私がヴォーカリストのホームグラウンドにしている渋谷・SEABIRDはライブハウスではない。週末などライブ演奏がある日を除けばアナログレコードやCDやDVDなどが良い音で流れているジャズ喫茶である。先日、店のマスターに「THIS IS BOSSA NOVA」というタイトルの音楽映画を観せてもらい、とても興味深かった。

 

 

2005年に製作されたこのドキュメンタリー映画は、ブラジル音楽の大御所2人(カルロス・リラとホベルト・メネスカル)がホスト役。インタビューやエピソード紹介等で、ボサノヴァの音楽的特徴や1950年代に遡って誕生からの歴史を紹介していく。またジョビンやシナトラなど有名ミュージシャンの映像でボサノヴァの名曲も楽しめる。

 

私の認識では、ボサノヴァは「じゃ、これボサでお願いします」と、ワルツ(3拍子)やスイング(4beat)などと並ぶ「リズム選択肢の一つ」でしかなかった。しかし「イパネマの娘」などボサノヴァならではの曲目もあることから「ボサノヴァには独特の世界観がありそうだ」とは感じていたが、この映画を観てその背景が理解出来た。

 

まず、ボサノヴァという命名経緯が面白かった。ブラジルの言葉(ポルトガル語)でBossa Novaは「新しい傾向(Bossa=隆起、Nova=新しい)」を意味しており、こうした音楽を始めたミュージシャン達を“従来とは違う音楽を志向する連中”という意味で“ボサノヴァグループ”と紹介していたことが名前の由来だという

 

 
そしてボサノヴァと言えば、「Chega de Saudade(シェガ・ジ・サウダージ)」「イパネマの娘」「Wave」等の作曲者アントニオ・カルロス・ジョビン(別名トム・ジョビン)。そして、サンバのリズムをギター1本で奏でるバチーダ奏法を編み出して囁くように歌ったギタリスト、ジョアン・ジルベルトの2人を外して語ることは出来ない。
 
 

但し既に故人だった2人は映画の中では関係者へのインタビューと既存映像だけだったが、それが逆に突出した存在だったことを浮き彫りにしている。スタン・ゲッツやシナトラも登場するが「ボサノヴァはジャズの一種ではなくサンバの一種だ」と皆言うし、ジョビンにはむしろクラシックの影響が大きかったとの証言もあった。

 

昔は夏と言えばハワイアンかラテン音楽だったが今はボサノヴァ。そして何より音楽としてのリラクゼーション(癒し)効果は抜群だ。なので私が最も不思議に思っていたのは、サンバと同じ(1小節に16回刻む)16beat(*1)なのに、サンバがカーニバル等で人を興奮させるのに対し、ボサノヴァは静かに人を癒すという真逆さである。

 

その疑問に対し、映画の中で「なるほど」と唸ったのは、ボサノヴァ黎明期に彼らが根城にしていた(歌手で女優の)ナラ・レオンのアパートは隣の部屋との壁が5㎝程度しかないので「大きな音が出せなかった」こと。従ってサンバを静かに演るにはアコースティックギター1本で囁くように小さな声で歌う必要があったという。

 


SEABIRD第二金曜ライブでメインヴォーカルを務める出雲井裕美さんはブラジル在住経験もあるネイティブポルトギーでボサノヴァをはじめブラジル音楽への造詣が深い。以前、私が彼女にポルトガル語で歌う*2)コツを聞いた際「ボソボソ言ってりゃいいのよ」と言われたが、この映画を観て改めて「なるほど!」と肚落ちした。

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*1:「サンバもボサノヴァも2beat」という見解もある。カーニバル等での行進リズムだから2beatとも考えられるし、そもそもbeatは定義がない感覚的なものだし、刻み方も人によって異なる。

*2:私が「星を求めて」をポルトガル語で歌うことは別記事でご紹介の通り。

 

Saigottimo

コロナ第6波到来により東京都も所謂「まん防」が発令された。私のホームグラウンド、渋谷・SEABIRDでも、比較的年齢層が高い第二金曜(二金)バンドのライブは早々に「2月は中止」と決定したが、一金ライブは「まん防」に沿って21時前に終了するよう時間帯を1時間前倒しにして開催することになった。

2/4(金)一金ライブ。2nd.setのヴォーカルタイムは6人、トップバッターの高橋さんが「Almost Like Being In loveを軽快に歌って口火を切ると、2/26(土)に高田馬場でライブを予定しているRumikoさんはスロウバラッド「My Ideal」をバースからしっとりと歌う。「全体2コーラスでは勿体ない」との声アリ。

