こんにちは。
身体心理カウンセラー・セラピストの澤田 じゅんです。
梅雨も明け、陽射しも強く暑い日が多くなってきましたね。
また室内の冷房で冷えやすくなる時期でもあります。
暑さ、冷え、熱中症に気をつけて、お体を大切にお過ごしくださいね。
私は、自家製の補水液(お水にハチミツ、レモン、天然塩)を飲んでしのいでおります

さて、今回は「決めること」について、お話していきたいと思います。
「決める」こと
私たちは生きていく上で、毎日、たくさんの選択をし、決めています。
今日は、どの洋服を着ていくか、、、
お昼は何を食べようか、、、
仕事はどこまでしようか、、、
今日の夕食は何にしよう、、、どの食材がいいかな、、、
休日には、何をしよう、、どこに行こうかな、、、 などなど。

日常のささいなことから、人生を左右する大きな決断まで、
私たちは常に選択の連続の中にいます。
けれど、そうしたことがなんだか「めんどくさい」と感じたり、
なかなか決められなくて、「優柔不断な自分をダメだな」と、責めたりしたことはないでしょうか?
まずは、あなたがどれくらい「決めること」にエネルギーを使っているのか、
ちょっと下のチェックリストから見てみましょう。
【日常の行動レベル】
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☑︎ メニューを見ても、どれがいいか迷ってしまう
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☑︎ 決められないから、つい、相手と同じものを頼んでしまう
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☑︎ 挑戦しようと思っても、結局いつもと同じものを選んでしまう
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☑︎ 「好きなもの」より、「安いもの」「いつもの」など損得や妥協で選ぶ
【決めた後の頭のぐるぐる】
-
☑︎ 些細なことでも、「ほんとうにこれでよいのか」と悩む
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☑︎ 決めた後も「他に良い方法はあったのでは」と後悔する
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☑︎ 決めなきゃいけないのに、頭が真っ白になってフリーズする
【人間関係・心のクセ】
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☑︎ 「自分がどうしたいか」より、「相手の顔色」や「どれが正解か」で決めている
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☑︎ 楽な方や楽しそうな方を選ぶと、なぜか上手くいかない気がしたり後ろめたくなる
-
☑︎ 断ったら「相手との間に溝ができる(嫌われる)」と極端に考えてしまう
いかがだったでしょうか?
たくさんチェックが入ってたとしても、安心してくださいね。
「優柔不断」と感じたり、「決められない」「決めるのが怖い」のは、
あなたの性格がダメなわけでもないし、ましてや意志が弱いわけでも決してありません
今回は、「神経系」と「愛着形成」の視点から、
「決められない」「決めるのがめんどくさい」の背後にあるものを紐解いていきたいと思います。
「決められない」「決めるのがめんどくさい」の背後にあるもの
1. 脳ではなく、身体が「フリーズ」している
なかなかものごとを決められないとき、実は心ではなく、
あなたの「身体の神経系」がフリーズ(凍りつき)の状態になっているのかもしれません。
人間は、圧倒されるようなストレスやトラウマを経験すると、
自律神経が「動くな(死んだふりをしろ)」と身体にブレーキをかけます。
何かを選ぶということは、前へ進むエネルギーを動かすこと
しかし、神経系がサバイバルモードのままだと、動くこと自体が「危険」と判断され、
身体が自動的にフリーズして、思考をストップさせてしまうのです。
だから、「考えるのがめんどくさい」「どうでもいい」というのは、
脳や身体のエネルギーがシャットダウンしている時に、私たちが頭で感じる感覚なんですね
あなたの生命力が、
今はただ「現状を維持して自分を守ること」に一生懸命使われている証拠なのです。

