連日のメダルラッシュに湧く五輪(TOKYO2020)が開催されている東京はパンデミック第5波に襲われ緊急事態宣言下だから普段は私も大人しくステイホームしている。最近は散歩くらいしか外出しないのだが、7月24日(土)は久しぶりに電車に乗って多摩センターまで足を運んでコンサートを楽しんだ

 

コンサートの内容は、朗読作品「コケノコの旅立ち」に演奏で参加しているバイオリンとピアノの美人デュオ・ユニット「Au Bonheur(オーボヌール)*1」の演奏を、陶芸教室もしている里山の窯元で楽しもうという企画で、彼女達にオリジナル楽曲を提供している石貫慎太郎さんのプロデュースである。

 

 

最近声で作品に参加している私も、この日初めて石貫さんにお会いした。会場に入ると「コケノコ~」でお月様役をされた能登洋宇さん「海沿いの夜行列車」では乗務員役で私と共演した南春奈さん、そして「キューピッドは雪女」では私と父娘役で「桃太郎達の焚火を囲む会」ではかぐや姫役の山木梨花さんにも会えた。

 

今回は多くの作品でナレーション役をされている中田真由美さんがご都合で参加されなかったが、オーボヌールを含めて中田さん以外の石貫組(黒澤明監督作品のスタッフや常連キャストを「黒澤組」と呼ぶのに倣って)が勢揃いしたことになる。私は皆さん全員と初対面だが他の方々もお互いほぼ初対面だった様子だ

 

【南さん、能登さん、石貫さん、山木さん、私】

 

お互い挨拶をしながらも「いやあ、いろんな作品で共演しているのに『はじめまして』というのも、な~んか不思議ですねえ」というのが皆の正直な感想だ。よく映画やTVでは絡み(共演シーン)がない相手とは撮影で一緒にならないという事は聴くが、会話などでバリバリ絡みがある共演をしているのに、である。

 

従来ならライブ会場等お客様の前やスタジオ等に皆が集まって録音をする。でも現状のコロナ禍ではそれも叶わないので各人が自分の台詞などを録音して音声ファイルを石貫さんに送って編集してもらいアップされるので、こうした不思議なことになる。これも石貫さんが上手に編集してくれるからである。

 

今回、彼女達のCDも購入したが、CDに収録された16曲全てが石貫さんのオリジナル曲だった。こんなに美しい曲を幾つも創造できるなんてまるでジブリ映画の久石譲のようだ。石貫さんは作曲や演奏などが活動のメインらしいが、朗読作品も書き下ろし、音声も画像も編集してしまうのだから本当に凄い!

 

さて、コンサートは2部構成で、前半はモンティ、ショスタコービッチ、プーランク、ドビュッシー、フランクといったクラシック系で、後半は映画音楽やピアゾラ、そして石貫さんのオリジナル作品を散りばめ、最後は「情熱大陸」のテーマ。クラシックの技量に裏打ちされたカジュアルさで、見事に息の合ったデュオの演奏だった。

 

途中、石貫さんがギターで1曲参加したのは「ヴォラーレ」。この

曲は別記事で記したように私もレパートリーにしているカンツオーネだが、やはりギターだけにオリジナル版ではなく、ジプシー・キングス版で石貫さんの速弾きがカッコ良かった。アンコールは窯元オーナーの娘さんがヴォーカルで「You Raise Me Up」を熱唱。

 

【石貫さんもギターで1曲参加】

 

今回の柏葉窯でのコンサートは、後日YouTubeに(第一部)(第二部)ともアップされているのでお楽しみ戴きたい。また、来たる8月11日18時から彼女達の大学時代の先輩方とのコラボ演奏が下記にて配信されるとのことなので、よかったら是非、ご視聴下さい!

*1:Au Bonheur…フランス語で「幸福へ」という意味

 

Saigottimo