PeripheryのMisha激白!バンドは儲からない… Mishaの伝えたいこととは? | (旧)喜怒音楽 -きど"おと"らく-

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2020年に引っ越しをしました。引っ越し先は最新記事からどうぞ。

前々からずっと疑問に思っていたし、

何ならそーゆーのがありすぎてうんざりしてたことがあって。

メモ帳かなんかにまとめて文章書いて

そのスクショ、画像をツイートするのとか

ブログ開設してブログでやれば?

って思うし、それはまだしも

もっと蔓延ってるヤツあるじゃないですか?

最近のTwitterって、なんで
何でもかんでも漫画や絵にすんの?


と思ってたんですが、

あるまとめサイトで

 

同じような疑問が投げかけられてるレスがあり、

それに対するレスが

「ツイカスは難しい文章だと読めないから同じこと言っても言葉でツイートするより絵で描いた方が数百倍反応もらえる」

あぁ、なるほど。

と、妙に納得してしまいました。

字が読めない、理解できないなら仕方ないね←

その時点で相当ヤバイ気がしますが、

確かに字面だけの人のが、無意味に炎上したりしてますもんね。

うん、やばいね…

表面的なものしか見えてなさすぎだろ…

"読み取る"ってことできんのか国語の成績大丈夫です?←

 

どうも、トトです。

 

 

 

今日はそんな表面上しか見てない、見えない連中に


ちゃんと理解してもらいたいことをネタにします。


ホントはね、前回の○スラックのことと一緒に

 

そっちに書いても良かったんだけど、


そうすると更に長くなってしまうのでね。


今回、こうして別記事にすることにしました。


とはいえ、そもそもの元ネタは


以前書いた、【レーベルの記事】にも通じるところもあり、


その記事を書いたすぐあとに見つけたので、


共有ツイートするだけで終わりにしようかとも思ったんですが


前回の記事に、ハマ・オカモトの件を載せたことで


これもちゃんと記事に書き留めておこうか


と、思い今に至る次第です。


それではいきましょう。

 

 

 

ミーシャ・マンソー「ペリフェリーだけでは生活できない。バンドにいるなら複数の収入源を持とう」(Gear Otaku)
 

Q:ここ20年ぐらいの間に、ギターバンドを取り巻く環境は変わった?


ミーシャ:

バンド以外のところから収入を得るようになったね。
自分の場合は色々なメーカーと契約し、シグネチャー製品の売上からロイヤリティ収入を得て、そのお金で生活してる。


多くの人がペリフェリーを成功したバンドだと思ってる。たしかに上手くやってる方だけど、大成功ってわけじゃない。というか全然儲かっていないんだけど、みんな信じてくれないんだよね。
たしかに売上は増えたけど、利益はゼロなんだ。ここ数年で音楽の利益率はとんでもなく下がってるのに、ツアーにかかるコストは変わらない。つまり儲けは減る一方ってこと。
こないだヨーロッパで5週間ツアーをしたんだけど、利益はゼロだった。これが現実さ。ヨーロッパのツアーはとんでもなくコストがかかるんだ。
アメリカでのライブは儲かるけど、大量のバンドが年中ツアーしてるから頻繁にはやれないんだ。市場は完全に飽和してて、出演料も現状維持か、場合によっては下がることすらある。
だからCD とツアーは、バンドにとって安定した収入源にはならない。うまくやってるバンドもいるけど、その手のバンドの大半はマーチ*で儲けてる。それも難しくなりつつあるけどね。


たとえばSpotify とかの配信サービスの影響で、利益がこれまでの十分の一になったとしよう。
つまり100万ドルの利益があった場合は10万ドルになる。まあ以前ほどの豪遊は無理だけど、それでも音楽だけで生活できるね。でも10万ドルが1万ドルになったら?厳しいよね。


(中略)