 

そして柳田さん、マッキー(こと牧かおるさん)、私の3人は「スティービー・ワンダー(以下、S.ワンダー)特集」として彼の曲を歌うことに。S.ワンダーは1960年代からこれまでに「30曲以上のU.S.トップ10ヒットを放ち、計22部門でグラミー賞を受賞、最も受賞回数の多い男性ソロ・シンガー」(wikipedia)で、まさにポップス界の巨人だ。

 

とはいえジャズスポットでは余り演奏されない。今回、彼の特集をしようと思い立ったのは、先日12/28の小松さん追悼ライブで柳田さんがS.ワンダーの「心の愛」をこのバンドで歌ったからである。たまたま私には「Stay Gold」、マッキーにも「Overjoyed」と、彼の曲がレパートリーにあったので私がバンマスに提案し実現したものだ。

 

最初に柳田さんが歌った心の愛(I Just Called to Say I Love You)」はS.ワンダーの代表曲であり、全米No.1、全英No.1、グラミー賞など総ナメにした名曲で、誰でも知っていて口ずさみたくなる。本多バンマスのアレンジで前回もこのバンドで演っているから、2回も転調するのだが余裕の演奏であり、歌唱である。

 

次にマッキーが歌ったOverjoyed」も全米ベスト10に入る大ヒット曲で皆知っているが、1コーラス歌った辺りから何かステージの様子がおかしくなった。御子柴(みこしば)さん(ts)が暫し考え込んで少し吹いてサビからヴォーカルに戻し、次のコーラスで全音(半音2個分)転調したあとで何となくヘンな終わり方になってしまった。

 

ステージ上で立ち尽くすマッキーを尻目に「う~ん、いま全音分上がったよね」「これ、この譜面だとムリだわ」「でも、これは転調しないで歌うのは難しい曲だし…」「あ、だからこれ、譜面に『繰返しの際に全音上がる』と書いておけばね・・・」等とバンドの面々が議論を始めた。どうやら譜面が転調対応になっていなかったらしい

客席で聴いていた本多バンマスの「あはは、S.ワンダーのバンドはプロだしエニーキーOK(どの音階でも演奏可能)だけど、我々はちょっとねー」と笑いを誘う好フォローでその場は収まった。続く私が歌う「Life~Stay Gold」はもっと地味でヒットしていないどころかシングルカットもされてないのは以前の記事でご紹介した通り。

そして私はナンチャッテ翻訳した日本語訳詞(*1)を、バース代わりに十河さんにお願いしてポロポロとサロン風のピアノをバックに朗読し、カウント(1,2,3,4、)を出してイントロ、そして歌い始めた。が、やはりバンドメンバーの殆どが知らない曲だったようだ。譜面に歌詞が無かったこともあって、混乱のうちに終演となってしまった。

【サルでも出来る?反省】

という訳で私の意欲的(?)な発案による「S.ワンダー特集」は、あーあ感が漂う幕切れとなってしまった。しかし“一金の美空ひばり”こと益田伸子さんが今月もヴォーカルのトリ。彼女が2月の定番曲「マイ・ファニー・バレンタイン」を、敢えてスロウバラッドではなく軽快なボサノヴァによる貫禄の歌唱で〆てくれた。ありがとー!

私の提案に賛同し協力して下さった本多バンマスはじめバンドメンバーの方々のご温情には感謝申し上げると共にお詫び申し上げる次第。S.ワンダーとはいえ、やはりジャズのスタンダードでもない曲を持ち込んでリハも無しに演奏してもらおうというのは無謀というか、ある種非礼な試みでもあったと深く反省している。

 

*1:私が朗読したナンチャッテ日本語訳詞は下記の記事をご参照。

 最新レパートリーが既に懐メロ | Saigottimoのブログ

 

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このブログを熱心に更新するようになったのはコロナ禍になってからである。最初の記事を振り返ると今から10年以上前の2010年10月9日でタイトルは「口笛を練習します」。その内容はトロンボーン奏者の深田さんが「Bluesette」を口笛で演奏したのを聴いて、ヴォーカリストの自分も練習しようと思い立った、という記事だった。

 

私の口笛では「高いド」がギリギリ出るかどうかで、高いレやミの音は殆ど出ない。この記事で「高い音も出せるように練習して習得する」と宣言しているが、その後すっかり忘れて練習してない。「これはイカン!」と改めて練習することにした。口笛の吹き方についてはYoutubeも調べて試したものの、この音域はなかなか出ない。

