鹿児島本線(その1・門司港~博多)【再掲載】 | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

イメージ 1
折尾駅にて。普通・快速に使用される813系電車です。
  
今回から数回に分けて九州を縦断する路線である鹿児島本線をUPしていきます。
第1回目は、福岡県内の二つの政令指定都市(福岡市と北九州市)の間を走る区間、
門司港~小倉~博多を紹介します。
  
  
イメージ 10
(Yahoo!地図を使用)  
  
  
 路線名  区間・営業キロ  備考
 JR九州:鹿児島本線  門司港~八代(232.3km)、川内~鹿児島中央(49.3km)  (※1)

(※1)貨物支線(3.7km)を含む。

  

  
==== 今回紹介の区間 ====

 路線名  区間  営業キロ  備考
 鹿児島本線  門司港~博多  78.2km  (※1)複線・複々線混在。交流20,000V(60Hz)電化
(※1)門司~折尾間は複々線区間。
  
  
 踏破達成時  2001年1月
 撮影時  2005年~2011年

  

  
イメージ 6
門司港駅にて。関門トンネルが開通するまでは九州の玄関口でした。
1914年に建築された木造駅舎が今も現役で頑張っています。
駅東側には『九州鉄道記念館』があり、さらに門司港レトロ観光線の駅もあります。
  
  
イメージ 5
門司港駅は頭端式ホーム2面4線の構造で、構内には関門連絡船通路跡も残されています。
2つのホームの間には0哩(マイル)標があり、腕木式信号機が保存されています。
  
門司港を発車すると、海と山に挟まれた市街地と工場・倉庫群の間をゆっくりと走ります。小森江を過ぎると上下線の間に関門トンネルから出てきた山陽本線と合流し、門司に到着します。
  
門司を発車後は貨物線との複々線になり、JR貨物の門司機関区や東小倉駅(貨物駅)を見ながら走ります。やがて市街地に入り、山陽新幹線の高架橋をアンダーパスすると小倉に到着します。
  
  
イメージ 7
小倉駅にて。787系電車は特急『きらめき』で運用されています。
在来線は島式ホーム4面8線の構造で、巨大な駅ビルがホーム中央部に覆いかぶさっています。
  
小倉を発車すると日豊本線とともに紫川を渡り、すぐに西小倉に着きます。西小倉を発車後は日豊本線が左へ分かれ、山陽新幹線を再びアンダーパスします。その後は南側の市街地と北側の臨海部を九州工大前、戸畑と走ります。戸畑を過ぎると貨物線(鹿児島本線の旅客旧線)は海側を地形に沿って迂回して走り、旅客線は左へカーブしてトンネルに入ります。トンネルを抜けて枝光を過ぎると貨物線と合流して左手にテーマパークのスペースワールドを望みながら走り、スペースワールド駅に着きます。
  
  
イメージ 4
枝光~スペースワールドにて。
ジェットコースターなどの遊具や、遠方には皿倉山や帆柱山も望めます。
また、手前の線路は新日本製鐵八幡製鐵所の貨物専用鉄道・『くろがね線』です。
尚、かつてはスペースワールドの東~南を迂回するような線形でしたが、1999年に西側をショートカットする現在線に切り替えられました。旧線跡探訪の記事はこちら
  
スペースワールド駅を発車すると右へカーブし、すぐに八幡着。その後は右手に新日本製鐵八幡製鐵所、左手に皿倉山や帆柱山(斜面に帆柱ケーブル⇒皿倉山ケーブルカーが通っています)を望みつつ市街地を走り、左手に大規模な商業施設が見えてくると黒崎に到着します。
  
黒崎を発車後は軌道線の筑豊電気鉄道線と並走し、こちらは貨物線との複々線区間が終わり、筑豊本線列車が使用する複線(短絡線)との複々線になります。そして筑豊電鉄線が左へ離れると、西鉄北九州線の廃線跡を見ながら走ります。陣原を過ぎ、住宅地をしばらく走るとやがて筑豊本線への連絡線が左へ分かれて高架へ上がると折尾に到着します。
  
折尾を発車すると丘陵の住宅地を進み、北九州市から水巻町に入るとすぐに水巻駅、その後は田園も目立ち始め、遠賀川を渡り遠賀町に入ると、かつては室木線が分岐していた遠賀川駅に着きます(室木線廃線跡の簡易版記事はこちら)。遠賀川駅を発車後は丘陵の中の田園地帯を西進し、岡垣町に入り分譲住宅地に沿って走ると海老津、その後は左へカーブして山間部へ入り、城山トンネルをくぐって宗像市に入ると今度は右へカーブし教育大前、そして左右に分譲住宅地を遠望しながら田園地帯を走り、近くにマンションや商業施設が見えてくると赤間に到着します。
  
赤間を発車後も田園風景の中を走りますが、やがて住宅地に入ってしばらく走ると東郷、その後は丘陵の谷間をカーブしながら走り福津市に入ると東福間、そして福津市役所を通り過ぎると福間に到着します。
  
  
イメージ 3
東郷~東福間にて(上り列車より撮影)。
この付近はのどかな農村風景の中を走りますが、近くには分譲住宅地も多いです。
  
福間を発車すると針路を南南西に変え、引き続き住宅地を走ります。古賀市に入るとすぐに千鳥に着き、しばらくしてスーパーの「サンリブ」などが見えてくると古賀に着きます。
  
古賀を発車後も住宅地を走り、開発途上の新興住宅地が見えてくると「ししぶ」駅(駅名表記は平仮名。周辺は「鹿部」地区)で、その後は新宮町に入り、またも駅前が開発途上の新宮中央、そして福岡市へ入り福工大前、やがて左側に山が近付くと右側から香椎線【海の中道線】がオーバークロスし左側へ移ります。九産大前を過ぎると香椎線【海の中道線】の線路が寄り添い、国道3号線をアンダーパスすると住宅が密集した中を走り、香椎に到着します。
  
