中国語版のざっくり解読なので間違ってるところもあるかもしれません。
[第三十四集]
魏知は楚王に蹴られた足がまだ治っていないといって自室にこもっていたが、燕王が鍼灸師を連れて来た。その時韶寧公主が騒ぎを起こしているとの報せ。燕王と魏知が様子を見に行く。部屋に残った燕懐石に鍼灸師がそっと歩み寄り鍼を打とうとするが顧南衣が鍼灸師を追い返した。鍼灸師は燕懐石を鍼で気絶させてその間に部屋に隠されている金の箱を探し出す算段だったのだろう…。
翌日、韶寧公主が父帝から貰った魚符を学生が奪い返してくれないと騒ぎ立て刑部尚書の彭沛を呼びつけた。だが魏知は青溟書院を捜索するなら当然陛下の指示書がなければ不可能だと突きつける。学生らはわがままな韶寧公主が因縁をつけて青溟書院を陥れようとしているに違いないと決起し、刑部兵と乱闘になった。顧南衣は魏知を助けに向かうが、それを確認した燕王がこっそりと魏知の部屋へと侵入する。ところが先客がいた、それは楚王だった。彭尚書が兵を引き連れて青溟書院へ行ったので何事かと思ってやって来たのだと言う。燕王は訳を話して魏知のベッドの下を探り、鍼灸師に仕込ませておいた魚符を取り出してみせた。
燕王、楚王、彭尚書の前に引き出された魏知は陰謀だと言う。だが楚王は紛れもなくお前の部屋から魚符が出て来たのだと突きつけ押送しろと命じる。魏知は逆上し楚王の手首に思い切り噛みつき毒づくが楚王は顔色ひとつ変えなかった。
今日の楚王の言動からますます金の箱の中の名が楚王である可能性が高まり燕王は焦り出す。また寝込んでいた父帝は楚王が献じた処方で快方に向かい、父帝は楚王に褒賞を与えたと知らされた。早く手を打たなければどんどん不利になる…燕王は宮廷医師に楚王が献じた処方薬にしかるべきものを仕込むよう逼る。
辛子硯に呼び出された礼部侍郎・徐啓瑞はそこで幼い頃に生き別れた兄・万劫禅師と再会する。禅師はあの禁書・大成要略の執筆に関わっており、それを知った燕王が禅師を攫い人質にとっていたため徐侍郎は燕王に逆らうことができなかったのだ。理由を知った楚王が彼を救い出してくれたのだという。
楚王に下った徐侍郎は燕王の作戦を話す。まず韶寧公主が魏知を連れ出して燕王府へ行き、そこで常遠がクーデターを図っているとの報せをわざと聞かせるのだ。しかし後継者の名が燕王ならば常遠は剣を引くだろう、そういって魏知に金の箱を持ってこさせるのだ。金の箱を入手した後は魏知を抹殺する…!
楚王府でその話を盗み聞きしていた顧南衣は宗宸に伝える。そして楚王が魏知を救いに行くはずだと言うが、宗宸は魏知を助ける際のどさくさに紛れて楚王を暗殺しろと命じる。
かき集められるだけの衛兵を率いて燕王府へ向かった楚王は、燕王が配備していた袁将軍率いる衛兵と戦っていた。どさくさに紛れて楚王を暗殺しろ…顧南衣は楼の上から楚王の姿を探す。
寧澄に追い詰められた袁将軍は情けなく命乞いをする。その目前にやってきた楚王に顧南衣は矢を向ける…。お前には国法による裁きを受けてもらう、そう言って背を向けた楚王に、袁将軍は隠し持っていた小刀を手に襲い掛かる!その時顧南衣が放った矢が袁将軍の首に深々と突き刺さった。楼の上から飛び降りて来た顧南衣に楚王はなぜここにいると問う。その質問に顧南衣は「お前が死んだら彼女が悲しむからだ。」と答えた。
韶寧公主と共に青溟書院へ戻って来た魏知は自室に隠していた金の箱の包みを取り出す。が、その時楚王がやって来て、皇帝の緊急招集があり今から金の箱を持って参内しろと言う。魏知は韶寧公主と共に車に乗るが、途中で楚王が魏知だけを呼び出した。魏知は金の箱を韶寧公主に預けて車から降りる。その間に韶寧公主は箱の中身を燕王が作った偽物の聖旨と入れ替えた。
宮殿には既に朝臣らが皆集まっており、皇帝が危篤なのではと噂している。趙淵がやってきて楚王だけを先に呼ぶ。楚王は魏知に目配せすると先に奥へと入っていった。韶寧公主は取り替えた聖旨をこっそり燕王に渡す。
再び趙淵が姿を現す。そして姚丞相に金の箱の遺書を読み上げよと告げた。魏知は金の箱を差し出し、姚丞相は中の聖旨を開く。だが彼はそれを見ると絶句し固まった。魏知が横から聖旨を取り上げ読み上げ始める…。
その様子を隣の部屋からうかがっている皇帝、そして楚王。皇帝は枕の後ろに隠してある箱を持ってこいと楚王に命じる。
ではそろそろこのお芝居も終幕としよう…皇帝は楚王を連れて歩み出す。
[第三十五集]
