音楽性の変化による成功と失敗。 | (旧)喜怒音楽 -きど"おと"らく-

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2020年に引っ越しをしました。引っ越し先は最新記事からどうぞ。


Twitterに更新情報を流した時の

RTふぁぼ数は非常に参考になるが、

こちらのテーマと全く合わないアメブロガーや

明らか業者だろ、って内容のクソアメブロガーからのいいねは

参考になるのかどうなのかイマイチ判断できかねる。

でも、実際問題として

レポより音楽ネタのがよくいいねされるってことが最近の記事から垣間見えます。

いいねしてもらえるのは有難いが、

いいねするヒマがあるなら、記事に書いたことを参考に

音楽シーン活性化の為に動け、行動しろ

とも言いたくなるが、それは今回置いといて。


先日、地下室TIMESにこんな記事が投稿された。

例えば料理はクオリティによって値段が全然違うけど、CDはゴミみたいなのでも同じ値段だよね

また地下室かよ、とうんざりする方もいるだろうが

また地下室です。

参考となる記事にアメブロも、livedoorブログも、地下室も関係ねぇだろう。


地下室の内容は、地下室の方で確認してもらうとして

確かにタイトルの通りだ。

世界を股にかける、総売上枚数うん千万枚と誇るバンド

日本国内ですら小箱soldするのがやっとのインディーズバンドでも

CD1枚の値段に大きな差はないワケだしね。

デジタル盤は尚更、定額制になったら1枚の値段なんてほぼ関係なくなる。


と、今回

自分が語りたいのはCDの値段じゃない。


バンドの音楽性とリスナーの関係


コレだ。

前々から取り上げようと思ってはいたんだが

タイミングと内容をどうするかってので先延ばしになってた。

それではいってみよう。





画像はあくまで"見た目"の一例だ

深い意味はない←


自称だろうが、他称だろうが

音楽好きな皆々様は、好きなバンドやミュージシャンの音楽性

どう感じているだろうか?

日本にありがちな話として

インディーズの頃は勢いもあって、ライブにも行ってたし、CDも買ってた。

でもメジャーデビューしてから曲も緩くなり、ライブにも行かなくなり、

CDはレンタル、最悪買わなくもなった。

こんな経験した人は多いのではないだろうか。

人は33歳頃を境に新しい音楽を聴かなくなる】とかも言われてますが

自分の好きなバンドやミュージシャンの方向性に悩まされるリスナーも少なくないのでは?


ミュージシャンって打つの面倒だから、こっからバンドのみにしよう。


インディーズ時代のバンドってのは

それこそ"勢い"って物凄く大事だと思う。

最初っから音楽哲学うんぬんを脳みそフル回転で曲作るバンドなんて極稀だろう。

むしろ、そんな小難しいこと考えてるヒマあるなら、数こなせって言いたくなるが。

で、その初期衝動のような勢いと

音楽に対する直向さ、ファンを大事にする心がけを以って

徐々にファンベースを獲得していくのがひとつのセオリーであると思う。

バンドはファンと共に成長する

なんてのもあながち間違いじゃないとも思えるくらいだ。


しかし、知名度上昇が順調であればあるほど

バンドの収入も上がっていくワケだ。

それがひとつのターニングポイントでもあると思う。

もうそこまでライブの動員を気にしなくても、

CDの売上枚数を気にしなくても、

大丈夫なほどのファンがついたバンドの次なる行動は?