2. 失敗した時の「心身のショック」が怖い
失敗したとき、「あ〜ぁ、あっちにしておけばよかった」「損をしたくない」と思ったことは、誰でもありますよね。だから多くの人が失敗の「損得」を恐れていると感じるかもしれません。
けれど、「損をしたくない」「失敗したくない」という気持ちの裏には、
実はもっと深い身体の恐怖が隠れています。
それは、失敗した時に襲ってくる「あぁ、やってしまった」「やっぱりダメだった」という、
胸がキュッとする不快感や、内臓がヒエッと冷たくなる感覚
あなたの神経系が、「あのショックの衝撃波に、今の私の器は耐えられないかもしれない」ということを無意識に検知しているからこそ、自分を守るために「選ばない(保留にする)」という防衛をとっているのです。
3. 「良いもの」を受け取るのが怖い
不適切養育や機能不全の環境で育つと、無意識のうちに「私は我慢するほう、楽じゃないほうを選ぶのが普通(安全)」というパターンが染み付いてしまうことがあります。
そのため、「本当に好きなもの」や「自分がリラックスできる方」を選ぼうとすると、神経系にとっては「慣れ親しんでいない、未知の領域(=危険なゾーン)」に入ったように感じられて、
なぜかソワソワしたり、罪悪感が湧いたりします。
そのため、無意識に「いつもの(我慢する・決められない)状態」に留まろうとしてしまうのです。
なぜ、安心感の土台が育たなかったの?
人生に不安や悩みはつきもの。
本来なら、私たちは子供の頃、親の適切なサポートを受けながら、
「揺れて、悩んで、決める」という経験をたくさん重ねます。
たとえ失敗してイヤな思いをしても、
じぶんの「ほんとう」の気持ちと向き合いながら、
「じゃあ次はどうしよう」と内省し、心身の器(レジリエンス)を広げていく。
この葛藤のプロセスこそが、「私は私でいいんだ」という自己信頼を育ててくれます。
☆自己信頼を培うプロセスの機会を失う
たとえば、養育者が過干渉だった場合、
この大切なプロセスが先回りして奪われてしまいます。
以前、ある30代の女性がこんなお話をしてくださいました。
小さい頃から「あなたはセンスがないから」と言われ、洋服はいつも母親が選んだものを着ていたそうです。大人になり、自分のお給料で洋服一枚買うのにも自信が持てず、勇気を出して買っても「ダサいね」と言われてしまう。今では、お母さんが選ぶものの方が正しく、良いものに見えてしまうとおっしゃっていました。

親の正しさが基準になって育つと、自分の選択に自信が持てず、
「本当にこれでよかったのか」と、いつまでも自分を疑い続ける心のクセがついてしまうのです。
☆葛藤への耐性が少ない&自分で決めることへの経験不足
そして、この「常に自分を疑う」という葛藤は、本当に苦しいものです。
そのため、心のどこかで「お母さんが決めてくれる方が、あの苦しい葛藤を味わわなくて済むから楽だ」と感じ、無意識に親への依存心が強くなっていくことがあります。
こうして「自分で決める力」を使わない選択を続けていくうちに、
ちょっとした不安や葛藤に対する耐性も育ちにくくなり、
結果として「自分で決めることへの経験不足」というループに陥ってしまうのですね。
小さな「タイトレーション(少しずつの練習)」から始めよう
では、どうやってその土台を育てていけばいいのでしょうか。
大切なのは、いきなり転職や離婚といった大きな決断をしようとしないことです。
まずは神経系に負担をかけない小さな刺激(タイトレーション)から、練習を始めてみましょう。
① 今は「決めない」と決める
大きな決断を前に足がすくむ時は、
無理に決めず「今は決めなくていい」と自分に「待つ時間」を差し出してみる。
これも立派な、「安心を育てる選択」になります。
② 小さなチョイス(選択)の練習をする
スーパーでお菓子を買うとき、誰かの顔色や損得ではなく
「本当に今、私が食べたいもの」を基準に選んでみます。

「高くても美味しくなかったらどうしよう、、、」と不安になってもだいじょうぶ。
もし口に合わなくても、
「これは私の好みじゃなかったんだ」という大切なデータがひとつ蓄積されるだけです。
いつも「あれどうなんだろう、でも高いしな」と頭の中でぐるぐるさせていた小さな葛藤を、
実際に買って食べることで「完了(決着)」させてあげる。
この繰り返しが、あなたの心に「安心のデータ」を溜めていってくれます。
大きな選択には、自分に待つ時間を差し出し、
小さな選択で自分の心と身体の欲求を満たし「完了」させ、
データとして蓄積していくことで、「わたし」という個を理解し、育てていきます。
「私は私でいい」が動きだす
小さなお菓子ひとつ、洋服一枚。
自分の心と身体の欲求をキャッチして、満たして、完了させていく。
この小さな積み重ねの先に、
「私はこれが好き」「私はこうしたい」という実感が、
頭ではなく身体の底からじんわりと育ってきます。
これこそが、「私は私(主体性・エージェンシー)」という感覚です。
あなたが本当の意味で自分軸で生きるための、どっしりとした安心の土台は、
そんな日々の小さくて優しい選択から作られていくのですね。

そんなあなたを、心から応援しています。
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