何も考えずに音楽業界へ飛び込んで、いつの間にか音楽ビジネスという名の綱渡りをしている自分に気付く。そして大好きだった音楽が嫌いになる...僕はそうなるのを避けたかったんだ。ずっと音楽を楽しみたいからね。


あとメタリカみたいなモンスターバンドは絶滅したよ。スポティファイでとんでもなく再生されて儲けてるミュージシャンもいるけど、メタルは常にマイナーなジャンルだし、その状況がすぐに変わるとは思えない。


だからファンのみんなにも理解してほしいんだ。「音楽業界は厳しいみたいだけど、ウチの街でライブしてよ」って話は通らない。ライブにはコストがかかるから、計画的に動かなきゃいけないんだ。

 

僕が伝えたかったのは、バンドにいるなら複数の収入源を持とうってこと。自分を助けてくれるのはそれだけだよ。今の音楽業界にだってチャンスはあるから、正しいアプローチをしよう!


もし君が記事の見出しだけを見て、僕が文句を言っていると思ったなら、あまり賢いとは言えないよ

 

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という話らしいです。


Periphery と言えば?


普段からウチのブログによく来てくれる人なら


知らぬ人はいないでしょうが、


現行のDjent/プログレ界隈ではおそらく


トップ集団にいるほどの人気・知名度のあるバンドでしょう。

 

受賞は逃したものの、グラミー賞にノミネートもされましたしね。


しかし、そのレベルのバンドであっても


バンド"のみ"の収入ではとても厳しい


ということですね。

 

向こうで、どれくらいのキャパの箱でツアーしてるかってのが


イマイチはっきりとしたソースが見つけられなかったので


Periphery を日本のバンドだと


どの程度の位置に置き換えられるかってのができませんが


前回の単独来日で


O-EAST(キャパ 1,300)をそこそこ埋めたって考えれば


向こうでも1,000~2,000前後のキャパなら埋められるのかな。


Big in Japanなバンドじゃないでしょうしね。


そのレベルの箱を埋められて、他国にもツアーできるほどのバンドが


バンドの収入だけじゃ食っていけん!


ってことだから、さぁ大変。

 

そこでMisha が採った方法が


バンド以外の収入源の確保


だったってこと。


そのおかげで、ビジネスバンドではなく、


自分のやりたいことをやり続けられることが


可能となったワケですね。

 

Misha は自分の特性をいかしたギターで収入源を得ましたが


最近多いのは、


メンバーがファッションのブランドを立ち上げること


ですよね。


日本でも、そういったことが起き始めてますしね。


ただ、これがどれほどの収入になるかは


またそのメンバー次第、ブランド次第


って部分もありますが。


中には、レーベル業を始める人もいますよね。


もしくは、特定のレーベルには所属せず、


自主レーベルで活動を始めるところもありますし。

 

まぁ、そういったことも取り上げたかったことではありますが、


今回の主題はこちらになります。

 

 


ファンのみんなにも理解してほしいんだ。「音楽業界は厳しいみたいだけど、ウチの街でライブしてよ」って話は通らない。ライブにはコストがかかるから、計画的に動かなきゃいけないんだ。

 

 

 

日本でも同じこと言う人はゴマンといますよね。


地元でライブしてくれー!
地元に来てくれー!


って。


ここ数年多いのは、以前までは


「東名阪」という主要3都市だったところから


やや外されつつあり、こういった言葉まで出てきて


地元民がイジける始末。


名古屋飛ばし


ですね。


まぁ、自分は名古屋に住んでるワケでもないし、


まして自分の故郷でもありません。


過去に一度、遠征で行ったっきり


名古屋の地には全く踏み入ってもいませんが。

 

そんなかつての主要3都市だった東名阪の「」が減り、


何故「」になってきたのか?


単純に名古屋の集客が悪いからなんじゃないだろうか?