・音楽性に変化をもたらす
・自分たちが(本当に)やりたい音楽をやり出す



日本じゃインディーズのままの勢いだけの曲じゃ食いぶちがなくなる。

バンドが年をとれば、同時にファンだって年をとるんだ。

いつまでも激しいモッシュに耐えられるほど体力も保たなくなってくる。

オマケに先刻の"33歳問題"だってある。

音楽で食ってく為には、やはりファン層の拡大は必須で

それまでの音楽に見切りをつけて、"大衆音楽"を目指すこと。

これが今の国内音楽シーンで生き残る率が最も高い選択肢であると思う。

その変化に、果たしてファンはついてくるのか否か。

音楽雑誌や音楽サイトに

"進化"や"ネクストステージ"みたいな、何も考えないでも思いつく

ありがちすぎるフレーズで書かれても知らんぞ←

ここで海外から一例。

Yellowcard
 - Breathing (初期)
 - Transmission Home (昨年発売最新盤)


発音の上手い下手はこの際どうでもいい。

英詞メインだったバンドの曲が、日本詞メインになってくる。

音楽が好きな人は歌詞にそこまで注目していない、
音楽がそこまで好きじゃない人ほど歌詞に注目している


なんてのも度々見かける話。

激しい曲を以って、激しいライブが売りだったバンドが

曲調も緩やかなものが増え、いつしかライブからも激しさは消える

加えて、知名度が高まったことによる

気持ちの悪い自分ルールを持ち出す顔ファンや、信者が湧いてくるようになる。

百歩譲って、楽曲が大衆化されるだけならまだしも

そういった気持ちの悪いファンが湧き出すことに耐えられないファンも大勢いるだろう。

こうなってくると、ライブに行っても

バンドはやりたい音楽やって、お客さんも増えて、楽しいのかもしれないが

インディーズの頃から、トゲトゲしかった頃、激しかった頃から知ってるファンとしたら

クソつまらないライブ(バンド)になったな、と思ってしまうこと必須だ。

しかし、顔ファンや信者なんてのは音楽なんて"二の次"だ。

新しい曲、新しいアルバム、マーチ、バンドから発信されるものはすべて絶賛

そうなっちまえばバンドとしてはこっちのもんよ。

離れていった過去ファンを

肥やしになってくれてありがとよ!と、嘲笑うか

ごめんな、こうしないと音楽(バンド)続けられないんだ… と、罪悪感に塗れながらも前進するか

と、どう思ってるかは"バンドのみぞ知る"状態だが

極端な話、軌道にさえ乗ってしまえば惰性で続けても食っていける。

もちろん惰性で続けるようなバンドマンは稀だとは思うが。

音楽が好きなんじゃなくて、メンバーが好き、顔が好きな人が集まるんだから

バンドが存在さえしていてくれればそれで良い連中が集まるんだ。

考えものだよな。

ここで国内から一例

BIGMAMA
 - CPX (初期)
 - 走れエロス (中期)
 - A KITE (現在)


日本じゃどう頑張っても一定以上の人気は見込めない。

そう思ったら、思い切って海外へ目を向けるのも良いかもしれん。

日本よりも遥かに土壌がしっかりしてる、需要のあるジャンルも多い。

日本で認められない音楽でも、海外なら認められることだってある。

日本でマイナーであればあるほど、その傾向も強い。

そういった音楽をやってるバンドはむしろ

早いとこ海外方面へシフトしていって欲しくもある。

こんな音楽後進国で燻っているには勿体ないバンドもいる。

金とゴリ押しの臭いがプンプンする、どこぞの"1時"さんみたいのは別だが。

そんな海外メインになってほしい国内バンドの例

HER NAME IN BLOOD - GASOLINES
CRYSTAL LAKE - Matrix




最近思うのは、インタビューでの受け答えの際

こういう曲があれば、みんな楽しめるんじゃないかなって

こういう曲があれば、よりたくさんの人に聴いてもらえるんじゃないかなって

似てるようで、若干ニュアンスが違う。

前者はライブはもちろん、ちゃんとファンの求めているものを作ろうという意識。

後者は現行ファンだけじゃなくて、不特定多数の人にも意識が向けられてる。

この時点で、ファンが"第一"ではなくなっているように思う。


ここまでしてホントに知名度が上がって

それまで以上に音楽で安定して食えるようになった。

と、いうなら極論、過去ファンは関係なくとも

"成功"したのだから"バンドにとっては"プラスになったのではと思う。

最悪なのは

過去ファンを犠牲にしてまで音楽性を変えたのに、知名度が上がらなかった場合。

過去ファンは離れ、変化させた音楽も泣かず飛ばす。

バンドの辿る道は?解散じゃね?