この記事でも触れているが「上を向いて歩こう」(*1)のオリジナルキー(G)だと下記の赤字の高音部が出ないのでこの曲で練習することに。「上を向いて歩こう」のカラオケに乗せて口笛を吹く練習を毎朝繰り返している。単純な音階練習をするより「メロディを奏でたい」というモチベーションがプラスに働くと見込んでのことだ。

 

うえを むぅいて あるこーお

ソソラ シソミレ  ソラシソミレ

 

なみだが こぼれ ないよおおに

ソソラシ  シレミ ミレミレシラ

 

おもいだす はるのひ 

ソソソミラ  ララソシ  

 

ひとり ぽっちの よる

ソソミ レシソミ  ソソ

 

♪【練習前】上を向いて歩こう(口笛+カラオケ)♪

 

↑この練習前の音源を聴いてもらうと赤字の高音部が殆ど出ていないのがお分かり戴けると思う。それでも日課として毎日練習しているうちに少しずつ音が出る日も出てきて、練習し始めて約1ヵ月ほど経った現時点で、下記の音源の様に微かではあるが、少し音が出るような感じになってきた↓から不思議なものである。

 

♪【1ヵ月練習後】上を向いて歩こう(口笛+カラオケ)♪

 

※1年間練習した成果は2022年12月の下記記事にて!

口笛を毎朝一年間練習した結果 | Saigottimoのブログ

 

下記のパット・ブーンの曲(*2)をはじめ私が好きな1950年代頃のロカバラ―ドには口笛が入る曲も多い。また私の様な高齢者(65歳超)になると嚥下障害で飲食物を気管支に誤飲して誤嚥性肺炎で死亡するリスクが高いと云われるが、口笛は口周りの筋肉(口輪筋)や舌を鍛えられるので、その予防に役立てば一石二鳥である。

 

【口笛は開始から1分半頃から】

 

冒頭の記事でも触れているが、私のレパートリーであるドゥアップ曲「To The Aisle」(*3)の後半に4小節だけアルトサックスがソロでメロディを吹いている部分がある。ここには「上を向いて歩こう」よりさらに半音で2個上の「高いファ」まであるが、この音もちゃんと出るようになったら、是非、口笛でやってみたいと思う。

 

【サックス・ソロは開始から約2分後から】

 
天才のような特別な才能に恵まれていない我々凡夫でも天才を超えることが出来る方法があり、それは“習慣化”だと言われる。どんなことでも、歯磨きのように毎日無意識に繰り返すまで“習慣化”出来れば大抵のことは実現できるのかも。口笛も1か月でここまで来たのだから、この調子で練習継続するぞー!
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*1:この曲については下記の記事もご参照戴きたい。

 思い出す春の日一人ぽっちの夜 | Saigottimoのブログ

 もう少しだけ上を向いて歩こう | Saigottimoのブログ

*2:この曲については下記の記事でも触れているのでご参照。

 歌と語りと朗読とナレーション | Saigottimoのブログ

 ビリー・ヴォーンをもっと語りたい | Saigottimoのブログ

*3:この曲については下記の記事もご参照戴きたい。

 通じ合える?いえ中央通路まで | Saigottimoのブログ

 

Saigottimo

我々日本人は海外の風習や文化を採り入れるのが上手いと云われる。産業のみならずレジャーやレクリエーションの分野でも映画にクルマに野球にゴルフ場、テーマパーク等もアッという間に欧米並みに整備された。しかし何故か、なかなか根付かないものもある。私は「ピクニック」はその一つではないかと思っている。

 

「ピクニック」は、おカネがかからないレジャーとして欧米でもアジアでもかなり一般的だと思う。しかもカップルでもファミリーでも楽しめる。だが何故か日本ではお弁当を持って出かけるのは遠足や運動会など特別な状況での「子供の楽しみ」であり、オトナが近所の屋外で飲食して楽しむという発想自体がない

 

【ピクニックのクオリティは“敷物”!】

 

何も渋滞に揉まれて行楽地に行く必要などないのだ。どんな市街地でも自宅からベビーカーを押して歩いて行ける範囲内に、水や緑はあるはずである。眩しい陽射しを浴び、空や雲を眺め、新鮮な空気を吸い、樹々や花の香りを嗅ぎ、鳥のさえずりを聴く。そんな中で食べれば、美味しくないランチなどないはずだ。

 