それを主催に文句言うのは違うだろうし、


バンドに言うのはお門違いもいいとこ、


文句を言うべきところは


あなたと同じところに住む地域住民でしょう。


これはむしろ名古屋だけに限ったこともでもないですが


同じ地域に住む、同じ音楽好きの人がライブに行けば


解決する問題なように思うのも確か。

 

どうせ来ないから…

 

なんて思ってる人は、


じゃあ来てくれる為の"何か"をしたの?


自分だけじゃどうにもならないなら、


同じような音楽が好きな人にオススメをするとか、


何なら自分と同じようにブログとか書いてもいいんじゃない?


今の時代SNSだってあるんだから、それを上手く活用するとか。


いっそ、ライブをよくやる地域に引っ越す遠征するとかね。

 


自分はそれを全て実践してきました。


いいですね、名古屋は。


そこそこ栄えた都市で、大小問わずライブハウスがあって。


移動に何時間かけて浜松や静岡みたいなとこに行かないと


何もないワタシのような静岡県のド田舎民とは大違いですわ。


そんな静岡の片田舎から、楽しいことしたい!


高校卒業と同時に東京へ出てきました。


そして専門学校を卒業し、地元に帰らず


そのまま東京で就職し、現在に至ります。


当時はこんなに音楽にのめり込むとは想像もしてませんでしたが、


結果として、東京に来たことで


音楽を楽しむ上で全く不自由することはなくなりました。


ウチの地元にライブハウスなんてないですし。


閉塞的な日本の、その中にある地方のド田舎なんて


閉塞感極まりないでしょう。

 

 


より多くの人が音楽を探せるには?と思って、


昨年7月に【botアカウント】まで作りました。

 


全くフォロワー数なんて増えませんが、


未だにアカウントは消さずに、稼動させ続けています。

(※2019年現在、既にアカウントは削除しています)

 

そしてmixi時代からライブレポを書き始め、


アメーバに移行して、レポだけでなく


色んな音楽ネタを書き始めて、今年で5年目です。


当然、最初期のアクセス数なんて1日100pvにも満たない。


月間で200pv取れれば超嬉しかったレベルです。


それが今や、少ない時でも


1日500pvを切ることはほぼなくなり、


多いときは1000pv超え、1日1500pvに迫る時もあった。


結果、ひと月に20,000pv以上を出せるようになりました。


今のこの日本での洋楽超低迷期。


それを打破する為に、洋楽記事の割合も増やしてきたし、


あるバンドに焦点をあてて、それに付随するオススメバンド記事


メジャーシーンにはいない、確かな実力をもった


日本のバンドを応援したりとかも。


客層含めた、日本の音楽シーン、音楽業界への疑問、釘刺し


色んな記事書いてきました。

 

それがたとえ、目に見えて結果が出ていないにしても


何もしてない


なんて言わせないし、言われる筋合いもない。

 

 

ネタにすれば確実にpvが跳ね上がるような


日本のバンドは取り上げず、極力名前も出さず、


誰に媚びるでもなく、自分の思うがまま、素直に書き綴ってきました。


そうやって何年もかけて続けることで、


ありがたいことに、読んでくれる方が増えた結果です。


アクセス数が増えたっていうのは。

 

まず間違いなく、大言壮語にはなるでしょうが、


こういったことを続けることによって、日本でも

 

本国のラインナップと同じようなフェス


もっと色んなバンドの来日が増えて欲しい


っていうのが現実のものになればいいな…


と思ってます。


今年開催のわーぷど()は、残念ながら…な感じですが。


そういった希望、願望があることもそうですが、


読んでくれる人がいること


コレが何よりの原動力ですけどね。

 

 


主催やバンドが、そこで何度やっても満足するくらい


客のノリが良いのは大前提なのは当然のこと、


毎回sold、soldせずとも8~9割チケットが売れて、


尚且つ、口だけとか無断キャンセルとかがなければ


必然的に公演は行われると思うんですよね。


バンドだって、主催者だって、


ボランティアでライブを、ツアーを敢行してるワケじゃないでしょう。


ICE GRILL$RNR TOURSみたいな


小さなレーベルやブッキングチームが


東名阪 仙台


って、最近よく見る気がします。


九州や北海道ではなく、何故に仙台なのか?