魏知が聖旨を読み上げるのを聞き入る皆の前に皇帝が姿を現した。燕王は目を見開く。
皇帝は続きを読み上げろと命じる。魏知は聖旨を読み上げる「…朕が逝去した後は燕王寧昇が即位せよ」。
皇帝は、遺書は二部作成し一つはその金の箱に、もう一つは自分のベッドに隠していたと告げる。そして楚王にその箱の中の遺書を読み上げさせた。そこには後継者の名など記されておらず、ただ兄弟が皆いがみ合わず互いに助け合っていかねば社稷を守り国を守ることなどできないという訓示が書かれていただけだった。
燕王はこれが自分を陥れる罠だと主張するが、趙淵が身体検査をすると袖から聖旨が出て来た。さらに燕王が毒を仕込むよう命じた宮廷医師が連行されて来た。燕王はすべて楚王や魏知の仕組んだことだとあがくが、徐啓瑞が燕王は常遠の古参兵を動かしクーデターを企てていたと証言する。
燕王は皇帝の足元に這いつくばり、常家に唆されたのだと釈明し命乞いする。皇帝は燕王の爵位を取り上げ庶民へ落とし宗正寺へ幽閉するよう命じた。燕王は別れの拝礼を捧げる。その姿がかつての自分と重なり楚王は顔を背ける。燕王は顔を上げたかと思うとすぐ側の衛兵の剣を抜き突っ込んできた!魏知が陛下を庇い衛兵が取り押さえる。「寧弈、殺してやる!殺してやる!」燕王はそう繰り返しながら連行されて行った…。
常貴妃は息子のために皇帝に謝罪に行き、自分が代わりに死罪になると申し出るが、皇帝毒殺未遂容疑と遺書改変の罪は妃が肩代わりできるようなものではないと突っぱねられた。だが彼女はすでに毒を飲んでいた。皇帝はもし息子のために仇討をしようなどと考えなければ妃として葬ってやろうと言う。常貴妃は血を吐きながら土下座し、そしてふらふらと出て行った。
皇帝は楚王を呼び出し、目的は達したので御史台の職を降りればよいと言うが、楚王はその褒美を受ける気はないと答える。
そこへ魏知と燕懐石が参内し閔海の海賊の地図を献上する。広い閔海の殆どが海賊…すなわち常遠の勢力下にあることを地図は示していた。
寧弈は魏知に、いつまでも今の立場でおればいつか正体がばれるかもしれないし皇家の争いにこれ以上巻き込まれなくなければ都を離れた方がいいと勧める。自分はこの争いから逃れようもないが、いつかその争いにとり憑かれて鬼と化してしまうのではないかと恐ろしくも思っていると告げる。魏知は殿下が鬼となるならそれは鍾馗(※悪霊を祓う神様)だろうと微笑む。と寧弈は突然魏知の手をとるとその手首に噛みついた。青溟書院でされた仕返しであり、そして自分の事を忘れないで欲しいという願いでもあった。
常遠を追い詰めるための次の策は削藩(領地を減らすこと)。辛子硯は韶寧公主の結婚を口実にして常遠の長男・常忠義を帝都へ呼びだし留めておくという策を皇帝に献じる。常遠に対する人質にもなり、常忠義に爵位を与える代わりに再編成と称して少しずつ閔海の統治権を削っていくのだ。辛子硯は閔海への使者として魏王・寧斎を推薦する。聡明で慎み深く、忍耐強い彼が適任だろうと。
その魏王が、命じられていた韶寧公主の婿候補リストを作って持ってきた。

[A] 寧弈
皇帝の第六子。楚王に封じられている。鳳知微にとっては自分が父親の仇人である事を知りながらだんだんと彼女に惹かれていく。
[B] 鳳知微(魏知)
青溟書院司業。男装し魏知と名乗っている。実は前王朝哀帝の遺児を助けて逃げた血浮屠・顧衡の娘だが本人はまだそれを知らない。
[C] 寧昇
皇帝の第二子。燕王に封じられている。長兄亡き後最も後継者に近いはずだが六弟、七弟に対し決して油断は見せない。
[D] 韶寧
皇帝の娘。尊敬する長兄を死に追いやった寧弈を恨んでいる。青溟書院の同窓生だった魏知の事が好き。
[E] 彭沛
刑部尚書。燕王に仕える。
[F] 徐啓瑞
礼部侍郎。燕王に仕える。
[G] 寧斎
皇帝の第七子。魏王に封じられている。
[H] 寧世征
天盛王朝初代皇帝。
[I] 趙淵
大太監。寧世征の腹心で彼の真意を鋭く言い当てる。
[J] 辛子硯
光禄大夫。青溟書院院首。寧弈を将来の皇帝にすべく密かに立ち回っている。鳳知微が顧衡の子と知っており、寧弈が彼女に心寄せていることを悩ましく思っている。
[K] 燕懐石
閔海国燕家の御曹司。魏知の腹心として仕える。彼女が訳あって男装していることも知っている。
[L] 顧南衣
魏知を護衛する寡黙な剣侠。その正体は血浮屠で、顧衡の子である鳳知微を守っているのだ。ニックネームは衣衣。
* * * * *
→インデックス