まさに今日(1/31)、寒中ではあったが太陽が降り注ぐ中でソロ・ピクニックをした。弁当をキッチリ作って持って行くのではなく写真の様な食材と熱湯500mlをポットに入れ、20分ほど歩きローソン100で「てりやきバーガー」を買ってレンチン10秒。そして、そこから10分ほど歩いた芝生の上に敷物を広げてゆっくり食べた。

 

ここで大事なのは敷物だ。高価である必要は全くなく合成繊維でOKだが肌ざわりの良い布製の敷物を敷くべきである。安っぽい柄のビニール製レジャーシートでは台無しになる。実はここがオトナの遊びになるかどうかの分かれ道。もう一つは弁当等の完成品を持ち込むのではなく、何でもいいから「その場で作る」こと。

 

【左:半熟までチンした卵&ハム&チーズ、右:100円バーガー】

【全部はさめば豪華な特製ハンバーガーに】

 

今回は100円のハンバーガーを買って、その中に持って行った食材(ハム&チーズ&卵)をはさんでスペシャルバーガーを作ったが、フランスパンをナイフで切りながらその場でサンドイッチを作っても面白いし、楽しい。バターや粒マスタードやケチャップなども持って行くと、その場で作ることで美味しさに「楽しさ」が加わる

 

【ペーパードリッパー(12枚)もレギュラー珈琲(80g)も百円】

【500mlの熱湯があれば万全】

 

あと、オトナのピクニックは、飲み物も手を抜いてはいけないコーヒーなら缶コーヒーやインスタントではなくレギュラーコーヒーを飲もう!私は上の写真にあるように12枚で100円のペーパードリッパーに好みの量のブレンド粉で淹れる。でもそこまで拘らないなら、そして1杯50円でもOKなら「モンカフェ」が便利で美味い。

 

クリームを入れるなら、よくある植物性の液体ポーションより、唯一乳製品である「クリープ」の方が間違いなく美味い。そして熱湯が500mlあれば約3杯飲めるので、粉末スープ(今回はコーンポタージュ)にコーヒーのお替りまで出来る。下戸で酒が飲めない私はコーヒー党だが、締めを紅茶や昆布茶にしても悪くないだろう。

 

今日は風が少し冷たかったが、それ以上に陽射しが暖かく、風が梢を揺する音と鳥のさえずりを聴きながら日向ぼっこも楽しめた。このように「ピクニック」は一人でもカップルでも家族や仲間同士でも楽しめる。渋滞や人工的な仕掛けに貴重な時間とお金をかけるより身近で手軽に自然が楽しめる「ピクニック」をお勧めしたい

 

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石貫慎太郎さんの新作オーディオ・ドラマ「海辺のレストラン」に出演させて戴いた。今回の舞台「東京から飛行機で 3 時間半の海に浮かぶ離れ小島」は沖縄か鹿児島か(小笠原諸島は飛行機では行けない)。今回私はその海辺にあるレストランの50代と思しきマスターだが、標準語を話し訛りがない彼は脱サラ移住組?

●「海辺のレストラン」【約23分間】←クリック!

■スタッフ
脚本/作曲/制作:石貫慎太郎

 エンディングテーマ曲「彩の丘」

 演奏:Au Bonheur(オーボヌール)、作曲:石貫慎太郎

■キャスト

ナレーション:山木梨花

貴也:能登洋宇

紗良:中田真由美

リコ:南春奈

マスター:Saigottimo (開始約2分半頃から登場)

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今回、私にとって石貫作品は「キューピッドは雪女」「海沿いの夜行列車」「桃太郎達の焚火を囲む会」「コケノコの旅立ち」「夏の夜空を見上げて」「夕闇トンネルの幻」「煙突の上のコンペイトウ」「魔女のツリーハウス」「加乃子の海辺の夏休み」「お伽噺『桃太郎』の実態に迫る」「夜の樹海でピクニック」に続く、第12作目の出演。

 

こんな洒落たセルフサービスのレストランがあったら私も是非利用してみたいものだ。でも、もし頼んだメニューが海鮮モノではなくビーフやチキンだったら一体どうなったのだろうかと想像してしまった(笑)。そして、チェロという楽器はクラシックの気品が感じられてBGMもソロ演奏もできる楽器だから、絶妙のチョイスだと思った。

 

貴也は青年らしく若々しくて情熱的、紗良先生は艶っぽくて魅力的な年上女性だ。リコちゃんは見るからに、いや聴くからにカワイイし、山木さんのナレーションは温かい雰囲気で安定している。さすがに石貫組の面々は素晴らしいプロ揃いだ。そして何より石貫さんの脚本と音楽と編集が秀逸でプロフェッショナルだと思う。

