中国語版のざっくり解読なので間違ってるところもあるかもしれません。
[第十七集]
魏知は皇帝のお気に入りの学士となり連日呼ばれるようになった。皇帝は魏知に楚王へ食事の差し入れを届けさせる。楚王は相変わらず嫌味な事を言ってからかうので魏知はさっさと用事を済ませて帰ろうとするが、楚王は囲碁の相手をしろと言う。魏知は囲碁で楚王を打ち負かして帰っていった。だが楚王はニヤリとする。単に勝負をしたのではない、これは父帝へのメッセージなのだ。これから自分はどう攻めていくつもりであるかを伝えるための。
果たして皇帝は魏知に楚王が碁をどう打ったかを尋ね魏知は一手残さず正確に示して見せた。皇帝はうなづき、楚王府の包囲を解くよう命じる。
韶寧公主は軟禁されている太子を見舞いに東宮を訪れた。公主は兄上が潔白であることはきっと父帝はわかってくれると慰めるが、太子はやけ酒をあおって楚王を殺しておくべきだったと泣きわめく。密かに太子を監視していた宦官の陳明は太子の口からとんでもない言葉が飛び出したことに恐れおののく。
常海は太子を助けるために韶寧公主に協力してほしいと提案する…。
魏知は街で常海の手下から殴る蹴るの暴行を加えられている男を助けた。男は長吉と名乗る。魏知は彼が後で制裁を受けることのないよう自分の元で働かせることに。
また陛下の命令で楚王へ食事を差し入れに来た魏知。楚王は毒でも仕込んでるんじゃないかと彼女をからかいながら、その場にいた機織りの師匠である霍老三にその酒を与えた。と、酒を飲んだ霍老三は口から血を流して倒れてしまった。そういえば…魏知が食事を運ぼうとした際に長吉が酒壺を落としてしまい、新しいのと交換に行ったのだ。長吉の姿を以前韶寧公主の屋敷で見た者がいた。魏知が同窓生でもある公主を呼んで長吉という侍従がいるのかと聞いたところ、確かにいるが最近常海が彼を貸してほしいといって連れて行ったと答えた。楚王の毒殺を謀ったのは常海だ…。
一方その頃、太子の暴言を伝え聞いた趙総官は東宮の陳明を訪ねるが、太子は陳明がゆうべから行方をくらましたのだと答える。実は口封じのため殺害していたのだった。
太子は夜中に陳明の遺体を城外へ捨てに行かせる。だが金羽衛兵が彼らを襲い遺体を回収した。遺体を調べたところ、霍老三が中毒した毒を巧妙に隠し持っていた。悪事の証拠として持っていたのだろうが太子に気づかれ殺されてしまったようだ。
報告を聞いた皇帝はついに東宮を大捜索せよと命じる。
陳明の遺体を奪われたと知った太子はもう終わりだとその場にへたり込む。太子は常海に故郷の閔海へ高飛びしろと勧める。だが常海は自分が陛下に自首し、全ては自分の謀で太子は脅されて従っただけだと言うと膝をつく。
[第十八集]
趙王が太子に強要されてその企みの片棒を担がされていた事を帰国した葛鴻英が証言し、趙王が口封じのために太子によって殺害されたことを姚英が明らかにし、さらに辛子硯が18年前の楚王の功を太子と常海が強奪し楚王に大怪我を負わせたことを暴露した。辛子硯は太子も常家が唆さなければこのような暴挙に出ることもなかっただろうと言い、次に立てるべき世継ぎは同じ轍を踏まぬようにと進言する。
皇帝に呼び出された寧弈は宮殿の前で書を運ぶ魏知と会った。魏知はもう太子の敗北は確定したのだからこれ以上彼らを追い詰めないでやってほしいと言うが、寧弈は甘すぎると突きつける。お前もいつか常家に暗殺されるぞと…。
参内した寧弈に、皇帝はこれで満足したかと問う。寧川の首が落ち、太子の位がお前に回って来る、それがお前の望んでいた事だろうと。しかし寧弈は満足していないと答える。母を亡くした後誰も守ってくれない自分を唯一助けてくれた三兄・寧喬の仇を討つ事が目的だった。さらにもう一つの目的がある、それは母の死の真相を明かすことだ!父帝の寵姫であった母が急に「病死」し、そして父は急に冷たくなった。宮廷では母を貶める噂が広まった…母はなぜ死んだのか、その真相は!?
皇帝は今更昔の妃の死因を調べるようなことはするなと怒る。だが寧弈は許さないというなら殺せばいいと逼る。自分以外にも世継ぎになれる皇子は沢山いるのだから…!
