石貫慎太郎さんの新作オーディオ・ドラマ「魔女のツリーハウス」に出演させて戴いた。これは前回好評だった煙突の上のコンペイトウ」の続編だ。今回も“7歳の天然ノーテンキ坊や”スクラット少年と、言葉を話す“上から目線のドS猫”ペグリッチが、両親が寝ている間に一夜の冒険に出かけるファンタジー作品だ。

 

私は前作では主人公達と列車に乗り合わせた「トラ猫」役だったが、今回はドラキュラ一家の父親役である。このドラキュラに加えて、ちょっと艶っぽい魔女も登場するので、ハロウィーンの季節に向けてお誂え向けのファンタジー作品に仕上がっている。そして今回も美しい映像と素敵な音楽を素晴らしい演奏で楽しめる。

 

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■スタッフ
脚本・編集:石貫慎太郎

作曲:石貫慎太郎、Hinako

演奏:Au Bonheur(オーボヌール)

■キャスト

ナレーション:中田真由美

スクラット:南春奈

ペグリッチ:図書委員こんざぶろう

魔女、ドラキュラ母:山木梨花

ドラキュラ青年:能登洋宇

ドラキュラ父:Saigottimo (開始から23分頃に登場)

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先日、石貫さんと出演者全員がネットで顔合わせ&台本読み合せを行った。石貫組での読み合せは初めてであり、固有名詞のイントネーション確認等も済ませた。前回初出演の“謎の美少女声優”図書委員こんざぶろうさんは「カメラの無いPCなので…」と写真参加だったので私の“オッサン疑惑”は未払しょくのままだ。

 

前回に続きスクラット役の南さんとペグリッチ役の図書委員こんざぶろうさんには絡みのシーンが多いため声が似ている二人の台詞をどうやって聴き分けてもらうかという点が今回の読み合せのテーマの一つだった。でも、お二人とも演劇出身なので声(の質や高さやテンポ)以外にキャラ設定でも台詞を操り、難なく解決!

 

私は原作者の石貫さんから「これまで穏やかな役柄が多かったので、今回、Saigottimoさんは初めて感情の起伏ある役ですね」と言われた。ところがどうしてどうして、読合せをしてみると母ドラキュラ役の山木さんも青年ドラキュラ役の能登さんも、さすがプロのド迫力という熱演で、私はすっかり気圧されてしまった。

 

石貫作品は「キューピッドは雪女」「海沿いの夜行列車」「桃太郎達の焚火を囲む会」「コケノコの旅立ち」「夏の夜空を見上げて」「夕闇トンネルの幻」「煙突の上のコンペイトウ」に続く8作目の出演となる。どの作品も聴くとホッコリして温かい気持ちになるが、演じている我々にとっても個性豊かでとても楽しい作品ばかりである。

 

なお、石貫作品でいつも素晴らしい演奏を聴かせてくれるAu Bonheur(オーボヌール)が結成一周年を迎え、結成記念Special  Concert in 柏葉窯(第2部)をアップしています。石貫さんオリジナル曲や映画音楽など楽しいプログラムです。このコンサートは私も聴かせて戴き、その様子は別記事でも紹介しています。

 

Saigottimo