 

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コロナ第6波襲来で各種イベントの中止が相次いでいる。そこで私が所属する朗読集団「5Thanks(サンク・サンクス)」では新たな動画コンテンツを制作し(ま、今回もリーダーの前尾さん頼みだが)アップした。演目は新美南吉の名作「ごんぎつね」。常時視聴可能な5thanksの動画は「やまなし」「絵手紙・詩手紙」以来である。

 

この作品は教科書にも載ったし、多くの人が知っている。先日(昨年12月)の小学校(埼玉県久喜市立栢間小学校)での朗読会でも低学年向けプログラムで公演し、結構長い時間(約20分間)にも拘わらず、生徒さん達が集中して聴いてくれてとてもうれしかったことが記憶に新しい。

●朗読動画「ごんぎつね」【約20分間】←クリック!

原作:新美南吉
企画・制作:朗読ユニット「5Thanks(サンク・サンクス)」

語り:前尾津也子

ごんぎつね:久木崎なお江

加助、イワシや:大幡(おおばん)かおり

兵十:Saigottimo (開始から約5分後から登場)

音楽:ななえ

 

リーダーの前尾さんがメインの語りで物語に引き込み、主人公のごんはハマり役のなおちゃん。先日の小学校公演には参加できなかった広島在住のプロナレーター大幡ちゃんも今回は参加してくれて「やまなし」同様に影絵の一部も創作してくれた。ななえさんの音楽も作風に合わせた和風のオリジナル作品で素晴らしい

 

これまで5Thanksは2015年の旗揚げ公演以降も、詩の朗読カフェでの朗読&音楽エッセイの朗読オカリナ&歌と朗読夏休みお話BOX池袋と湘南でニューヨークの魔法古楽器リュートとグリム童話屋外での絵本読み聞かせ教科書展での朗読&歌等々、様々な活動をしてきた。

 

一昨年(2020年)春には高円寺でのイベントを企画していたし、秋にはプラネタリウムで宮沢賢治作「双子の星」を朗読しようと構想まで練っていたのだが、コロナ禍で断念!この第6波が収束して我々の暮らしが元に戻ったら、高円寺でのイベントもプラネタリウム企画も必ずや実現したいものだ。

 

Saigottimo

ポップコーンを種から作ったことはあったので、今度は「キャラメル・ポップコーン」を作ってみた。「キャラメルコーン」じゃないよ。それは東鳩製菓のお菓子で、これは「キャラメル・ポップコーン」。ほら映画館の売店や、よくネズミーランドなどでワゴンの香しい匂いに誘われて、つい値段を忘れて買ってしまう“アレ”ですよ。

 

【左:約2人前(45g)、右:1袋(200g)100円】

 

ポップコーンの種は100円ショップで売っている。1人前25gと書いてあるから1袋200gという事は8人前で100円。これを小さな蓋付き鍋(写真は直径15cmの鍋)に入れ、油(オリーブ油とかグレープシード油)に浸し塩をふたつまみ入れて蓋して中火にかけるとポンポン音がして5分くらいで音が止んでポップコーンは出来上がる

 

【中火に5分でこうなる】

 

出来たポップコーンは一旦ザルなどに移しておき、フライパンでキャラメルを作る。いろんなレシピがあるが「砂糖70g、牛乳大さじ2杯、バター30g」とかって書いてあるけど、バターなんて7gの一片しかなかった。だからバター風味のスプレットを少し足して牛乳をやや多めにして誤魔化す。要は煮詰めちまえば同じだろう。

 

【砂糖、牛乳、バターを焼けばキャラメル】

 

ゴムへらで混ぜながらキャラメルっぽくなってきたら、ポップコーンをフライパンに投入してキャラメルを絡める。この作業はフライパンを火にかけながら熱いうちにやらないとキャラメルが固まってしまう。ゴムへらでさっさかさっさかとポップコーンを混ぜる。だからある程度深さのあるフライパンの方がこぼれ難くていいかも。

 

【キャラメルを絡める】

 

キャラメルが絡まったら、クッキングシートの上に広げてバラバラに。キッチンペーパーなどはくっつくからダメ。クッキングシートがなければ「くっつかないホイル」でもいいだろうが、とにかく熱いうちに広げておかないと、ダマになったまま固まってしまう。もう、この時点で香しい匂いに負けて幾つかつまみ喰いするはずだ。

 

