2023年8月4日(金)、渋谷・SEABIRD第一金曜(1金)ライブ。連日体温超えの危険な猛暑。こんな日は誰も来ないんじゃないか、と思うような日に限って続々とお客さんが集まる。気が付いたらもう満席!開始時刻を前倒しでライブスタート。


【十河さんpf、岩渕さんds、本多バンマスtp、萬造寺さんb、御子柴さんts】


この日のインスト(歌無し)曲は「海」をテーマにジャズスタンダードの「Little Boat」「On A Slow Boat to China」そして本多バンマスが敬愛するトム・ハレルのナンバーから「Sail Away」「Sea」などが並び、いかにも夏らしい雰囲気が醸し出される

その間にも水野さん(pf)、上妻さん(fl)、高橋さん(as)、春山さん(ds)とプレイヤーのお客様の飛入りもあれば、本多バンマス知人ご一行様に益田伸子応援団のムッシュ伊藤ご夫妻&ご友人のフランス人カップルなど純粋なオーディエンス(聴衆)もたくさん来店されて、もう座る椅子もないほどだ。


2nd. setのヴォーカルタイム先頭の私は、先日(7/21)満96歳で亡くなったトニー・ベネットを悼んで、彼の最初のメジャーヒット「Because Of You (君ゆえに)」(1951年)を久々に歌わせてもらった。彼はシナトラ亡き後のトップ・エンターテイナーとして米国ショウビジネス界に永く君臨してきた。

♪Because Of You・・・2023年8月4日、渋谷・SEABIRD 1金ライブにて♪

彼の代表曲でもある「I Left My Heart in San Francisco」(1962年)を私は6月の2金で歌ったばかりだが、まさかその翌月に亡くなるとは…。彼は満80歳で「Duets」、85歳で「DuetsⅡ」、95歳でレディ・ガガとのアルバムをリリースするなど数々の最高齢記録を更新した。

マッキーこと牧かおるさんは「One Note Samba」、久々登場の中村さんは「帰ってくれたらうれしいわ」、"1金の三波春夫”柳田さんは本多バンマスと御子柴さんの贅沢な2管アンサンブルをバックに「君の瞳に恋してるさすがお祭り男!店内はディスコのように「フゥーッ!!」と盛上る!

そしてヴォーカルのトリで“1金の美空ひばり”益田さんが曲目を「Speak Low」から急遽変更。どうしたのかと思ったら、なんと昨日結婚したばかり!というフランス人カップルに捧げるGive Me the Simple Life」。なるほどね、別れがチラつく曲より質素な暮らしで充分という曲の方がイイね。

最後はインストでマイルス・デイビスの「Four」とハービー・ハンコックの「Watermelon Man」で賑やかにライブ終了!そして今月も本多バンマスの「サルサ教室」に突入したが、この日は幸せいっぱいのフランス人花嫁さんも参加し、バンマスとの華麗なペアダンスまで披露してくれた。

出来たてホヤホヤの新婚カップルのお蔭で、見ている我々もすっかり幸せをお裾分けして戴いたように心がホッカホカになったのだが、お店のエアコンも満員御礼の熱気には勝てず、身体もホッカホカになってしまった。でもやっぱりお客さんが多い方がライブは盛り上がるよねー!

Saigottimo