あさひのブログ -18ページ目
「天盛長歌(全56話)」のあらすじ。
中国語版のざっくり解読なので間違ってるところもあるかもしれません。

[第九集]
珠茵は楚王もあの巫蠱事件によって人生が変わってしまった被害者で、表面上は平然としているが大きな苦しみを経験しているのだと説くが、鳳知微は楚王には関わりたくないと断る。
太子が蘭香院の前に来ているとの報せ。辛子硯が寧弈と一緒にいることが知られるとまずい、寧弈は辛子硯の妻を呼びに行かせる。辛子硯の嫉妬深く凶暴な妻・大花がすぐに乗り込んできた。妻が恐ろしい辛子硯は、男装し"魏知"となった鳳知微に助けてくれと泣きつく。魏知は彼を二階に隠し大花にはお世辞を言って引き下がらせた。辛子硯は命の恩人だと礼を言うが魏知はしっかり見返りを要求し、辛子硯は悪態をつきながら自分の印籠を渡した。
大花は一階で居座り続けているため結局辛子硯は二階の窓から飛び降りた。大花が乗り込んでいくのを見ており事情を察していた太子が苦笑して彼を助け起こした。
太子は辛子硯に例の巫蠱の策を考えていると告げる。辛子硯は驚き常都督が許さないだろうと言うが、太子は常海の「皇帝の叔父」という立場は自分でなくても弟が帝位に就いても同じだからなと言う。常海は趙王か燕王を援ける気ではないのかという意味だ。特に燕王の動向は怪しい。おとなしくしているように見えるがあいつは聡い、現に血浮屠の残党の事件でも何一つ痛手を被っていないではないか…。

皇帝は血浮屠の事件の進展を問うが、楚王が太子の顔色を窺いながら何も進展はないと答えたため、怒り彼を宮殿の外に跪かせた。
太子はその場で隣国の大悦との国境付近で盗賊が多発していることを報告し、防犯のため葛鴻英を派遣すべきだと進言した。趙王本人は決して頭が切れるわけではない、参謀の葛鴻英を引き離してしまえば彼は太子に頼らざるを得なくなるだろう…そう辛子硯が助言したのだった。

蘭香院を出た魏知は幼い頃から世話になっている宗宸の私塾を訪ねる。宗先生から皇帝が太子と常都督の力を押さえるために楚王を解放し戦わせている、太子か楚王どちらかの首が落ちなければこの事態は収拾しないだろうと聞いた魏知は急に心配になり、蘭香院へ戻って珠茵に協力したいと申し出た。魏知は男装のまま蘭香院の給仕として働き始めた。
太子、燕王、趙王の三人が揃ってやってくる。太子らは楚王が父帝の怒りを買って跪かされているのをいい気味だと嗤う。珠茵ら美しい妓女が接待を始める。するとどこからインコが飛んできて趙王の肩に停まり「太子殿下コンニチハ!」と喋った。太子は顔を引きつらせ、趙王はインコに自分を太子だと教え込ませているのかねと問う。趙王は誤解だと言ってインコを捕まえに出て行く。
魏知は餌を使ってインコを呼び寄せ趙王に引き渡した。趙王は焦ったものの自分を太子と呼ぶかわいらしさからインコを放してやった。するとインコは中庭へと飛んでいき怪しげな仮面の男の手に停まった。その隣には、辛子硯がいた。
辛子硯はこの仮面の男は知り合いの予言者で、このインコは神の鳥だと畏れて見せる。趙王がさっき太子と呼ばれたと聞いて、辛子硯は真顔で大変なことだと言う。神の鳥が未来を喋ってしまったのだと。

常海はまだ楚王が秋明纓と顧衡の関係を皇帝に言ってしまうのではないかと心配だが、太子は今日の彼の態度から自分に従う気になったのだと言い、"褒美の品"を届けさせる。
寧弈は一日中宮殿の前で跪いていた。東宮の侍従が太子からの贈りものだと言っていわくありげな指輪を持ってきた。
夜も更け趙淵の勧めで皇帝はようやく寧弈を許す。趙淵は外でふらふらになっている寧弈を助け起こすと、膝の痛みに効く薬を手渡した。と、指輪を見てそれはさる仏門の高僧が身に着けていたという大変貴重なものだと言う。寧弈はどうせ貰い物なので心配してくれたお礼に指輪を譲るといって差し出した。趙淵はありがたいありがたいと喜んで受け取り身に着けた。

[第十集]
趙王が青溟書院へやってきて辛子硯にあの予言者に会わせてほしいと言う。案の定予言を信じ込んでいる趙王に辛子硯は内心馬鹿めと嗤う。
趙王に対面した仮面の予言者は「頭上にかかる雲を飛び越せれば龍は空高く舞い上がる」と書いてみせた。龍は皇帝の象徴だ。趙王は興奮してどうすれば雲を飛び越せるだろうかと問う…。
辛子硯はすぐに太子の元へ行き、趙王はやはり太子の座を狙っていると報告する。

魏知は蘭香院の外で待ち構えていた趙王に呼び止められた。そしてこれを東宮の軒下に埋めてくれと人形を手渡された。それは趙王が予言者から受け取った呪人形なのだった。
魏知は趙王が楚王を嵌めようとしているのではと心配し珠茵に相談する。珠茵は彼女がこんな危険に巻き込まれるとは思いもよらず、自分が代わりに行くと言うが、そこにいた辛子硯が制止する。辛子硯はこれは楚王にとっては良い事になると請け負う。