【熱いうちにバラバラにして冷ませば完成】

 

冷めたら出来上がり!ボウルに入れてお茶うけに。これは塩味ではなくスイーツだから紅茶もしくはコーヒーに合うゾ。2人前作ったので残りはビニール袋に入れてみたものの、結局、香りが良くて軽くて美味しいので一人で全部食べてしまった。作って分かったが砂糖の量がハンパないのでダイエッターには向かないと思う。

 

Saigottimo

2022年1月14日(金)、SEABIRD第二金曜日(二金)ライブ。オミクロン株によって新規感染者数が急増し完全に第6波の様相となり、再びライブイベントも自粛となる可能性もある微妙な時期の開催となった。ライブ開始前にメンバーは大抵オムライスで夕食を済ませるが、マのケチャップアートも新春らしく寅年に因んだものだ。

 

【左:トラさん、右:「イヨッ」と手を挙げる寅さん】

 

1st.set 1.Angel Eyes /Dm Latin ♩=120
          2.Do Nothing Till You Heae From Me /B♭ Swing
      歌 3.Chega de Saudade /Dm
      歌 4.O Grande Amor /Am
      歌 5.My Little Suede Shoes /B♭
          6.Bluesette /B♭Waltz  ♩=140

          7.Cotton Tail /B♭ Swing ♩=170
2nd.set 1.Prince Albert /A♭ Swing
           2.Line for Lyons /F Swing
      歌 3.Misty /B♭ ♩=60
      歌 4.'S wonderful /E♭ Swing ♩=200
      歌 5.Smile /F Bossa ♩=120
           6.Solitude /E♭ Bossa
           7.Cjam Blues /B♭ Blues ♩=160

 

最初のインスト(器楽)曲「Angel eyes」は、男性2管のアンサンブルだが、エンジェルアイズ(天使の瞳)ちゃんにフラれた男の未練たらたらな情けな~い雰囲気が出ていて、とってもイイ感じだ。

 

一方、歌モノは二金ヴォーカル部の出雲井カントクがマッキー(こと牧かおるさん)を後継指名し若手育成の方針。歌モノ先頭はマッキーの十八番「Chega de Saudade(シェガ・ジ・サウダージ)」だが、これはポルトガル語だからネイティブ・ポルトギーの出雲井カントク直々の熱血指導が入るぞ!さてどうなるかと思ったら…。

ん?なんか様子がおかしいゾ。あ、そうか、「Chega de Saudade(シェガ・ジ・サウダージ)」はポルトガル語で「憂鬱(Saudade)は要らない」という意味なので英語のタイトルは「No More Blues」。だが、このタイトルで演奏したり英語で歌う場合は、ゆったりしたボサノヴァではなくサンバのような速いテンポになるのだ(こんな感じ↓)。

英題「No More Blues」も間違いではないが、ただポルトガル語のSaudadeという言葉は意味が深く「哀愁」とも「郷愁」とも「憂鬱」とも何とも言い表せないらしいからむしろ邦題(「想いあふれて」)の方が近いかも?そして本来マッキーはもう少し遅いボサノヴァで歌う(こんな感じ↓)から、ポル語でこのテンポはキツかったかも?

続く「O Grande Amor」「My Little Suede Shoes」の2曲はメイン・ヴォーカル出雲井カントク貫禄のソロ。前者はジョビンのボサノヴァ、後者は“バード”の異名を持つモダンジャズの父チャーリー・パーカー(as.)の名演で知られるラテンリズムの軽快な曲だが、歌で聴くのは初めてだし、そもそも歌詞があることすら知らなかった。

 

そして2nd,setのヴォーカルタイムは先ずマッキーがソロで「Misty」をしっとり。彼女は2月銀座、3月横浜、5月8月六本木とプロ奏者とのライブが決まっており、現在は大ブレイク寸前である。続く「’S Wonderful*1」もマッキー自身はソロで歌えるのにお気遣い戴いて私とのDuetをご所望されたので有難くお相伴させて戴いた。

♪Misty~’S Wonderful~Smile・・・2022年1月14日、SEABIRD二金ライブにて(限定公開動画)♪ (🎥山内さん撮影・編集)

 

そして私のソロは二金ライブでは毎年お正月に演るチャップリンの「Smile*2」をいつも通りボサノヴァで歌わせてもらう。そのココロは「笑う門(かど)には福来る」でエンディングの語りも「今年2022年が皆様にとって微笑み多き年でありますよう!」という意味のご挨拶で、これも例年通りだ。今年は本当にそうなって欲しいと願う。

