私が新曲を仕込む場合、まず様々な音源を聴く。今はネットがあるので便利だ。最も有名なのはジョー・スタッフォード、パティ・ペイジや江利チエミの音源もある。歌詞からすると海外派兵された恋人を想う女性の歌かと思ったら、ディーン・マーチン、ザ・デュプリーズと男声の音源もある。

【ジョー・スタッフォードとフランク永井 (Youtubeから)】
この曲はスタンダードとして昔から聴いて知ってたが曲名を認識したのはアン・マレーのカバーアルバムだ。そして様々な音源を聴いて私が一番しっくり来たのはフランク永井!歌謡曲のイメージが強い彼だが、松尾和子等と進駐軍のキャンプで鍛えただけあって英語の発音もバッチリである!
次は楽譜だ。ところがところが、ヴォーカリストのバイブル「スタンダードジャズの全て」*1に掲載されてない!そんなバカな…でも「永遠のポップス」*1には掲載されていたのでポップスのスタンダードかと思ったら、なんと!タイトルは同じだが全く違う曲(1967年のR&Bの曲)*2だった。
ネットを探すとThe Dupreesと記載された楽譜があったがよく見ると8分の12拍子?確かにデュプリーズ音源はロカバラッドだから三連符×4拍=12ビート/小節だが、でも8分音符で12拍というのは如何なものか。とはいえ他に適当な譜が無いので画像ソフトで無理矢理4分の4拍子に直した。

【十河さん(pf)、岩渕さん(ds)、本多バンマス(tp)、萬造寺さん(b)、御子柴さん(ts)】
2023年9月1日(金)、渋谷・SEABIRD1金ライブ。今回ヴォーカリストはマッキーこと牧かおるさんがジョビンの「太陽の道」、秋山さんが「ソラメンテ・ウナベス」、中村さんが「チーク・トゥ・チーク」、益田さんが「スピーク・ロウ」と、みなスタンダードを歌い、私はこの新曲を初演することにした。
【上段:マッキー、秋山さん】

【下段:中村さん、益田さん】
♪You Belong to Me・・・2023年9月1日、渋谷・SEABIRD1金ライブにて♪

ところが、私が歌ったこの曲を益田さんは「知らない」と言う。伴奏してくれた十河さん(pf)も「知らなかった」と言い、「この曲、知ってる」と言っていた御子柴さん(ts)も「ゴメン『ボーイ・ハント』と勘違いしてた」、本多バンマスも「ジャズでは演らないですねぇ…」と言う。
意外にも一番若いマッキーが聴き覚えがあるという。どうやら山下達郎がアルバムでカバーしていた*3から聴き覚えがあったらしい。ではスタンダードの証でもある黒本*1は・・・とお店の黒本を調べると、ウソ、載ってない!えぇ~っ、じゃあ、この曲ってスタンダードじゃないの?
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*1:クラシック音楽とスタンダード | Saigottimoのブログ
*2:カーリーサイモンの曲で、ドゥービー・ブラザーズが歌っているのもこちら。因みにyoutubeで14億回も再生されているテーラー・スイフトの曲は「You Belong With Me」。
*3:山下達郎の1980年のアルバム「On The Street Corner」の1曲目に収録。彼はドゥアップ好きだからThe Duprees盤のカバーだ。
Saigottimo




















