翌日東宮の宴会に蘭香院の妓女らが呼ばれ魏知も従者として加わる。魏知はこっそり軒下に人形を埋め戻ろうとするが見回りの衛兵に見つかりそうになり慌てて室内へ。と、人が来る気配があり衝立の裏に身を隠した。やって来たのは太子と常海だった。彼らは邪魔な寧喬を抹殺したように寧弈を毒殺すると話している。驚いた魏知は急ぎ珠茵に報告する。
宴会が始まった。楚王の側にはべった妓女が彼の前に出された食べ物をさりげなく取り上げて食べてしまう。寧弈は給仕に扮した魏知がいる事に気づいた。魏知は太子が毒殺しようとしていると囁くが、寧弈は太子もそこまで馬鹿ではないと取り合わない。
寧弈は太子の前で突然倒れた。すぐに起き上がったが、すると太子も突然めまいがすると言い出した。燕王は暑気あたりだろうと心配する。

魏知は本当に太子と常海が「寧喬を抹殺したように寧弈を毒殺する」と話していたのをこの耳で聞いたと楚王に訴える。寧喬を抹殺した…推察していたとはいえ太子自らの口からその言葉が出たとは…寧弈は魏知を助け起こし信じようと答える。しかし彼女が趙王に命じられ呪人形を埋めにいったと知りその危険を自覚していない彼女を叱る。

趙王は口封じに魏知を殺そうとするだろう。彼女を保護するのに適した場所がある、それは青溟書院だ。太子の管轄する青溟書院に魏知がいるのを見たら趙王はどう思うか…寧弈はニヤリとして辛子硯に彼女を匿うよう指示する。確かに良い方法だが、あの魏知を匿うのは正直メンドくさいと辛子硯は苦い顔をする。

[第十一集]
寧弈は魏知に蘭香院に戻らず青溟書院へ行けと勧める。魏知は国一番の学院で学べるのは嬉しいが学長の辛子硯はエロジジイで変人だと散々悪口を吐く。さらに本当の所は自分を趙王の刺客から守るために青溟書院へ閉じ込める腹だろうと突きつける。そして寧澄の目を盗んで行方をくらましてしまった。

太子は準備していた毒薬を飲んで病に臥せる。太子の体調が良くないと知った趙王はにんまりしてすぐに魏知を始末しろと部下に命じる。
魏知はひと気のない通りで趙王の刺客に取り囲まれた。だが突然現れた剣侠が刺客らをなぎ倒していく。魏知は必死になって逃げだした。剣侠は刺客らを倒した後再び魏知の前に姿を現した。彼はさる人から魏知を守るよう言いつかったといってくっついてくる。
街へ戻るに戻れず野宿を覚悟していた魏知の前に寧弈が現れた。寧弈はある仕事をしてくれたらその後はもう一切関わらないと約束する。埋めた呪い人形をすりかえてきてくれと…。

魏知は金羽衛の一員に扮して東宮へ入り軒下の呪い人形を掘り出し楚王から預かったものを代わりに埋めた。
太子が原因不明の重病で仏僧に祈祷を行わせていると知った皇帝は東宮へ。仏僧は祈祷を妨げる邪な気が漂っていると言う。皇帝は東宮敷地内を調べさせろと命じる。

魏知を取り逃がしてしまったと知った趙王は、あの預言者に何とかしてもらうしかないと馬を走らせ青溟書院へ。その道中で魏知を発見した。天は我に味方した!趙王は魏知を殺そうと迫るがそこへ楚王の一行が通りかかった。楚王は魏知が知り合いの弟分なので助けてやってくれと頼むが趙王は激高する。と、そこへ今度は燕王の一行がやってきた。燕王は趙王に太子が呼んでいると告げに来たのだ。

太子の前にやってきた燕王と趙王。太子はふざけるな!と木の人形を投げつける。趙王はこれは何ですかとしらばっくれる。太子は怒りをあらわにして自分の生年月日が刻まれた呪人形を拾い、二つに割って見せる。入れ子になっていた人形の中には皇帝の生年月日が書かれた小さな呪人形が入っていたのだ。趙王は蒼白になり、確かに人形に太子の生年月日を書いたがまさか父帝に呪いはかけていないと膝をついて釈明する。これは誰かが自分をはめようとしたに違いない、と。疑心暗鬼になっている太子は燕王を睨みつける…。


[A] 寧弈
皇帝の第六子。楚王に封じられている。政治には無関心を装っているが、三兄・寧喬を陥れた長兄・寧川を討つため陰謀を謀る。
[B] 鳳知微(魏知)
秋都督の姪。殺人を犯した母や弟を救うためその名を捨て魏知という名の男性として生きることを決意。実は前王朝哀帝の遺児を助けて逃げた顧衡の娘だが本人はまだそれを知らない。
[C] 寧川
皇帝の長子。哀帝の遺児を殺し前王朝の血脈を滅した功で太子となった。だが実際は遺児は取り逃がし消息不明、その事実を知っている寧弈を抹殺しようと躍起になっている。
[D] 寧昇
皇帝の第二子。燕王に封じられている。寧川に従順を示しているが彼には彼の思惑があるようだ。
[E] 寧研
皇帝の第五子。趙王に封じられている。取り立てて秀でた才能もないので寧川に付き従っていることが最良の道だと考えている。
[F] 常海
都督。寧川の母の弟に当たり彼の参謀のような役割を果たしている。
[G] 寧澄
寧弈の腹心。自由気ままで手を焼かせる鳳知微のことを狸猫(山猫、野良猫の意味)と呼んでいるが、結構彼女の事を気にかけている。
[H] 辛子硯
少保。青溟書院院首で寧川の信頼も厚い。だが実は亡き第三皇子・寧喬の仇を討つため寧弈と協力して寧川を嵌めようと画策している。
[I] 珠茵
蘭香院の芸妓。寧川の陰謀によって殺された両親の仇を討つため寧弈に協力し、蘭香院を彼の秘密の作戦本部として提供している。
[J] 顧衍
金羽衛指揮使。太子の配下だが長年彼に騙されていたことを知り密かに寧弈に寝返る。
[K] 寧世征
天盛王朝初代皇帝。
[L] 趙淵
大太監。寧世征の腹心で彼の真意を鋭く言い当てる。

