みなさん、こんにちは。
身体心理セラピストの澤田 准です。
先日セッションを受けてくださっているCさんから
嬉しいメッセージをいただいたので、
ご紹介させていただきますね。
(Cさん、快くご承諾をいただいき、ありがとうございます♪)
前回の投稿で話したように、
セッションは、即興のアートやジャズセッションのように
クライアントさんの神経系に合わせながら進んでいきます。
時に音が止まるような瞬間もあり、
そこからまた音を引き出していく、、そんな瞬間もあるのです。
そんなふうにして進んだ彼女とのセッションをご紹介しますね。

Cさん/30代
結婚をし、幼稚園生になるお子さんがいるCさん。
自分は劣っている、私はできない、、そんな思いがあるところに、
お母様を亡くされ喪失感や死の恐怖を感じるようになり、
対面の継続セッションを申し込まれたのでした。
Cさんは、とても繊細で、山や野原、どんぐり、、そんな自然と親和性の高い人で、
その自然の中でイベントをしたりと、クリエイティブな発想力のある人でもありました。
セッションはまずはCさんの安心の神経系の土台を構築していくことから始まり、
幼少期からの劣等感や愛着トラウマの癒しや喪失の悲しみ(グリーフワーク)をしながら、
セッションを重ねていました。
その後、海外渡航を機に、オンラインのセッションになったのでした。
10回目のセッションはオンラインで
Cさんは、旦那さんの勤務先である外国に行かれてから数ヶ月が経ち、
精神的に余裕がなく、体調も崩されていました。
音楽を聴いても美しいと思えない、、
楽しく感じない、、全てが儚く感じられ、
虚無の中にいらっしゃいました。
そしてそれは母が無くなってからいつもうっすらとある感覚だと気付いたのでした。
その死から「人生は短い、タイムリミットがある」という思いに追い立てられながら、
虚無と焦りの中で、『何もできなく、止まっている、、、』
そんな感覚にいらしたのでした。
それは、
お母様を亡くされたショックがまだ身体に残っていて、
心と体が繋がっていなくて、
焦りだけが頭を駆け巡っている、、そんな状態。
心と体をつなげるために、
まずはこの虚無感や焦りがあることに気がつくところから始めていきます。
ただ、虚無感といった背側迷走神経系のエネルギーは、
容易にその世界観に飲み込まれて、埋没してしまうことがあります。
(体が重く感じられ、どうでもいい感覚になって、自己意識(セルフ)を覆い隠し、それ一色に染められていく)
また体がこれを感じたいくないと無意識に判断して、
さらに体から離れて乖離しようとすることもあるかもしれません。
虚無で乖離したような状態も、
当時の体がショックから守るための防衛反応(背側迷走神経系)で、
焦りもそこから抜け出そうとする防衛反応(交感神経系)で、
どちらも体がCさんの生命や存在を守ろうとしている証でもありました。
Cさんが健全な自己意識(セルフ)を保ちながら、飲み込まれずに、
この感覚のエネルギーに共にあるために、描くことを提案してみました。
『 Cさん、その感情や感覚をただ感じるままに、絵で表現してみない?
何にも考えなくていいから、手が取りたい色をとって動かしてみて。
色鉛筆とか持ってこれる?』
ただ「気がつく」、「感じる」よりも、表現する方がいいように感じて、
そう伝えると、
彼女はふと立ち上がり、棚からクレパスを持ち出して、無心に手を動かしだしたのでした。

絵には濃いブルーが描かれ出していました。
(私には、心の雨が降っているように見えました)
そして彼女は出来上がった絵を見て、
『虚無を描いたのに、できたものはなんだかきれいに見える』
と言ったのでした。
それから彼女の描いた絵を通して、『虚無と焦り』と繋がり、セラピーをしていきました。
彼女は、内にある『虚無と焦り』と親密に繋がり、
その部分を優しく手で触れながら(タッチ)、
愛おしさを感じ、眼差しを送り、
『これも私の大切な一部』だと受け入れることができたのでした。
身体は次第にすっきりとして、、
だんたんと胸が温かくなってきました。
今度はその温かさに留まってじっくりと味わい、対話をしていきます。
優しく生き生きとした桃色の絵が描かれ、
Cさんは自分の中から出てくるとは思わなかった色合いが出てきて、戸惑いつつも、
母に会えたような感覚、満たされたような感じを味わったのでした。
このメッセージをメールでいただいた時、
彼女が深い背側の世界(虚無、解離)から抜け出し、本来の彼女の世界に戻ってきたのを感じました。
また彼女はこんなふうにも話してくれました。

このセッションはCさんが自分と繋がり、本来の自分へと目覚めていく瞬間でもありました。
彼女が述べた通り、手のひらや指を使い、
(頭を介さずに)そのままダイレクトに紙に向かう。
身体と一体になって身体から出てくるものを表現することは、とてもパワフルな体験です。
彼女が描いている姿は、こちらまで胸が熱くなってきていました。
驚く変化
彼女が古典舞踊のステップがスルスルと踏めるようになったのは、すごいですね。
神経系的には、(頭で考えすぎて)背側迷走神経系の凍りつきモードだったのが、
腹側迷走神経系をベースに交感神経系が働いて、心と体がつながって、
心地よい集中とともにいられたからではないかと思います♪
こういう時の集中は、大きな変化を生み出しやすいと思います。
「集中」については、こちらの過去記事もどうぞ→集中できないのはどうして?
何者にもならなくていい
Cさんが描いた絵は、ほんとうに心に入ってくる、美しい絵でした。
私たちは何かをするとき、いつも何かを成し遂げなければならない、達成しなければならない、何者にかにならなきゃいけない、そんな無言のプレッシャーがある気がします。
もちろん養育者が子供の成長を喜んでくれている部分もありますが、
いつからか私たちは幼い頃から何者かになることを期待され、
私たちもその期待に応えたいと感じた部分もあったのではないでしょうか?
でもほんとは、ただ純粋に絵を描いたり、歌を歌ったり、踊ったりをして良くて、
誰のためでもなく自分のために、下手もうまいも関係なく、楽しんでいいはずなのです。
それがいつの間にか社会や親の期待や批評、自分の劣等感などに絡みとられて、
好きなことややりたいことができなくなる、、、ってことありますよね。
例えば絵を習い始めたいという時に、上手くないから恥ずかしい、途中でやめたらダサい、続けられなかったら怒られると、始める前のハードルが高いように感じます。もっと気軽に始められたらいいですよね。
私たちは何者になる必要もなく、
ただ気持ちのままに表現することは、
誰にも開かれているものです。
表現は、生命エネルギーが形として現れたもの。
それは生命の喜びです。
表現を通して、少しずつCさんの神経系と生命の喜びが開かれていくのが楽しみです。
*~*~*~*
Cさんのセッションの様子とメッセージを紹介させていただきました。
これからもクライアントさんの癒しが促され、生命のレジリエンシーが引き出される、
そんなセッションを提供していきたいと思っています。
Cさんに掲載の許可を頂けたこと感謝です。
感想を読まれた方の心にも、何か希望の光が灯りますように。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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