実際、アルバムごとに変化を加えても大会場でsoldでき、

大きなフェスでもヘッドライナーを務めることもでき、

世界中どこへでもツアーで回れるLinkin Park という化け物バンドもいる。

Likin Park
 - Papercut (初期)
 - What I've Done (中期)
 - Final Masquerade (現在)


一方で、インタビューにて↓

-以前のインタビューで仰っていた
 "期待を裏切らない、人が求めているものを作り続けられればずっと支持され、
 ずっと生き残っていけると信じている
"という言葉通りになっていると感じました。
 活動休止を経てもその思いは変わらないですか?

まったく変わらないというか、むしろもっと強く感じている。
人はこの音楽を求めているんだとさらに確信できたと言ってもおかしくないね。
ファンがいるからこそなんだけど、多くの人に支えられて
それが音楽作りの糧にもなっているんだ


と、変わらぬ音楽性を貫き通し、

4年の活休から復帰したDisturbed という化け者バンドもいる。

Disturbed
 - Down With The Sickness (初期)
 - Asylum (休止前)
 - The Vengeful One (復活後現在)


LPもDisturbed もあくまで一例だ。

両者のようなバンドは他にもいることは確か。


過去ファンが離れていくような音楽性に変化しても

大成してる国内バンドはパッと思いつかないが

初志貫徹の音楽性で、今なお武道館等を埋められるACIDMAN

武道館とは言わずとも、数千級のキャパなら埋められるほどの固定ファンも持つ

tacicaなんかもいる。

この2バンドに言えることは、ホントに初期から大きな路線変更もなく

ファンに迎合することなく、自分たちの音楽をやり続け

メディアへの大々的な出演がないにも関わらず

確固としたファンベースを築き上げてるということ。

ACIDMANはフェスには出てたりはしてたけど

tacicaはここ最近まで、フェスにすら出てなかったという背景もある。

こういうところには、バンドの"音楽"が好きで集まってる人が多いようにも感じる。

解散を発表してるFACTもな。

たぶんこういったバンドは、音楽性の変化が少ないだけじゃなく

他のバンドにはない"何か"を持っているが故に

そこまでの人気を獲得しているとも思う。

ファンも前述の気持ち悪い連中が少なく、良識人が多いのもその影響だろう。

ライブでも、ファンのマナーが云々言われないのは

バンドはもちろん、ファンもちゃんとした人が多い証明だろう。

好きな音楽云々ではなく、バンドの"スタンス"としては

こういったバンドがいちばん格好いいと思う。

ACIDMAN - 廻る、巡る、その核へ
tacica - 命の更新
FACT - a fact of life



ファンに迎合しろとも、するなとも言わない。

ファンに媚び諂ってもダメなバンドはいるし、

ファンに媚び売らなくても成功してるバンドもいる。

所属する事務所やレーベルによっても変わってくるだろう。


それでも音楽性を変えたいと思った時、ふと初心に戻って欲しい。


変えようとしてる音楽で、

本当にファンが喜ぶのか。期待に応えることが出来るのか。

現状より知名度は上がるのか。

それをライブでやった時、自分たちはもちろん、フロアは盛り上がるのか。

それが本当に自分たちが望む状況になるのか。

それが本当に自分たちのやりたい音楽なのか。



一貫してるバンドには言うことない。

そのまま貫き通してくれ。


いちばん大変なのは

こんな音楽後進国に成り下がった日本で

音楽で食っていく、という道を選んだバンドマン自身だ。

フォロワーが付くも、離れるも

変なファンが付くも、付かないも

バンドの音楽性ってのは大事になる。

国内で名を馳せること

海外で戦うこと

どちらにせよ、良質な音楽を作って欲しい。