* * * * *

→インデックス
「天盛長歌(全56話)」のあらすじ。
中国語版のざっくり解読なので間違ってるところもあるかもしれません。

[第六集]
秋明纓と鳳知微は急ぎ荷物をまとめ始め、事情を知らない鳳皓は目を白黒させる。逃げ出そうとしたその時、住まいを兵士が取り囲む。秋明纓らは裏口から逃げるがついに取り囲まれた。秋明纓と鳳知微は鳳皓を守って戦う。報せを聞いてかけつけた寧弈が鳳知微の危機を救ったが怪我を負った。秋明纓と鳳皓は連行され、鳳知微は責任を感じ泣きじゃくる。寧弈は秋明纓と鳳皓は必ず助け出してやると彼女を励ますのだった。

楚王府には皇帝の侍従長の趙総官がやって来ていた。寧弈が怪我をして戻って来たのを見て仰天する。寧弈は蘭香院で血浮屠の刺客に襲われたと言い繕う。
秋府に兵をやったのは太子であった。秋明纓を捕らえ哀帝の遺児の噂は彼女が血浮屠の残党と結託し流したデマだという事にして処刑しようとしていたのだが、昨夜楚王が血浮屠に襲われたと聞いて不安を募らせる。そこへ趙王がやってきた。彼は堤防工事の失踪した作業員の妻を暗殺し証拠は隠滅しておいたと報告する。太子は血浮屠の残党として殺した十数名の正体を趙王には告げていない。意を酌んでよくやってくれたと太子は褒めるが、内心は趙王からの脅迫ではないかと疑心暗鬼になる。

鳳知微は"楚王殿下"がわざわざ自分たちを助けに現れたことに疑問を感じていた。楚王は君のような女の子が好きだから助けたとはぐらかすが、玉華を殺してしまった事がばれたにしては兵が来るのが早すぎた、何か他の理由があるのでは…?楚王は秋明纓と秋尚奇が何かトラブルになっているとは聞いたと答える。では秋伯父さんが訳を知ってて襲われるのを黙認していたということだ…。
鳳知微が去った後にやって来た辛子硯は彼女らを襲ったのが常海の兵で秋明纓と鳳皓は太子に捕まっていること、そして鳳知微が顧衡の娘である事実を告げる。寧弈は驚いてみせるが、もう一つの可能性もあるぞと文を差し出す。それはあの夜に秋明纓が落とした玉華の告発状だった。秋明纓の子のうち片方は哀帝の遺児かもしれないという…。内容がたとえ出鱈目でもこれは太子が哀帝の遺児の生存を隠すため口封じをしたという証拠になりうる。

鳳知微が書置きを残して姿を消してしまった。太子らに捕まったらどうするんだ、苛立ちながら寧弈は寧澄を連れて秋府へ向かう。
鳳知微はやはり秋府へ来ていた。だが楚王がやってきたのを見て慌てて逃げる。今度は金羽衛へ行き、官兵を装った兵が秋府を襲い母子を連れ去ったと訴える。だが門衛は上に報告しておくからと言って彼女を追い返した。
夜も更け、どうすればいいのか途方にくれる鳳知微。その後を音もなくつける一人の影が…鳳知微が振り返ったその時突然殴られ気絶してしまった。そのまま黒衣の男に連れ去られる。

[第七集]
鳳知微は秋府におらず他に行く当てなどあるのだろうかと寧弈は心配する。だが自室へ戻ると寝台の上に鳳知微がすやすやと眠っていた。いつの間に、と安堵するがその時「殿下」と声が。振り向くとそこにいたのは金羽衛指揮使、顧衍。彼が鳳知微を連れて来たのだ。顧衍は膝をつき拝礼する。兄の妻を救ってくれれば過去の恨みは忘れ殿下に忠誠を誓いましょう、太子を倒すその手助けを、と…。

寧弈は蘭香院に秋尚奇を呼び玉華の書を見せる。秋尚奇はこんなのはまったくの出鱈目だと訴えるが、秋明纓がこの書のために玉華を殺し太子に捕まったと知り真っ青に。明纓を救い出さねばならないが太子は彼女をどこへ隠しているのか…。
顧衍は東宮へ行き、罪を認めない秋明纓を自分が説得すると太子に申し出る。
18年ぶりに嫂と対面するが、秋明纓とって顧衍は夫の弟であり夫を殺した仇人だ、目を合わそうとすらしなかった。顧衍はどうか聞いてほしいと涙を浮かべて土下座する。そして密かに鳳知微が無事であることを伝え、玉華を殺したのは鳳知微ということにしてほしいと伝える。

太子は外出したところ血浮屠の刺客が待ち伏せしているとの報せで仰天して逃げ帰った。太子は辛子硯を呼び出しどうすべきかと相談するが、辛子硯は今血浮屠の案件は楚王の担当なので太子が慌てて行動を起こすことは却って陛下の疑心を買うだけだと言い、太子も納得する。
秋明纓が説得に応じたと顧衍が報告してきた。太子はさっさと処刑しろと命じるが、顧衍は秋明纓の娘が秋尚奇の妾の玉華を殺し逃げたようだと告げる。辛子硯がその娘を逃がしてはならない、捕まえるために秋明纓の処刑は待ったほうが良いと言う。

太子は詳しい情報を得ようと秋府へ。すると先に趙王が来ていた。秋尚奇は妾が急死した、"病死した"と告げる。とそこへ楚王もやってきた。太子は秋都督を煩わせてはならないと楚王を連れ退室する。
寧弈は、捜査中に秋尚奇の妹の秋明纓が血浮屠の顧衡の妻だと分かった途端彼女が行方をくらました、この事を父帝に告げるべきかどうか悩んでいると太子に相談する。太子は動揺し、それはじっくり考えた方がいいと答える。一旦席を外した太子は、趙王が辛子硯と食事し賄賂を渡している所を目撃してしまう。