香椎を発車すると香椎線が左側へ分かれ、西鉄貝塚線が寄り添うと一緒に高架区間になり、駅前の開発が進んでいる(?)千早に到着します。当駅では西鉄貝塚線と乗換可能です。千早を過ぎるとすぐに地平区間に戻り、福岡貨物ターミナル駅へ向かう貨物支線(博多臨港線)が上下線の間で築堤を上がり、上り線と西鉄線をオーバークロスして海側へ出ます。
  
  
イメージ 2
その後は西鉄線とも離れ、有名撮影地の多々良川を渡り市街地に入ります。
右手に西鉄と地下鉄の貝塚駅を見ながら進むと高架区間になり九州大学に沿って走ると箱崎、そして左側から篠栗線が合流すると吉塚に到着します。吉塚を発車後は山陽新幹線も左側から寄り添い、一緒になって市街地の高架線を南下し、御笠川を渡るとビル街に入り、ほどなくして九州一のターミナル駅である博多に到着します。
  
  
イメージ 9
以前の博多駅の在来線ホームは5面9線でしたが、
新幹線ホームを増設するスペースを捻出するために縮小され、今は島式ホーム4面8線になっています。
8番のりばの東側には新幹線ホームが見えます。
また、写真の車両は885系『白いソニック』で、小倉から博多の間は鹿児島本線を走行します。
  
  
イメージ 8
博多駅(博多口)の駅ビルは近年改築され、阪急百貨店(博多阪急)などが入居する新しい駅ビル、
『JR博多シティ』に生まれ変わりました。
他の大都市圏のターミナル駅より駅ビルの高さが低いのは、東へ数kmの所に福岡空港があるのも原因の一つかと思われます(航空法による高さ制限があり、福岡市の中心部では超高層ビルを建設できない)。
  
(つづく)  
  
  
==== 乗り鉄の注意点(乗りつぶし難易度2) ====
小倉~博多では山陽新幹線が並走していますが、運営会社が違うこともあり特急列車が頻繁に運転されています。
日豊本線直通の『ソニック』と門司港・小倉~博多間の『きらめき』が合わせて概ね毎時3本運転されています。
一方の快速・普通は、快速・準快速(折尾~赤間は各駅停車)と普通が運転されていて、
快速系統は概ね毎時2本、普通は概ね毎時3本運転されていますが、ラッシュ時は増発されます。
そして福間~博多では快速が毎時3本・普通が毎時4本運転されています(データイム)。
また、門司港・門司~小倉や黒崎~折尾、吉塚~博多は他線直通の列車も乗り入れてきます。
  
快速・普通の使用車両は811系、813系を主体に415系や817系(福北ゆたか線直通)も使用されています。
  
小倉~博多の所要時間は、特急で50分前後、快速で70分程度、普通は待避が多く2時間近くを要します。
また、門司港~小倉は、特急で12~13分、快速・普通で概ね15~16分です。
九州全体で言える事ですが、特急と快速・普通では所要時間の差が大きすぎます。
しかし、特急は格安な『2枚きっぷ』が設定されているので、実勢価格は特急利用でも運賃のみと同程度です。
  
最後に、新下関以東~博多(福岡市内)以南を利用する際、新幹線(JR西日本)と在来線(JR九州)では運賃が異なりますので要注意です。
購入時に経路指定が必要になります。しかし、行き帰りのルートが違っても往復乗車券は発行可能で、さらに往復割引も適用対象になります。
  
  
==== のりかえ ====  
 乗換駅  乗換路線
 門司港  平成筑豊鉄道:門司港レトロ観光線 (九州鉄道記念館駅まで徒歩2分)
 門司  JR九州:山陽本線(本州・下関方面)
 小倉  JR九州:日豊本線 (特急列車・普通列車)、(日田彦山線列車)
 JR西日本:山陽新幹線
 北九州高速鉄道【北九州(小倉)モノレール】:小倉線
 西小倉  JR九州:日豊本線 (普通列車)、(日田彦山線列車)
   
 八幡  皿倉山ケーブルカー (山麓駅まで路線バス12分<要確認> または徒歩30分)
 黒崎  JR九州:筑豊本線短絡線【福北ゆたか線】 (直方方面。折尾駅は短絡線経由)
 筑豊電気鉄道:筑豊電気鉄道線 (黒崎駅前駅まで徒歩3分)
 西日本鉄道(黒崎駅前駅まで徒歩3分):北九州線(折尾方面。2000年廃止)
 陣原  JR九州:筑豊本線短絡線【福北ゆたか線】 (折尾駅は短絡線経由)
 折尾  JR九州:筑豊本線(若松方面【若松線】原田方面【福北ゆたか線】)
 JR九州:筑豊本線短絡線【福北ゆたか線】 (鷹見口ホーム発着の列車)
 西日本鉄道:北九州線(黒崎駅前方面。2000年廃止)
 香椎  JR九州:香椎線 (香椎~西戸崎は愛称【海の中道線】)
 千早  西日本鉄道(西鉄千早駅):貝塚線
 吉塚  JR九州:篠栗線【福北ゆたか線】
 博多  JR九州:九州新幹線鹿児島本線(熊本方面)
 JR九州:(篠栗線【福北ゆたか線】列車)
 JR西日本:山陽新幹線博多南線
 福岡市地下鉄:空港線 (JR九州:筑肥線と直通運転)
  
(参考:Wikipedia)