石貫さんの新作オーディオブック「コケノコの旅立ち」に出演させて戴いた。今回の作品はこれまでの石貫作品とは一線を画していて、児童文学作品の趣がある。子供が成長への一歩を自らどうやって踏み出すか、という「小さくて大きなテーマ」の物語であり、主人公は「コケノコ」という名の小さな“苔の妖精”だ。
まるでヒーリング・ビデオを観ているように、ボーっと眺めているだけで癒されるくらい画像が美しく、SE(効果音)も音楽も素敵だ!最後のエンドロール画面で演奏者の動画が流れるが、贅沢なことに「Au Bonheur(オーボヌール)」という、バイオリンとピアノのDuoが、石貫さんが創った曲を実際に演奏してくれている。
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■スタッフ
原作・作曲・編集:石貫慎太郎
■キャスト
ナレーション:中田真由美
コケノコ、小魚:南春奈
北風、お月さん:能登洋宇
春風、雨粒さん:山木梨花
大岩さん:Saigottimo
そしてキャストも素晴らしい。いつも安定したナレーションの中田さん、南さん演じるコケノコの声は可愛くて思わずキュンとしてしまうし、幼気な雨粒と妖艶な春風の全く異なるキャラを演じる山木さん、江戸っ子な北風と優しいお月さんの能登さんも。そうそう、私以外の配役陣はみな二役を見事に語り分け、さすがプロは凄い。
「自分も出演していながら何をいまさら感動してるの?」と思うかもしれないが、リモート共演なので私は台本の自分(大岩さん)の台詞を録音して石貫さんにお送りしただけで、他の共演者の声や映像やBGMは完成時に初めて知る。原作者で編集者の石貫さんの頭の中には最初から完成イメージがあるのかも知れないが…。
石貫さんとは一面識もないまま、これまで「キューピッドは雪女」「海沿いの夜行列車」「桃太郎達の焚火を囲む会」に参加させて戴いたので、これが石貫作品4作目の出演となった。中田さん以外の共演者とも面識ないままこうしてコラボレーション出来てしまうのは今風だが、コロナ禍が収束したら是非、皆さんと会いたい。
Saigottimo