[第八集]
辛子硯が戻ると太子が待っていた。趙王と会っていた事を指摘されるが、辛子硯は心外だという顔をして、趙王と飲みに行ったのは彼が哀帝の遺児についての証拠を得たと聞きつけたからだと言う。趙王はその証拠を手に皇帝へ報告するつもりだと。
太子はその夜趙王の寝所を探らせ、枕の下に挟んであった書を見つけ盗み出した。それは玉華の告発状だった。哀帝の遺児が生きているわけがないと高をくくっていた常海もさすがに焦り始める。

秋明纓が戻って来たとの報せ。寧弈は秋府を訪ね、挨拶と称して秋明纓と鳳皓の無事な姿を確認する。そしてわざと娘はどうしたと尋ねた。明纓は娘とは縁を切ったと言い放ち鳳皓は仰天する。玉華を殺したのが娘の鳳知微で、あんな不孝者は我が子ではないと。楚王の従者に扮してついて来た鳳知微はその言葉に凍り付く。だがそれは鳳家の血を残していく弟を生かすための母の苦肉の策だと悟る。ならば自分は消えよう…鳳知微はその名を捨て魏知という名の男として生きることを決意する。(※知微zhiwei、魏知wei zhi)

蘭香院で次の手を考える寧弈、辛子硯、珠茵。辛子硯は以前本物の血浮屠に襲われた際に太子が密かに血浮屠を匿い練兵している可能性を指摘していたが、寧弈が建国以来血浮屠が起こした事件を調べ直すとその被害者は共通して太子に敵対する者、太子にとって邪魔な者であった。そして三兄・寧喬は生前血浮屠が陛下の寵臣を殺害した事件を担当していた。事件の捜査中に太子が血浮屠を隠していることを知ってしまい、太子によって抹殺されたのではないか…。

魏知は寧弈の勧めも断り楚王府を去る。だが行く当てもない。その彼女に珠茵が声をかける。魏知は蘭香院に身を寄せることに。再び女性の姿、鳳知微に戻る。
珠茵は鳳知微に自分の父が八年前に謀殺された第三皇子・寧喬の配下で、両親共に処刑されたことを告白する。剣を手に取り戦う事はできないが自分には自分のやり方で、必ず両親を死に追いやった黒幕を討つのだと…。

太子は趙王を放っておけないと苛立ちを見せるが常海は趙王が裏切ったなどまだ信じられない。辛子硯が趙王の真意をはかるいい方法があると言い出す。八年前の寧喬の事件がそのヒントだと。罠を仕掛け彼が太子を裏切る気があれば陛下に趙王が呪術を弄していると告発すればいい。太子が「またあの策を用いるのか、名案だ!」と口にし常海はぎょっとする。常海は燕王趙王が今更裏切るとは考えられず、太子らの仲を裂こうとする楚王一派に付け入る隙をあたえるだけだと猛反対。だが辛子硯は趙王を援けようとする有能な人物が背後にいるのかもと発言する。言い合いになる二人を太子は制止し、辛子硯に巫蠱(※人を呪い殺す事)の策は止めだと告げた。

苦々しい顔で蘭香院にやってきた辛子硯。鳳知微の姿を見かけからかうが、鳳知微はこの失礼な青溟書院の学長を持ち前の知恵でやり込めてやった。珠茵は彼女の聡明さを見込んで自分たちを助けてほしいと頼むが、鳳知微は珠茵が楚王と何か深い関わりがあるのではと疑う。


[A] 寧弈
皇帝の第六子。楚王に封じられている。政治には無関心を装っているが、三兄陥れた長兄を討つため密かに動き出す。
[B] 鳳知微
秋明纓の娘。男勝りで学問に秀で女性らしく着飾ったりすることに興味がない。実は前王朝哀帝の遺児を助けて逃げた顧衡の娘だが本人はまだそれを知らない。
[C] 寧川
皇帝の長子。哀帝の遺児を殺し前王朝の血脈を滅した功で太子となった。だが実際は遺児は取り逃がし消息不明、その事実を知っている寧弈を抹殺しようと躍起になっている。
[D] 寧研
皇帝の第五子。趙王に封じられている。取り立てて秀でた才能もないので寧川に付き従っていることが最良の道だと考えている。
[E] 常海
都督。寧川の母の弟に当たり彼の参謀のような役割を果たしている。
[F] 寧澄
寧弈の腹心。自由気ままで手を焼かせる鳳知微のことを狸猫(山猫、野良猫の意味)と呼んでいるが、結構彼女の事を気にかけている。
[G] 辛子硯
少保。青溟書院院首で寧川の信頼も厚い。だが実は亡き第三皇子・寧喬から寧川を倒し寧弈を太子に就けるよう援助するよう託っている。
[H] 珠茵
蘭香院の芸妓。実は寧弈の仲間で蘭香院を彼の秘密の作戦本部として提供している。
[I] 顧衍
金羽衛指揮使。寧川の配下。顧衡の実の弟。18年前裏切りを余儀なくされ兄を死に追い詰めた。
[J] 秋明纓
鳳知微の母。秋尚奇の妹で駆け落ちして家を出たがその後夫を亡くし二人の子供を連れて出戻って来た。
[K] 鳳皓
鳳知微の双子の弟。ぐうたらな甘ちゃん。
[L] 秋尚奇
都督。

* * * * *

→インデックス
「天盛長歌(全56話)」のあらすじ。
中国語版のざっくり解読なので間違ってるところもあるかもしれません。

[第三集]
寧弈はびしょぬれの鳳知微に着替えを持って行ってやる。針子の六郎が楚王その人だったと知り鳳知微は騙されたと怒る。しかし寧弈は蘭香院の妓女らが自分を六郎と呼んでいるのも彼女らの着物を仕立てているのも事実であり何一つ嘘はついていないと返す。寧弈は鳳知微の思惑もお見通しで、父帝に頼んで結婚は取り消してもらおうと笑って約束する。
同刻、秋明纓は兄の元へ行き鳳知微を楚王に嫁がせるなら重大な秘密を明かすと告げる。鳳知微の父親が哀帝の遺児を救って死んだ顧衡だと!楚王は彼女の父を死に追いやった仇人なのだ!鳳知微の正体が知られれば秋家は間違いなく破滅に追い込まれる…!

