心なファンも大勢いるし、ライブを見るとみんな一緒に歌っています。言葉が分からなくても音楽がわかる、これについてどう思いますか?
Bert:俺が思うには、言葉ではなくバイブレーションが感情を反映させているんだ。表現は言葉ではなく、フィーリングだと思う
Jeph:俺たちも英語ではない歌詞の音楽をたくさん聴いているけど、バイブスは理解できるからその曲が本当に理解できるんだ。言葉が分からなくても声やその声を出している人の雰囲気でわかる。だから別のシンガーが歌っていたら、同じような解釈はできないと思うんだ。違う言葉で歌っていてもそんなに差はないかもしれないけど、その言葉の歌い方、表現の仕方で大きく変わると信じている。魔法のようなものだね
──The Usedと日本のファンとの関係はどのようなものだと思いますか?日本への想いは?
Bert:日本のことをいつも話しているんだけど、日本って俺たちにとって凄い場所なんだ。
初めて日本に訪れた時は言葉にできないような経験だったんだ。まったく違う世界だったし、何もかも眩しくて、爆発的で、圧倒されるような感じだったのに、日本のファンは控えめで尊敬してくれて、感謝してくれていた。この二面性の素晴らしさにはただただ心打たれたし、日本に行くのはいつも至福の時間なんだ。ツアーで最もクレイジーな経験も日本でしてる。今まで生きた中であそこまで二日酔いになったことはないよ。
Jeph:俺も日本でなった二日酔いが一番凄かったよ(笑) しかも一回じゃないんだ。何度も!
Bert:本当にパーティ気分で、日本のみんなに歓迎されている気分なんだ。ファンのみんなもそうだけど、たくさんの友達ができて今でも連絡を取り合ったりしてるよ。
Jeph:俺は子供の頃から日本に関わることをたくさんしていたんだ。住んでいたまちが姉妹都市だったし、学校で日本語の勉強もしたし、すごく興味を持って育った。
Bert:そう、Jephがもう5年以上も日本語を勉強してるから、今度日本語の歌詞の歌でもやろうかって話していたんだ。
Jeph:中学校の時から日本語を学んでいるから長いよ。学校でドイツ語、フランス語、スペイン語と日本語のクラスが選べて、日本語を選んだのがきっかけだった。小さい町で日本人なんて見たこともなかったから、授業も適当にやっていたのがまずかった(笑) 高校でまた日本語の授業をとって、もっと熱心に勉強したから、それが土台にはなっていると思う。それからは独学で勉強していて、妻の母親があまり英語できなくてもちゃんと会話ができるようになった。しばらく妻の実家で暮らしていたんだけど、そこでは日本語でしかコミュニケーションが取れなかったから、少し自信がついた。少しずつうまくなってるけど、もっと話さないきゃって思う。もっと日本に行きたいね、ツアーで。
Bert:いや、彼は完璧だよ。完璧に喋れる。
Jeph:通じるけど、動詞が難しいんだ。読み書きもひらがな、カタカナはマスターしたけど、漢字はまだまだ。300字くらい書けるけど、書き順がめちゃくちゃだから見せられないよ。
Bert:なんて最高なんだ!
Jeph:日本に友達がたくさんいるから言葉がわかるのって便利だよ。
Bert:日本のファンをとても愛してるよ!みんな本当に素敵な人たちなんだ。繋がることができるんだよね。英語ができてなくても歌ってくれているのを見ると感無量だよ。すべての壁を超えているんだ。
──最後に、この1st「The Used」、2nd「In Love And Death」の再現ライヴツアーを日本でやる予定はありますか?
Bert:そうしたいよね。
Jeph:難しいのは機材とか舞台をそっちに持って行くことなんだ。俺たちはすぐにでも行きたいけどね。東京2回、大阪2回だったらできそうだけどね。
インタビューが素晴らしすぎて、
ほとんどそのまま載せてしまいました笑
いやー、ホントね
ここまで言ってくれると本当に嬉しいもんです。
The Used だけに限らず、海外バンドのインタビューって
これまでにも結構読んでるし、だからってワケじゃないけど
なんとなくの受け答えで、日本にどんな印象を持ってるか
って、読んでて伝わるじゃないですか。
ホントにビジネスやプロモーションの為の受け答えなのか
日本や日本の文化に興味津々だったり、
日本のファンを大切にしてくれてたりってのも。
もちろんそれはインタビュアーの技量にも寄るだろうし
インタビューを受けてるメンバーのモチベーションや
コンディションにも左右されるところはあるかもしれないですが。
ってのを考えても、今回のインタビューはすごく良いなって思ったし
Bert とJeph が日本に対してどう思ってるか
っていうのも、ほぼほぼ本音で語ってくれたような気がします。
だから、尚のこと嬉しいじゃないですか。
こう思ってもらえてるって
バンドの初期から、バンドの初来日から
ずっとThe Used をサポートしてるファンたちのおかげだと思うんです。
ブログでも何度も何度も言っている通り、
自分は大概に遅咲きですし、音楽をちゃんと聴き始めたのも遅いです。
だから当然The Used だって完全に後追いです。
でも、こうして日本に良い印象を持ってくれてたり
頻繁に来日してくれたり、
アニバーサリーツアーの日本公演も考えてくれてる
バンドがここまで思ってくれるのは、
やっぱり昔からのファンのおかげに他ならないと思うワケです。
もちろん、初期から考えたら離れた人もいるでしょう。
でも、The Used の音楽性を考えるに
離れていった人もそんなに多くないのでは?と思うのです。
仮にThe Used が2010年以降に活動開始したバンドだったとしたら
今の日本のリスナー相手に、ここまで思ってくれるようになるか?