 


単純に考えて、客入りが良いからじゃないですか?


都内ですら、行く行く詐欺の口だけ連中が多い中、


他の地域ではそれがないと思います?


そういったものが、他の地域に比べて


仙台は圧倒的に少ないんじゃないですかね。


Oceans Ate Alaska の招聘を実現させたMHz FESTも


仙台の売行きが好調だと言ってましたしね。


仙台がそういったライブ主催者に好まれる背景に、


震災


の影響も、多かれ少なかれあるんじゃないでしょうか。


それがキャンセルの少ない、

 

良い集客に繋がってるんじゃないでしょうか。

 

そうやって仙台は主催者の信用を得てきて、


逆に名古屋はそうやって信用をなくしてきたんじゃないだろうか。

 

 


何で仙台!?こっちにも来てよ!


そうやって、パッと見の情報だけで


主催に文句垂れるだけなんて誰にでもできます。


だからいつまで経っても状況が好転しないのでは?


主催が仙台を選ぶ理由を、少しは考えてみては?


それがMisha の言ってることにも繋がってくるでしょ?


もし君が記事の見出しだけを見て、僕が文句を言っていると思ったなら、あまり賢いとは言えないよ


大事なのは見出しじゃなく、中身です。内容です。

 

 

 


何でもかんでも無料にしろ、安くしろ。


挙句にゃバンドは好きだけど音源買いません。


自分の住んでるところに来ないならライブも行きません。


そして主催に文句を言う。


バンドや主催者は本当に辛いでしょうね。


そんな人たちが想像もしない、できないほど


苦労してバンドを日本に呼んだのに…


バンドがライブをしよう、ツアーをしようってのに…


それがファンやリスナーに伝わらない。

 

というか、

 

ファンやリスナーが知ろうとしない。


みんな音楽が好きなハズなのに、


今の時代、こうも温度差が生まれることを


誰が想像できたでしょうね。

 

 


いつぞやの記事にも書きましたが


今の時代、みんな金がないのは百も承知ですよ。


みんながそういう状況だっていうのは


主催もバンドも重々承知だと思う。


だからチケット代を安くしたり、割引制度を


わざわざ作ったりしてくれるところもいます。


お金はないけど、そうやって


自分たちの音源に、ライブに、お金を払ってくれるから


嬉しいんでしょう。


だから主催やバンドは、それに応えてくれるんでしょう。

 

そういった話は、

 

もちろん規模が大きければ名古屋も含まれますが、

 

ドームやアリーナ常連のアーティスト()や


大型フェスでの話というよりも、


それよりもっと小さな規模の話です。


ツアーで"ライブハウス"を回る規模の話であり、


もっと"小さな主催で動いているライブ"の話、


リスナーと主催の距離、バンドとファンの距離


もっと近いシーンでの話です。

 

 

 

 

 

前回のハマ・オカモト然り、

 

ここで何度も取り上げているcoldrainのMASATO然り、

 

ホントね… 最近は、


メンバーにそんなこと言わせるなよ


っていう出来事が増えてきてますよね。


どうしてそんなに短絡的なんだろうか…


バイトだろうが、仕事だろうが、


自分が働いてもそれが金にならないのは嫌だろうに


そういった違法ツールとか、漫画村とかもそうだけど


取り締まらない日本の各種機関もクソだとは思うけど、


そもそもはそういった違法ものやグレーゾーンのものが


大元であるクソだけど、


それに乗っかるユーザーだって同様にクソですよ。


まぁ、もう少しユーザーが賢くなれば


ほんの少しでもいいから、考えるようになれば


そういった違法ものが存在しても


使われることなく、自然に淘汰されて、


クリエイターたちにちゃんとお金が回ると思うんだけど…


なかなかどうして… ねぇ……

 

 

 


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