寧弈は秘薬を飲んで宴会の席へと戻る。宴もたけなわというその時、寧弈は苦しみだし口から血を吐いて倒れた。太子は彼が暗殺者によって毒を盛られたと考えるだろう、さらに皇帝には太子らが楚王に毒を盛ったのではという印象を与えられる。そうやって少しずつ太子を追い詰めていくのだ…。

鳳知微が顧衡の子と知って秋尚奇も彼女を嫁入りさせるのは危険すぎると判断し、やはり娘の秋玉落を嫁入りさせるよう命じるが、訳を知らされていない秋夫人は納得できず泣きさざめく。急いで玉落の嫁入り支度が始められ鳳知微はよかったと思うと同時に少し後ろめたい。

皇帝が血浮屠の再来そして哀帝の遺児が生きているという噂を知り、息子らや側近を集めなぜすぐに報告しなかったのかと怒りを爆発させる。太子らはまだ調べさせている最中だと言い訳するが皇帝の怒りは増すばかり。寧弈は膝をつき、先日の宴会で兄からその話を聞いていたが笑い話だと思って父帝に言わなかったと謝罪する。もし大成皇帝の遺児が生きてるなら天盛の太子は存在しない事になるという笑い話だと…。太子らは青くなり常海は憤慨して妄言にもほどがあると声を荒げる。太子と燕王は血浮屠と哀帝の遺児を名乗る不遜な輩を殲滅して本当に笑い話であることを証明して見せると申し出た。

[第四集]
楚王寧弈と秋玉落は占術で相性が悪かったという理由で結婚は取り消しになった。しかし秋夫人はやはり泣きさざめく。実質楚王に振られた格好で面子丸潰れの愛娘には一生嫁の貰い手が現れないだろう。

太子寧川はいらついていた。突然浮上した血浮屠の影、哀帝の遺児の噂、楚王府に現れた暗殺者…。常海は18年前のあの時現場にいた兵士らは皆口封じに殺したし、哀帝の遺児が生きているなど血浮屠が天盛王朝を揺るがすためにでっちあげた嘘にすぎないと言う。今我々がすべきことは、血浮屠の残党を殲滅することだ…。

趙王寧研は堤防の建設を任されていたが、ここ数日作業員がいなくなる事件が頻発している。作業員の妻が、夫は逃げ出したのではなく失踪したのだと訴えるが皆ばかばかしいと取り合わない。

金羽衛の顧衍の元に辛子硯がやってきて、太子が都近くの山に血浮屠のアジトを発見し殲滅に行くので金羽衛も出動するようにと伝える。辛子硯も同行するが太子らの兵との合流地点近くで伏兵に襲われ金羽衛の多くの兵が負傷し顧衍も肩に傷を負った。間もなく太子と常海の兵がかけつけ伏兵は撤収していった。太子は負傷した顧衍と辛子硯にはその場に残るよう命じ伏兵を追って行った。
帰還した辛子硯は青い顔で事の次第を寧弈に告げる。血浮屠の再来はそもそも辛子硯がでっちあげた嘘だ、しかし今日襲って来たあの伏兵の使う武器や技は確かに血浮屠のものだった、彼らは一体…?
太子が帰還し、宮殿の広場に血浮屠の残党十数人の遺体が並べられた。皇帝もやってきて太子は誇らしげに成果を申し出る。が、傍らにいた趙王は遺体の顔を見てふと思い当たった、堤防建設で幾人も失踪者が出た事…まさか彼らは…顔色を変えた趙王を遮るように太子はこれで事件は解決したと父帝に言う。
皇帝は太子に褒美を与えた上で、しかしこの事件を今後楚王が継続し捜査するようにと命じた。太子にこんな乱暴な真似をさせるなと付け加えて…。

事件を引き継ぐことになった寧弈は、太子が殺した血浮屠の遺体を人々に見せて回り彼らを知る者がいないか探せばよいと言う。すると趙王がだめだと制止。理由を問われ趙王はしどろもどろになるが、寧弈が多くの遺体を衆前にさらすと人々を怖がらせてしまうからですねと助け船を出すと趙王はうんうんうなづく。そして単に血浮屠を捕らえるよう広くお触れを出せばいいと言う。顧衍は釈然としなかったがその命に従う。
血浮屠の残党を見つけた者には千両の黄金を出すとの触書が出された。人々は今更前王朝の話を持ち出してきているのかと笑い飛ばす。

寧弈は顧衍を呼ぶ。18年前哀帝の遺児を追うため寧弈は顧衍の妻を人質に取り顧衡を裏切るよう彼に逼ったのだった。寧弈はあの時はまだ幼く考えが浅はかであったと謝罪する。その後母や三兄を殺され命を奪われる辛さと憎しみを覚えたと…。
寧弈は顧衍に密かに趙王の同行を見張れと言う。そうすればお前や金羽衛の多くの兵士を負傷させた真の敵の姿がわかるだろう…。

[第五集]
秋尚奇と秋明纓の会話を盗み聞きしていた玉華は鳳知微・鳳皓の姉弟に何か秘密があるらしいと知る。家族が一堂に集う茶会で玉華は明纓に夫の名を教えてくれと聞くが秋尚奇に余計な口出しするなと怒られた。しかしなおも、知微と皓が双子だという割にはちっとも似ていないなどと発言し、怒った秋尚奇は彼女をつまみ出した。