 

今回も美しいフライヤーを制作された杉山さん(ts)は残念ながら欠場だったが、岩井バンマス、加藤さん、山内さんの3管ブラス陣によるエリントンの「C Jam Blues」で賑やかにフィナーレとなった。

*1:「’S Wonderful」のDuetについては既に当ブログにて記事化しているので、そちらをご参照戴きたい。

*2:チャップリンの「Smile」については既に当ブログにて記事化しているので、そちらをご参照戴きたい。

 

Saigottimo

1月7日(金)、渋谷・SEABIRDの第一金曜日(一金)ライブ。今年は曜日の巡り合わせで、そのまま第一金曜日に実施できた。昨年11月にレギュラーピアニストの小松正直さんがご逝去されたのでレギュラーメンバーが決まるまでは複数のピアニストがトラ(代演)をして下さる。今月は十河(そごう)さんが参加された。

 

そして久々一金に竹笛太郎こと横地さん登場。“回文王”の異名通りに開演前から回文エンジン全開だ。曰く「晩酸欠マツケンサンバ」「覚悟渦巻き先ず動くか」「サンタは家行けず経営破綻さ」「左脳がチト違うのさ」「右脳がチト違うのぅ」「言い分全部良い」「夜マハラジャ親父らハマるよ」「西が引き継ぎ月東に」・・・ああぁぁ

 

1st.setは、本多さんのトランペットにツインテナーの三管アンサンブルに加え、横地さんの回文と御子柴さんのダジャレが炸裂。音楽はイメージを司る右脳を使うが、回文やダジャレはロジックを司る左脳を使うため、我々聴衆は右脳も左脳も使うのでチョー疲れる、いや、チョー楽しませてもらえる。フーッ!

【本多バンマス(tp.)、御子柴さん(ts.)、横地さん(ts.)】

 

2nd.setのヴォーカルタイムトップバッターの柳田(やなだ)さんは正月の“初日の出”に因んでか「East Of The Sun」(Arranged by 本多バンマス)。いつもなら開演前の時間にバンドとリハをするが今日はブッツケ本番。それでもビクともせずに柳田さんもバンドも手慣れた感じで難無くこなしてしまうから凄いなぁ。

 

2番手は昨年11月から飛入り参加してくれているRumikoさん。今回は“初夢”に引っ掛けてか「Dream A Little Dream Of Me(私を夢見て)」を持ってきた。3番手の私の歌い初めは“お年取り*1”に因んで「When I Grow Too Old To Dream(夢見る頃を過ぎても)*2にしたので、ちょうど夢つながりのコール&レスポンスとなった。

邦題だと「私を夢見てね」「うん、夢見る頃を過ぎてもね」と、麗しいやりとりに思えるが、原題では前者は「Dream~」と命令文だから「私の夢を見ろ!」だし、後者は「~Too Old To Dream」だから「夢見るにはトシを取り過ぎた」となる。つまり「私の夢を見ろ!」「いえ、トシなのでもうムリっす」というコール&レスポンスか?

 

4番手はマッキーこと牧かおるさん。前回12月はスロウバラッドだったが、今回は一転してアップテンポの定番曲「Cherokee(チェロキー)」。この超高速ぶり(♩=290)にフロント陣はノリノリで横地さんはパンフルート、御子柴さんはハーモニカを持ち出す。でもバックの萬造寺さん(wb.)や岩渕さん(ds.)はきっと大変だったろうなぁ。

【パンフルートにハーモニカのフロント陣】

 

そして“一金の美空ひばり”益田伸子さんの「Yesterdays(イエスタデイズ)」(ビートルズのYesterdayではなく複数形の方)がトリ!と思ったら、お正月興行の福袋、なんと御子柴さんが「Like Someone In Love」をスキャットも交えて熱唱した!さながら大トリ“三波春夫”の出現に、私を含めヴォーカル陣は全員脱帽だった。

【下段:藤井さん(ds.)も飛入り参戦】

 

♪夢見る頃を過ぎても(When I Grow Too Old To Dream)…2022年1月7日、SEABIRD一金ライブにて♪
 

*1:正月を迎えることを「お年取り」というのは満年齢が普及する以前の「数え歳」の名残であろう。今でこそ誕生時点は0歳で誕生日ごとに加齢する「満年齢」が当たり前だが、その昔は誕生時点で(0歳ではなく)1歳、以降は誕生日に拠らず誰もが元旦に加齢していたので「数え歳」は「満年齢」より1~2歳多くなる

