カミさんが長野出身なので我が家は毎年冬はリンゴが豊富だ。ただ昨年は気候や病気などの影響で出来も収穫量もイマイチということだが“違いが分からない男”の私にはいつもの美味しいリンゴである。リンゴはそのまま食べても充分美味しいが熱を加えるといっそう甘くなるので、アップルパイを作ってみることにした。

 

今はクックパッドなどにアップルパイのレシピは山ほど出ている。なかには小麦粉でパイ生地から作る本格的なものやカスタードクリームを加えるものもあるが、そこは“何事も本格的にやらない”主義の私としては、冷凍パイシートさえ買ってくればあとは電子レンジやオーブントースターで出来る簡単レシピを探した。

 

このレシピでも材料に「レモン汁」や「シナモンシュガー」などが書いてあるが、まあ、そんなものは風味の問題なので、たまたま冷蔵庫にポッカレモンや台所にシナモンがあったから使ったが、無くたってどうってことはないだろう。要は「リンゴをパイに入れて焼けばアップルパイ」なのだから、本当に必須の材料はこれだけ

【冷凍パイシートは8個分298円】

 

冷凍パイシートは数種あり大手スーパーでは400円近くしたが、小規模スーパー「ピアゴ」では11cm×19cmが4枚入りで税込322円。「発酵バター入り」なのでバターを買う必要も塗る手間も要らず好都合だ。上記の写真以外の必須材料は砂糖くらい。あとは見栄え的に卵黄(卵)と風味的にレモン汁とシナモンだが必須ではない。

 

リンゴ2個を「4つ割りにして芯と皮を除いて厚めのイチョウ切り」とあるが、要するに薄くスライスすればいい(実際はもっと細かく刻んだ)。これに砂糖を(あればレモン汁とシナモンも)加えて電子レンジで4分チンし、いっぱい出た水分をザルで除く。砂糖はレシピ通り80g入れたが、リンゴが甘いのでこんなに要らなかったかも

 

あとは上記のレシピ通り、パイシートを横長に並べ左右に真っ二つ、上下は6対4に十字切りすると上下2枚一組で8個分のパイ生地が出来上がる。チンしたリンゴを大きい方の生地の上に盛り、小さい方の生地にはレシピ通りの切り込みを入れて網状に広げながら上に乗せ、上下の生地の両端をクチュッとくっつければOK。

ここで問題が発生した。卵黄をパイの上から塗るための刷毛(ハケ)が見つからない。仕方ないからキッチンペーパーを筆の様に浸して塗った。ま、これでも全然問題ない。キッチンペーパーが無ければティッシュペーパーでもいい。人は困ると知恵を絞るものだ。逆に何の困難もないと何も考えないのが我々凡夫であろう。

【キッチンペーパーで卵黄を塗った】

 

あとは(アルミホイルかクッキングシートに乗せて)200度のオーブンで20分焼けばいいというが、オーブンが無ければオーブントースターで充分だ。家にはたまたま余り使ってない電気オーブンがあったが天板に6個しか乗らない。残り2個はオーブントースターで焼いたが、オーブントースターの方が短い時間で綺麗に焼けた

 

アツアツのアップルパイをフォションのアップルティーで戴く。紅茶を淹れるお湯は熱いほど美味しいが、やはりパイも熱いうちに食べるのが一番おいしい(冷めたらトースターで温め直せばいい)。サクサクのパイにジューシーなアップルフィリング!この上にバニラアイスでも乗せたら、きっともっと美味しいんだろうなあ。

そう思ったらどうしてもやってみたくなった。オーブントースターで温め直し、アイスクリーム*1(森永MOW)を買ってきて載せて食べたら「超ウメェ~!」。熱いパイと冷たいアイスという“熱のコントラスト”に加え、ねっとりしたクリームにサクッとしたパイ生地にジュワっとしたフィリングという“触感のコントラスト”が堪らなく美味い!

*1:私は通常アイスだけを食べるなら「明治エッセルスーパーカップ超バニラ」(ラクトアイス*2)だが、ここはMOWが合うと思った。

 

*2:業界の表記ルールにより「アイスクリーム」は乳固形分15.0%以上うち乳脂肪分8.0%以上、「アイスミルク」は乳固形分10.0%以上うち乳脂肪分3.0%以上、「ラクトアイス」は乳固形分3.0%以上で、それ以外は「氷菓」、という4種類に分かれている。

 

Saigottimo