趙王は先日夫が失踪したと騒いでいた作業員の妻を、夫殺害の容疑で逮捕し連れ去った。そして牢獄で毒を盛って暗殺するよう命じる。女が与えられた飯を食べるとやがて苦しみだしその場に倒れた。二人の男がやってきて彼女を運び出す。
だが女は死んではいなかった、趙王の凶行に気づいた顧衍が手を回して薬をすり替えたのだ。そして"血浮屠の残党"の遺体を並べた部屋へと彼女を連れて来る。女は遺体の中に自分の夫の姿を見つけ泣き崩れるのだった。
楚王の言う事は本当だった、寧川に裏切られた…顧衍は怒りを沸騰させる。

玉華は街で哀帝の遺児の話を聞いた。18年前に血浮屠のリーダーの顧衡が赤子を抱えて逃げたが今の太子に射殺され崖へ転落した…18年前という言葉に玉華はピンと来た、秋尚奇と秋明纓の途切れ途切れに聞こえた会話からすり合わせると、もしや鳳知微と鳳皓のどちらかが哀帝の遺児なのではないか!?
玉華は恨みを込めて、秋明纓の子が哀帝の遺児だという告発状をしたためる。が、そこへ音もなく秋明纓が現れて玉華は飛び上がる。秋明纓は秋家を滅ぼすつもりなのかとゆっくりと玉華に近づく…。
玉華の言い争う声が聞こえて鳳知微は母がいじめられていると思い急いで部屋へ駆け込むと、そこには玉華をくびり殺している母の姿があった。


[A] 寧弈
皇帝の第六子。楚王に封じられている。着物を仕立てたり刺繍をするのが得意で政治には無関心を装っているが、三兄を陥れた長兄を討つため密かに動き出す。
[B] 鳳知微
秋明纓の娘。男勝りで学問に秀で、女性らしく着飾ったりすることに興味がない。
[C] 秋明纓
鳳知微の母。秋尚奇の妹で駆け落ちして家を出たがその後夫を亡くし二人の子供を連れて出戻って来た。
[D] 鳳皓
鳳知微の双子の弟。ぐうたらな甘ちゃん。何かにつけて「ボクは鳳家の唯一の跡継ぎだから」とわがままと言っている。
[E] 寧澄
楚王の侍従長。おてんばでちっともおとなしくしてない鳳知微のことを狸猫(山猫、野良猫の意味)と呼んでいる。
[F] 秋尚奇
都督。
[G] 玉華
秋尚奇の妾(第五夫人)。鳳知微からは小煩いオバサンと嫌われている。
[H] 寧川
皇帝の長子。哀帝の遺児を殺し前王朝の血脈を滅した功で太子となった。
[I] 寧昇
皇帝の第二子。燕王に封じられている。寧川に従順を示しているが彼には彼の思惑があるようだ。
[J] 寧研
皇帝の第五子。趙王に封じられている。皇帝の命で堤防建設を担っているが、寧川にその建設費の横流しを強要されている。
[K] 常海
都督。寧川の母の弟に当たり彼の参謀のような役割を果たしている。
[L] 寧世征
天盛王朝初代皇帝。常家が朝廷を牛耳ろうとしていることに危機感を抱いている。
[M] 趙淵
大太監。寧世征の側仕えで彼の真意を鋭く言い当てる。
[N] 顧衍
金羽衛指揮使。寧川の配下。元血浮屠だが裏切り天盛王朝についた。顧衡の実の弟。
[O] 辛子硯
少保。青溟書院院首で寧川の信頼も厚い。だが実は亡き第三皇子・寧喬から寧川を倒し寧弈を太子に就けるよう援助するよう託っている。

* * * * *

→インデックス
「天盛長歌(全56話)」のあらすじ。
中国語版のざっくり解読なので間違ってるところもあるかもしれません。

[第一集]
大成王朝末年、哀帝の圧政により国は乱れ、諸侯の一人だった寧世征が挙兵して哀帝を倒し天盛王朝を建てた。哀帝の第九子、まだ赤子の遺児を、大成王朝の武装組織・血浮屠の顧衡が保護し逃げる。寧世征は長男の寧川と六男の寧弈に遺児を追わせた。
二人は赤子を抱える顧衡を追い詰めた。寧弈はおとなしく赤子を差し出せば命までは取らないと父から預かった佩玉を差し出す。わずか10歳ながら堂々とした振舞でじっとそのまなざしを向ける寧弈の言葉に顧衡はついに赤子を引き渡そうと歩みよるが、このままでは弟が功を独り占めすることになると嫉妬した兄の寧川が部下に突撃を命じる。顧衡はやはり罠かと寧弈を睨みつけると爆竹を投げつけ、自らは赤子共々崖から身を投じた。
寧弈が負傷し動けない間に帰還した寧川は自分が顧衡と哀帝の遺児を射殺したと報告し、その功で太子に立てられた。寧川は功を横取りされた寧弈が恨んで真実を父帝に告げ口するのを恐れ寧弈の母に罪を着せて排除し、彼に味方する三弟・寧喬を陥れて殺害、寧弈に罪を着せて宗正寺(高貴な身分の者が入る牢獄替わりの寺)に閉じ込めたのだった。

八年後、国に疫病が蔓延。寧弈は宗正寺で謹慎中に自身の封地の名産品である蜀錦の製造を学び自ら着物を手掛けていたが、その利益を全て供出して疫病罹患者を囲う病院を作り野焼きをして疫病を封じることに成功した。天盛皇帝・寧世征は疫病が静まるよう願いも込めて特赦を発することに。寧弈は八年ぶりに自由の身となった。寧川は警戒を強めるが、二弟・寧昇や五弟・寧研は八年間も閉じ込められていた六弟に何ができようかと笑う。朝廷は今や太子寧川と彼の叔父に当たる常都督の勢力が圧倒的で誰も彼らに逆らうことはできない。寧川は堤防建設を担う寧研にその公的資金を横流しさせ私腹を肥やしているのだった。