*2:この曲については以前に記事化したのでご参照下さい。

 

Saigottimo

カミさんが長野出身なので我が家は毎年冬はリンゴが豊富だ。ただ昨年は気候や病気などの影響で出来も収穫量もイマイチということだが“違いが分からない男”の私にはいつもの美味しいリンゴである。リンゴはそのまま食べても充分美味しいが熱を加えるといっそう甘くなるので、アップルパイを作ってみることにした。

 

今はクックパッドなどにアップルパイのレシピは山ほど出ている。なかには小麦粉でパイ生地から作る本格的なものやカスタードクリームを加えるものもあるが、そこは“何事も本格的にやらない”主義の私としては、冷凍パイシートさえ買ってくればあとは電子レンジやオーブントースターで出来る簡単レシピを探した。

 

このレシピでも材料に「レモン汁」や「シナモンシュガー」などが書いてあるが、まあ、そんなものは風味の問題なので、たまたま冷蔵庫にポッカレモンや台所にシナモンがあったから使ったが、無くたってどうってことはないだろう。要は「リンゴをパイに入れて焼けばアップルパイ」なのだから、本当に必須の材料はこれだけ

【冷凍パイシートは8個分298円】

 

冷凍パイシートは数種あり大手スーパーでは400円近くしたが、小規模スーパー「ピアゴ」では11cm×19cmが4枚入りで税込322円。「発酵バター入り」なのでバターを買う必要も塗る手間も要らず好都合だ。上記の写真以外の必須材料は砂糖くらい。あとは見栄え的に卵黄(卵)と風味的にレモン汁とシナモンだが必須ではない。

 

リンゴ2個を「4つ割りにして芯と皮を除いて厚めのイチョウ切り」とあるが、要するに薄くスライスすればいい(実際はもっと細かく刻んだ)。これに砂糖を(あればレモン汁とシナモンも)加えて電子レンジで4分チンし、いっぱい出た水分をザルで除く。砂糖はレシピ通り80g入れたが、リンゴが甘いのでこんなに要らなかったかも

 

あとは上記のレシピ通り、パイシートを横長に並べ左右に真っ二つ、上下は6対4に十字切りすると上下2枚一組で8個分のパイ生地が出来上がる。チンしたリンゴを大きい方の生地の上に盛り、小さい方の生地にはレシピ通りの切り込みを入れて網状に広げながら上に乗せ、上下の生地の両端をクチュッとくっつければOK。

ここで問題が発生した。卵黄をパイの上から塗るための刷毛(ハケ)が見つからない。仕方ないからキッチンペーパーを筆の様に浸して塗った。ま、これでも全然問題ない。キッチンペーパーが無ければティッシュペーパーでもいい。人は困ると知恵を絞るものだ。逆に何の困難もないと何も考えないのが我々凡夫であろう。

【キッチンペーパーで卵黄を塗った】

 

あとは(アルミホイルかクッキングシートに乗せて)200度のオーブンで20分焼けばいいというが、オーブンが無ければオーブントースターで充分だ。家にはたまたま余り使ってない電気オーブンがあったが天板に6個しか乗らない。残り2個はオーブントースターで焼いたが、オーブントースターの方が短い時間で綺麗に焼けた

 

アツアツのアップルパイをフォションのアップルティーで戴く。紅茶を淹れるお湯は熱いほど美味しいが、やはりパイも熱いうちに食べるのが一番おいしい(冷めたらトースターで温め直せばいい)。サクサクのパイにジューシーなアップルフィリング!この上にバニラアイスでも乗せたら、きっともっと美味しいんだろうなあ。

そう思ったらどうしてもやってみたくなった。オーブントースターで温め直し、アイスクリーム*1(森永MOW)を買ってきて載せて食べたら「超ウメェ~!」。熱いパイと冷たいアイスという“熱のコントラスト”に加え、ねっとりしたクリームにサクッとしたパイ生地にジュワっとしたフィリングという“触感のコントラスト”が堪らなく美味い!

*1:私は通常アイスだけを食べるなら「明治エッセルスーパーカップ超バニラ」(ラクトアイス*2)だが、ここはMOWが合うと思った。

 

*2:業界の表記ルールにより「アイスクリーム」は乳固形分15.0%以上うち乳脂肪分8.0%以上、「アイスミルク」は乳固形分10.0%以上うち乳脂肪分3.0%以上、「ラクトアイス」は乳固形分3.0%以上で、それ以外は「氷菓」、という4種類に分かれている。

 

Saigottimo