怒りの効用 | 澤田 准 生命の輝きを取り戻すセラピー

澤田 准 生命の輝きを取り戻すセラピー

Body, mind, spirit のホーリスティックアプローチから
あなたの心と体、ハートを元気にする身体心理セラピスト 澤田 准のブログ



私は『怒り』という感情が好きです。

『怒り』は決して悪いものではありません。

『怒り』は私たちの中にある『大切にしたい何か』『どう生きたいか』を
あぶり出してくれる、大切な道しるべとなるもの。

そして『怒り』というエネルギーはとってもパワフル。



私がいわゆるPTSDになったとき、

私は敏感で、あらゆるもの、人が恐くて、
全てをその出来事と結びつけ、
いつも何かに恐れていました。

声の入った音楽も 映画も TVも 人も 
すべて脅威の対象になっていました。

心はいつも傷ついていたから、
それを無意識に感じないようにするためか、

いつも現実感がなく、自分という感覚が薄れていって、
ただ か弱く、漂っている感じでした。


そんな私がいわゆる、自分に還ることができた方法があります。

それは『怒り』というエネルギーを
きちんと発散できたとき。

(もちろん他人にぶつけるという意味ではなく)



自分に対する怒り、相手に対する怒り、
そういった沸き起こったエネルギーを感じ、

爆発しそうなくらいの大きなエネルギーを
ちゃんと受け止め、感じ、

内側で滞留していたエネルギーを動かし(流し)ていった時です。



それを繰り返して私は自分に還っていきました。


もちろん、怒りのエネルギーだけでなく、
悲しみや虚しさや孤独感といったすべての感情のエネルギーも
同じように大切です。



けれど、

怒りのエネルギーというのは
幾つかの感情、悲しみや寂しさや無力感などが合体した
エネルギーのように感じます。


この大きなエネルギーを人は内側で抑えて、溜め込んで、
心を失っていく。


大きなエネルギーだからこそ、
人が心を取り戻すパワーになります。



『怒り』のエネルギーを抑えることなく、
その正当性を誰でもなくあなた自身がちゃんと受け入れることができた時、

内側に溜め込んだものを
ちゃんと表出することができた時、


その怒りのエネルギーは無害なものと変わっていきます。



そしてその『怒り』のエネルギーの声を聞いていくと、

あなたがどうしたかったか、
どうされたかったか、

どんな風に愛を表現したかったか、
表現されたかったかを教えてくれます。


私たちはたいてい『怒り』を恐れます。


怒っている自分や怒っている人を見て

ああやってしまったとか
ああなっちゃいけないとか

自分を責めたり、相手によくない印象を抱いたりします。


けれど、『怒り』という言葉を外して、
そのままの生のエネルギーとしてみた時、


そこにあるエネルギーは、
あなたの内側に秘めた膨大なパワーです!



今までは『怒り』のエネルギーとして、
そしてそれを『抑える』エネルギーとして使っていたものが、


怒りがあなた自身に受け入れられることを許された時、
そしてもう抑える必要がなくなった時、


そのエネルギーは、
あなたを動かす『創造のエネルギー』『愛のエネルギー』になります。




 

 



それはエネルギーの本来の姿です。




だから怖がることなく、
あなたの内側に沸き起こる『怒り』を感じ、対話し、
友達になっていきましょう。





怒りには

『SE®︎(ソマティック・エクスペリエンシング』『BFR(ボディ・フォーカシング・リリース)』『IFS(内的家族システム療法)』などがオススメです。



どの感情も
あなたの内側から出たものは
本当は怖いものではなく、あなたの愛のメッセージでしかないのです。




sawada june