皇帝は寧弈を朝廷に復帰させ、国立アカデミーである青溟書院に赴任させることを皆の前で提案する。青溟書院を司ることは朝廷人事を大きく左右することになり、さらに現在青溟書院は太子の管轄にあった。太子派の朝臣らは皆猛反対する。寧弈は涙を流して自分は今まで通り着物を作って静かに暮らしたいと申し出るのだった。
実は皇帝は太子寧川を取り込んで朝廷を牛耳ろうとしている都督・常海の勢力を抑えるために寧弈を利用しようと考えているのだった。そこでもう一人の都督・秋尚奇の娘を寧弈に嫁がせるよう命じた。秋尚奇は困惑する。寧弈と縁を組めば太子や常都督に敵視され愛娘がどんな目に遭う事か…しかし皇帝が常家の勢力を抑えるために秋家の力を利用しようとしていることもわかる、これは皇帝の信頼の証でもあるのだ。悶々とする秋尚奇に妻は名案があると言う。

都の奥方連中の間では寧弈が手ずから作った雅な蜀錦がちょっとしたブームになっており、青溟書院院長の辛子硯も妻に引っ張られて寧弈の蜀錦を扱う民間の着物店へやってきた。寧弈は淡々として辛子硯の体を測り着物をデザインしていく。その彼に辛子硯はとある事実を告げる。実は亡き第三皇子・寧喬から寧弈を援け名君となれるよう導いてくれと託っていたのだ。三兄の名を聞いて寧弈の手が止まる。寧喬は兄弟の中で唯一寧弈に優しく、名君に相応しい尊敬すべき兄だった…。だが朝廷内で利を貪る長兄や常都督ら毒虫を排除せぬ限り、善なる心を持つ名君など何の役にも立たない、それが現実だと自嘲気味に笑う。辛子硯はしかし今がチャンスなのだと言う。皇帝は常都督の勢力を削ぐために寧弈を解放したのだ、秋家との婚姻も勢力をつけて対抗させるため。寧喬の仇を討ちたくないのか?と…。

18歳の娘・鳳知微は幼い頃から学問に興味があり男装して宗先生の私塾へ通っていた。母の秋明纓は女がいくら学んでも何の役にも立たないからいい加減にやめなさいと反対している。そんな鳳知微に突然縁談が舞い込んできた。秋尚奇の姪に相当する彼女に第六皇子、楚王に嫁げというのだ。夫を失い実家に出戻って来た明纓は秋家に居候の身であり秋尚奇の命令に逆らう余地はない。

ある朝、金羽衛の衛門に男の死体が吊り下げられていた。胸には血浮屠が使う弩の矢じりが刺さっており、さらに遺体の口の中には「血浮屠の裏切り者を必ず討つ」と書かれた紙が詰め込まれていた。金羽衛指揮使の顧衍は元血浮屠で、あの顧衡の実の弟だった。18年前彼は血浮屠を裏切って寧川と手を組み兄を追い詰めたのだ。このメッセージは自分に向けられたもの…だが自分を殺そうとしているのならわざわざこんな脅迫状を残さず黙って暗殺するのが血浮屠のやり方だ、これは別の目的があるに違いない。顧衍はすぐに寧川に報告する。
実は血浮屠の矢じりを死体に仕込ませたのは辛子硯だった。血浮屠が再び現れたとなれば寧川らは動揺するに違いない…寧弈はさらにもう一押ししようと言う。

[第二集]
寧川が密かに調べさせたところ、燕州で哀帝の遺児が実は生きているという噂があることがわかった。彼は哀帝の遺児を殺した功で太子となったのだ、それが実は殺しておらず逃げられていたと判明すれば、皇帝を騙した重罪だ!

秋尚奇がこのところ気に入ってる蘭香院の芸妓・珠茵は美しい上に話が上手く、秋尚奇は接待にも彼女を呼んで重宝している。秋尚奇の妾の玉華は彼女に嫉妬し嫌がらせをするが通りかかった鳳知微が助けた。鳳知微が秋家の娘として楚王に嫁ぐことになっており格上の"王妃"になる以上強く出られない玉華は悔しがり、そもそも路頭に迷って秋家に出戻って来た明纓ら母子を受け入れるべきではなかったのだと秋夫人に愚痴る。
鳳知微は双子の弟の鳳皓が庭園で拾ったというかんざしを見て、先日の珠茵が落としたものだと気付く。かんざしを返してあげようと蘭香院へやってきた。
その頃珠茵は訪ねて来ていた寧弈に現状を報告する。実は彼女は寧弈の部下で彼の命で秋家を探っているのだった。そこへ何も知らない鳳知微がやってきた。寧弈は針子の六郎だと名乗る。珠茵から彼女が王妃となる秋家の娘だと聞かされた寧弈は、女のくせに地味な格好で自由奔放な言動の彼女に興味を抱く。
鳳知微は楚王に自分が秋尚奇の娘の代わりに結婚させられそうになっていると直訴するため楚王府へ乗り込み、衛兵に制止された。騒ぎを起こしているのがあの鳳知微だと知って寧弈は面白がり、針子の六郎として彼女の前へ現れ皇子に会わせてやると言う。
鳳知微が連れて来られたのは池の中に建つ小さな庵。その橋の入口の扉に錠をかけられて閉じ込められてしまった。鳳知微は出せ出せと騒いだがすぐに飽きてふてくされて寝てしまった。その様子を遠目に観察する寧弈。秋尚奇が自分の娘の代わりに遠縁の娘を差し出そうとしていることは既に知っていた。しかし"秋家のご令嬢"があのようにがさつでは、と苦笑する。