って考えたら、絶対にそんなことはないとさえ思います。
そもそも洋楽が聴かれない
好きなバンドが影響を受けたバンドに興味はない
自分が好きな(国内)バンドがいればそれでいい
なんていう連中が大量に湧いているような現状で、
今ほど人気や知名度を築けるなんて至難の業ですよ。
そう考えると、バンドへの感謝はもちろん
ずっとThe Used を応援、サポートしてきた日本のファンたちにも
感謝してもしきれないじゃないですか。
先月、
という記事も書きました。
新参とか、古参とか、その言葉自体あまり好きではないですが
初期ファンがいるからこそ、って部分もあるのでは?
さっき文字デカくしたような"最近の"音楽リスナーが多いより
昔からずっとファンでい続ける人が多い方が良いでしょうよ。
現状のリスナーを見てると尚のこと。
先日のYellowcard もそうです。
初期からサポートしてきた人がいて、
そのサポートにバンドも応えてくれて。
解散という事実は残念以外の何ものでもないけど
解散前のラストツアーに、日本も組み込んでくれた。
解散や休止によるラストツアーや
アルバムのアニバーサリーツアー
そういったものを海外のバンドが日本でやってくれるのは
ホンットに稀なことだと思います。
むしろ、そういった公演を日本でやらないことの方が常。
でも、やってくれるってことは
バンドもそれだけ日本に特別な思いを持っていて
過去からずっと紡がれてきたものがあるから
っていう背景があるからこそのように思います。
そして、そういった昔からのファンが集まったであろうラストライブ。
バンドのライブが良かったのはもちろんのこと、
客層もホンッッッッットに良かった。
久々に会場にいたお客さんに感謝の気持ちを抱きました。
近年のライブでは、そんなことなんて滅ッッッ多になくて
客層が良かったから楽しめた。ありがとう
そういった気持ち、ホントに忘れてましたから。
The Used 自体も
確かに初期より激しさは減ってるかもしれないけど
初期から一貫してる部分もあると思います。
そこがファン離れの少ない理由でもあるのかと。
自分たちのやりたい音楽とファンが求める音楽
こういった部分での認識の差が少ない故に、でしょう。
人気や知名度を獲得する為に、
音楽性を変えて、大衆ウケを狙うバンドも多い昨今…
音楽シーン自体が低迷してるし、
もちろんそうした方が良いってのもわかるんですが
そうすることで、古くからのファンと新しいファンを
良くも悪くも振るいにかける状況が発生してしまう気もします。
そういった状況が、国内外(特に国内)増えてる気もしますしね。
今年ラストを飾るPUNKSPRINGもそうでしょう。
近年、ホント意味不明なラインナップで
PUNKSリスナーをバカにしてきたパンスプですが
最後の最後に見事なラインナップを揃えました。
それでも、若手バンドがいないのは残念だし
BR、オフスプにSnuff をぶつけるタイムテーブルとか
そういうとこやっぱクリマンだよな、と思いもしますが。
別ステージで国内バンド一挙呼びでテンション上がる連中より
メインステージのラインナップで上がる人、参戦を決める人
Snuff のポジションに異を唱えるような人たちと
同じ空間でライブを楽しみたいものです。
今回のThe Used のインタビューといい
先日のYellowcard のラストライブといい
やっぱりちゃんと"知ってる"人、"わかってる"人、
"長くファンでい続ける"人が多いバンドや、
そういったバンドの曲やライブは良いなぁって思いました。
もちろん、世代による違いもあるだろうし
そもそもバンド間の音楽性の違いによっても
そういった認識が変わる部分もあるでしょう。
でも、やはり初期からのファンが多いバンドほど
良いバンド、良いライブ、良い客層
ってのが生まれるように思います。
"今"のシーンを走ってるバンドのどれだけが
近い将来、こういった環境ができているかどうかはわかりませんが
良いバンド、良いライブ、良い客層が
この先も保たれている環境がひとつでも多くなることを願っています。
そして願わくば
The Used が再現ライブを日本でもやってくれますように!(。>人<)
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