バンドの思いと、リスナーの思いと… | (旧)喜怒音楽 -きど"おと"らく-

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2020年に引っ越しをしました。引っ越し先は最新記事からどうぞ。





ポップパンクバンドState Champsが、5 Seconds Of Summerとのツアーに対するファンの反応を明かす。「僕たちはまだ叩かれてるよ。」
(ALTERNATIVE PRESS JAPAN)


先日、こんな記事が目に入った。

Derek が語るように

確かにこんなのやってたとか全く知らんかった。

けど、否定的な意見を言うリスナー側の気持ちは理解できるなぁ。

ま、粘着するくらいならとっとと離れろよとは思うが。

どちらもPOP PUNKとカテゴライズされるようなバンドだが

とりあえず参考の為に、2バンドの曲を貼っておこう。

もちろん見た目や、スタンス?、客の反応的なものもそうだし

曲も聴けば、少なくとも批判される理由も何となくわかるハズだ。

5 Seconds of Summer
 - She Looks So Perfect
 - Don't Stop
 - What I Like About You: Live at The Forum

State Champs
 - Elevated
 - Hard To Please
 - Secrets



そもそもバンドマンなんて

そりゃあ夢抱えてバンド始めるもんでしょ。

いつかはオレらもでっかい会場埋め尽くしてやるぜー

的なさ。

続けてく内に

自分の"好きな音楽"やり続けるなら、アングラなままでいいかなー

ってのと、

やっぱりまだまだデカくなりたい!

ってのに道分かれしていくとは思うんだが。


最早こういったことも何度か書いてきたから

今さら長々と書くことは避けようかと思うが

バンドが出てきた当初、小箱の頃から聴いてるリスナーにしてみれば

やっぱ"セルアウト"することに何かしら思うことはあると思う。

"売れる"ってことは、より多くのリスナーが増えるということ。

リスナーが増えれば、そりゃ小箱でやってた頃の

良識なリスナーばかりじゃなくなるってことでもある。

大して曲も聴かずに、顔(見た目)でワーキャー騒ぐ顔ファン

出す曲、出すアルバム、出すマーチ、すべて絶賛する思考を止めた信者

こういった連中の割合がどんどん増えていくんだ。

バンドのに、音楽に、ライブに惚れ込んだリスナー
にしてみりゃ

曲も、ライブもつまらなくなるんだから

そりゃ思うことは何かしら出てくるだろう。

そりゃ良識なリスナーと、好きなバンドと一緒に

楽しい箱ライブにいつまでも行っていたい


と思ってもおかしくないだろう。

曲だけ聴いてるだけの人は大して影響はないかもしれんが

曲のその先の景色、空間…

ライブを知ってる人からすれば大問題だ。


しかし、

売れずに解散してしまうくらいなら売れてバンドを続けて欲しい

と、思うリスナーもいることだろう。

このへんのバランスが

バンドにとっても、リスナーにとっても難しいところだろう。

今回の記事を書くにあたり発見した【この記事】で言われている通り

シーンとしてみれば、セルアウトすることもまた

必要なことなんだとは思う。

しかしセルアウトしても、

快適なライブを、質の高い曲を保つには? やはり

リスナーの質が上がること

コレに尽きると思う。

昨年くらいから、リスナー叩きを始めてるのもそのせいだ。

今年から新たに

【推】 Recommend 【薦】
【解】Broke up Bands【散】

というテーマを2つ増やし、読者に

より多くのバンドを知ってもらうことを始めたのもそのせいだ。

リスナーの質が、好きな音楽の幅が広がれば

セルアウトしたバンドのライブだって、曲だって

一定レベル以上のものが望めると思うんだ。

それはライブの客層に始まり、

バンドの曲やライブに繋がり、

フェスのラインナップにも繋がってくる。

もちろん一概には言えないが

業界を、シーンを盛り上げるには

リスナーの力は決して不必要ではないことだけはわかる。


5SOSの曲や規模と比べるのは違うが

そういった点では、やはり【FACTは凄かった】んだと

改めて認識する。

能面つけて、見た目より曲で勝負するというスタンス

そこから集まったリスナーは

Zeppを埋めるレベルに至っても

良識なリスナーの方が多かったと思える。

(さすがに解散年はクソも増加したが…)



もちろんすぐには無理なことは百も承知。

業界はご覧の通りだし、

一般的な知名度に秀でる連中もご覧の通りだ。

でも、小さなことでも

数少ない読者からでも

変えていくことが出来れば、未来はあるいは…

と漠然とではあるが思っているからブログを書いている。

それが自己満だと言われれば、それだって否定はしない。

結局は自分の好きなバンドや音楽のある場が

快適であることを望んでるワケだしな。

でも、その自分の思う"快適さ"というのは

少なくとも顔ファンや信者のいない

ホントに音楽が好きな人たちが多い場だと思ってる。

文字通り、"音"を"楽しむ"人たちが大半を占める場所

セルアウトした連中のいる場所より

そっちのがよっぽど良いだろ。

最初に貼ったステチャンのMVのような光景

ああいった場所のが遥かに楽しい。

もしもセルアウトした場所が

アングラシーンと変わらない客層が多ければ

ステチャンのリスナーだって批判はしなかっただろう。

そこは日本も海外も同じなんだと思った。



結局そこそこの量になってしまった。

短くまとめるの苦手なんだ(。-∀-)笑

だからTwitterなんて苦手だし

ツイカスやツイッター民、バカッターじゃなく

こうして大量の文字でもちゃんと最後まで読める、

読んでくれる人の為にも、何より自分のスタンスもあって

ブログを選択してるに過ぎない。


ま、何にせよ常に思っているのは

シーンの復興リスナーのレベル底上げ

これに尽きる。

少しでも、一人でも多くの人が

ちゃんと"音楽"が好きな人が増えますように…




過去記事からの参考記事
改めて、音楽ネタでブログを書く意味
音楽性の変化による成功と失敗
海外のライブ事情と比較した、日本のライブ事情
フロアの客層は十人十色
死んだ… のではなく、殺された
国内外ライブハウス閉鎖問題