その夜、寧弈は太子寧川、燕王寧昇、趙王寧研を招いて宴を催す。酔ったふりをして自分は国政に関わる気はみじんもなくただ着物を作ることを生きがいにしたいと話す。
と、刺客が現れたとの報せ。何者かが池に入る姿が目撃されたというのだ。皆はすぐに池へ向かうが暗く水面にあやしい物陰は見られない。庵に閉じ込めておいた鳳知微が池に飛び込んだと気づいた寧弈はこっそり腹心の寧澄に命じて助けに向かわせ、兄たちに宴会場へ戻ろうと促す。太子は刺客が血浮屠ではないかと蒼白になる。そして燕州で哀帝の遺児が生きているという噂がある事を話すが、その話を聞いた寧弈はありえない話だと大笑いする。哀帝の遺児が生きていれば兄上は太子になってないじゃないですか、ありえない、ありえないと笑い繰り返す…。


[A] 寧弈
寧世征の第六子。楚王に封じられている。長兄に嵌められ罪を犯したとして八年間寺で謹慎生活を余儀なくされる。
[B] 寧世征
大成王朝の哀帝を倒し天盛王朝初代皇帝となった。
[C] 寧川
寧世征の長子。哀帝の遺児を殺し前王朝の血脈を滅した功で太子となった。だが実際には遺児が死んだ確証はなく、その事実を知っている寧弈を陥れ都から遠ざけた。
[D] 寧昇
寧世征の第二子。燕王に封じられている。
[E] 寧喬
寧世征の第三子。故人。寧弈を庇い寧川と対立したため、寧川によって罪を捏造され殺された。
[F] 寧研
寧世征の第五子。趙王に封じられている。皇帝の命で堤防建設を担っているが、寧川からその建設費の横流しを強要されている。
[G] 常海
都督。寧川の母の弟。その繋がりによって朝廷に権力を拡大させている。
[H] 顧衡
大成王朝の武装組織・血浮屠の指揮使。故人。哀帝の第九子を連れて逃げるが追い詰められ崖から身を投じた。
[I] 顧衍
近衛兵・金羽衛の指揮使。元血浮屠だが裏切り天盛王朝についた。顧衡の実の弟。
[J] 辛子硯
少保。太子が統括する国立アカデミーである青溟書院の院首(学長)を務める。

[K] 秋尚奇
都督。常海と争う気は毛頭なく、常家から睨まれる事を恐れている。
[L] 秋明纓
秋尚奇の妹。駆け落ちして家を出て行ったがその後夫を亡くし二人の子供を連れて出戻って来た。
[M] 鳳知微
秋明纓の娘。男勝りで学問に関心があり男装して私塾へ通っている。
[N] 鳳皓
鳳知微の双子の弟。ぐうたらな甘ちゃん。家庭内で唯一の男子なのでちやほやされて当然と思っている。
[O] 秋夫人
秋尚奇の妻。
[P] 玉華
秋尚奇の妾(第五夫人)。鳳知微からは小煩いオバサンと嫌われている。
[Q] 珠茵
蘭香院の芸妓。琴も上手いがおしゃべりも上手く秋尚奇に気に入られている。
[R] 寧澄
楚王の侍従長。寧弈の腹心。姓からして皇族かもしれないが遠縁のようだ。
[S] 趙淵
大太監。寧世征の側仕えで彼の真意を鋭く言い当てる。

* * * * *

→インデックス
「天盛長歌-The Rise of Phoenixes-」(2018年 邦題「鳳凰の飛翔」 監督/沈厳、劉海波 主演/陳坤、倪妮)
全56話

※日本語版はありません。[2018.10追記:日本語版ありました]

原作は天下帰元という女流作家の「凰権」。歴史ものではなく架空の王朝を舞台にした物語のよう。
主人公の皇子を演じるのは映画「ムーラン」「画皮 あやかしの恋」主演のイケメン、チェン・クン(陳坤)。そして男装ヒロインがモデルとしても大人気の美人女優ニー・ニー(倪妮)。…と書くとベタな恋愛劇が展開されるのかと思うけど、序盤はものっすごくお堅い歴史陰謀もの風に始まる。冒頭から沢山のキーマンが出て来て覚えきらないし重要エピソードを細切れにして出してくるのでなかなか話の流れがつかめない。でもそこへわずかに挟まれるラブストーリー(と思われる)のプロローグはやんわりとした笑いがあって一服の清涼剤のように心地いい。
とりあえず第5話まで見たけど、物語は陰謀ものとしては非常に面白い!けどわかりにくい脚本&演出なんだよねぇ…少なくとも二回見ないと台詞や人物の表情の真の意味がわからない。ひとつのシーンをやたら細切れにして見せる手法や回想シーンのはさみ方にも疑問を感じる。

「再生の朝に」主演、他「羅曼蒂克消亡史」「女と銃と荒野の麺屋」「活きる」等数々の映画で重要な役どころを演じているベテラン、ニー・ダーホン(倪大紅)が主人公の父である皇帝を。マフィアのドンみたいな悪役が多いイメージの彼だけど本作はそんな単純なワルではなく臣下や息子ら勢力を制するために苦慮する新興国のリーダー。
他にも「曹操」「ミーユエ」に引き続きひとクセあるキャラクターがシビレるチャオ・リーシン(趙立新)、「大宋提刑官2」ヒロインのリウ・ミンタオ(劉敏涛)、「項羽と劉邦」「大秦帝国」「復讐の春秋」など多くの時代劇で名脇役を務めるルー・ヨン(盧勇)とベテラン俳優陣が周囲を固めていて期待は膨らむばかり。

全70話と長丁場ですが(10/1追記:全56話でした)ざっくりあらすじを追っています。
(※先にGoogle+、Owndで公開した記事を再編集したものです。)
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