後宮を統括する常貴妃は亡くなった常皇后の妹だった。後宮にやってきた皇帝に、太子に代わって謝罪したいと平伏し、また故郷の閔海国常家の長兄からの手紙を差し出す。この度の寧川の罪については当方に気遣いすることなく法に則った厳正なる対処をお願いしたいと書かれている。皇帝はうむ、とうなづいて去っていった。
常貴妃は常皇后の位牌に冷ややかな視線を送る。姉は正室であることを鼻にかけいつも側室である自分を見下していた。もうすぐあなたの息子に会わせてあげるわ…常貴妃は常家の長兄の手紙を息子の燕王に送らせた。聡いあの子ならやるべき事はわかるだろう。
[第十九集]
八年前の巫蠱事件は冤罪であったことが正式に発表され寧喬の名誉は回復された。そして太子寧川が18年前寧弈の功を奪ったこと、血浮屠を匿い多くの臣下を謀殺した事、そして寧喬を陥れ死に追いやったことが発表され、寧川は太子の位を剥奪され宗正寺に幽閉された。
宗正寺へ兄を見舞いに行った燕王は、常貴妃の計らいで全て準備が整っていると言い隠し持ってきた短刀を差し出す。自分を人質にとってここから脱出しろというのだ。そんなことをすれば本当に二度と太子の地位には戻れないと寧川は怒るが、常海は閔海へ亡命した方が絶対いいと訴える。常海は燕王を人質にとって護衛兵を退け、早く逃げようと寧川を急かすが、寧川は燕王が落とした手紙を見てしまった。閔海国常家も自分を匿ってはくれないだろう、もうどこにも行く場所はないのだ…。寧川は目をぎらつかせ、常海に何があってもついてくるかと問う。
常海は自分に従う兵をかき集め、太子が世の不正を正すと言って反旗を翻した。
その頃皇帝は楚王の勧めで軍部の視察のために郊外の練兵場にいた。寧川の造反が伝えられ、皇帝は楚王に討伐を命じる。皇帝に随伴して来ていた韶寧公主は長兄が謀反を起こしたという話にショックを受け、真相を確かめるべく単身都へと戻っていく。それを知った皇帝は急ぎ魏知に彼女を保護するよう命じる。
寧川の兵は宮殿を包囲していた。そこへ公主が駆けて来る。父帝はここにはいない、練兵場におり、討伐を命じられた楚王が兵率いてやってくる!それを聞いた寧川と常海は青くなる。まさか陛下は事前に察知していたというのか…?寧川はこうなれば玉砕してやると憤慨するが、常海は北門から逃げろと公主に寧川を連れて行かせた。
常海は兵を率いて迎え撃つが多勢に無勢、顧衍の率いる兵に取り囲まれた。「人の心をつかめる者が天下を手にするのだ!」顧衍はゆっくりと常海に近づく…。
寧川と韶寧公主は北門へと急ぐが、承明殿の前で寧川は足を止める。自分がその玉座に座るはずだった承明殿…その時、どこからともなく多数の矢が飛んできた。

[A] 寧弈
皇帝の第六子。楚王に封じられている。三兄・寧喬を陥れた長兄・寧川を討つため密かに動いている。魏知をいつもからかって楽しんでいるため随分と嫌われているが、常に彼女の事を気をかけている。
[B] 鳳知微(魏知)
秋都督の姪。家族を救うため魏知という名の男性として生きる。寧弈と辛子硯の謀によって無双国士の称号を得て宮廷学士となった。実は前王朝哀帝の遺児を助けて逃げた血浮屠・顧衡の娘だが本人はまだそれを知らない。
[C] 寧川
皇帝の長子。天盛帝国太子。卑怯な手で得た太子の地位を死守するために弟や朝臣など数々の要人を闇に葬り去って来た。
[D] 常海
都督。天盛王朝建国に多大なる貢献をした閔海国公・常遠の弟。寧川の母の弟に当たり彼の参謀のような役割を果たしている。
[E] 韶寧
皇帝の娘。青溟書院で学んでいる。魏知の事をライバルとしても男性としても意識しているようだ。長兄・寧川と同じく常皇后の子。
[F] 寧世征
天盛王朝初代皇帝。
[G] 趙淵
大太監。寧世征の腹心で彼の真意を鋭く言い当てる。呉英や陳明といった部下を皇子らの元へさりげなく派遣し常にその動向を探っている。
[H] 姚英
丞相。常海ら太子一派とは一線を画している。魏知の素性が知れないことに不安と疑いを抱いている。
[I] 辛子硯
青溟書院院首。亡き第三皇子・寧喬の仇を討つため寧弈と協力して寧川を嵌めようと画策している。魏知には嫌われているが彼は彼女の聡明さに一目置いている。
[J] 顧衍
金羽衛指揮使。寧川の配下だったが長年彼に騙されていたことを知り密かに寧弈に寝返る。
[K] 寧澄
寧弈の腹心。
[L] 顧南衣
魏知に付いてきている寡黙な剣侠。魏知の事を守ってはくれるが言う事は聞いてくれない。実はその正体は血浮屠で、リーダーだった顧衡の子である鳳知微を守っているのだ。
[M] 燕懐石
閔海国燕家の御曹司。魏知の腹心として仕える。彼女が訳あって男装していることも知っている。
[N] 常貴妃
寧昇の母で常皇后の妹。貴妃は爵位。皇后亡き後は彼女が後宮を取り仕切っている。
[O] 寧昇
皇帝の第二子。燕王に封じられている。思慮深く禍に巻き込まれないよう常に巧みに立ち回っている。
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