博多南線(新幹線車両使用の在来線。JR西日本。2008年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

イメージ 1
博多南駅にて2008年撮影。当時、博多南線の列車に使用されていた100系新幹線電車です。

  

今回は、山陽新幹線の博多駅から先、博多総合車両所への回送線(現在は九州新幹線と共用)を利用して1990年に旅客営業を開始した、新幹線でありながら在来線である
博多南線(福岡県福岡市・博多駅~春日市・博多南駅)を簡単に紹介します。

  

尚、博多南駅への訪問が2008年で、写真の車両(100系)は既に現役を退いていますが、どうかご了承下さい。

  
  

イメージ 2
(Yahoo!地図を使用)  

  

  

路線名   区間   営業キロ  備考  
JR西日本:博多南線  博多~博多南  8.5km   全線複線(※1)、交流25,000V(60Hz)電化。  
(※1)博多南駅はホーム1面1線なので、この部分のみ実質的に単線。      
(※)軌間1,435mm(新幹線の施設を使用しているため)。       

  

  

踏破達成時   2001年1月  
撮影時   2008年4月ほか  

  

  

イメージ 3
博多駅にて。博多南線の列車は山陽新幹線と九州新幹線の下りホームである15番、16番のりばと九州新幹線全線開業に伴い増設された11番のりば(行き止まり式)から発着しています。


 

イメージ 4
博多駅の駅名標です。次駅表示は博多南と九州新幹線の新鳥栖が併記されています。
ちなみに博多南駅は九州新幹線の本線上ではなく、本線から外れた博多総合車両所内にあります。

 

博多を発車すると、市街地の中を鹿児島本線と並走しながら高架線を南下します。やがて鹿児島本線の竹下駅付近で右へカーブして鹿児島本線をオーバーパスすると福岡市博多区から南区へと変わります。


 

イメージ 5
鹿児島本線の竹下駅付近にて。
博多運転区(旧・竹下気動車区)には多数の気動車が留置されています。


 

イメージ 6
鹿児島本線をオーバーパスする地点での左側車窓です。

 

そして住宅街を那珂川に沿って南下し、西鉄天神大牟田線をオーバーパスした後に福岡都市高速環状線【C】の高架橋をアンダーパスします。やがて那珂川が西へと離れ、こちらは相変わらず住宅街を南下します。


 

イメージ 7
しばらくすると九州新幹線として鹿児島中央へ向けて延びる線路の外側へ分岐し、勾配を下ります。

  

そして福岡市から春日市へと変わると上り線が九州新幹線をアンダーパスして下り線と合流し、JR西日本の博多総合車両所の留置線が左側へ多数分岐するのを見ながら右側の九州新幹線高架に沿って走ると、ほどなくして博多南駅に到着します。

  
  

イメージ 1
博多南駅は単式ホーム1面1線の駅で、8両編成まで停車可能です。
駅の西側には九州新幹線の高架橋があり、西から出入りする際は高架橋の下を通ります。


 

イメージ 8
また、駅ホームの東側にはJR西日本の博多総合車両所があり、
多数ある留置線では東海道・山陽新幹線や九州新幹線の車両が留置されています。


 

イメージ 9
博多南駅にて。駅施設は盛土高架上にあり、駅前上空を九州新幹線の高架橋が横切っています。
ペデストリアンデッキで駅前の道路を横断して西側へ出られますが、駅から直接駅前道路へ下りられる階段もあります。

  

また、博多南駅はJR西日本で唯一、九州内にある単独駅ですが、博多南線の開業をめぐっては地元のJR九州との対立があったそうです。
なので、妥協案?として開業当初の駅業務はJR九州に委託していましたが、今はJR西日本の直営駅へと変わっています。

  

尚、博多南駅は春日市にありますが、ペデストリアンデッキで道路を越えた先は那珂川町になります。
駅周辺は博多南線の開業にともない、急速に宅地化が進行し発展しました。
九州新幹線(鹿児島ルート)の全線開業の際は博多南線における列車本数の減少が心配されていましたが、休日朝の上り2本が削減されたのみで、減便は最小限に抑えれられました。

  

  
乗り鉄の注意点  

運転形態としては、大半が山陽新幹線内を『ひかりレールスター』や『こだま』として運転している列車で、博多駅以南はそのまま博多南線の列車として直通します(上り、下りともに)。また、一部ではありますが、博多南線内のみを運転する列車もあります。

  

運転本数は概ね毎時1本ですが、通勤輸送がメインなので、朝の上り列車と夕方以降の下り列車が相当数増発されます。
また、上り列車はそのまま山陽新幹線の『ひかりレールスター』や『こだま』になる列車が多いので、博多で下車される際は注意が必要です。
ちなみに博多南駅では自動改札機が導入されていますが、改札(入場)は発車10分~15分前に開始です(博多駅は制限なし)。
また、博多南線では『EX-IC』や『ICOCA』『SUGOCA』は使用できないので要注意です。

  

使用車両は『ひかりレールスター』、『こだま』用の500系、700系7000番台、N700系(7000番台、8000番台)の8両編成ですが、博多南線内では喫煙車や喫煙コーナーでも禁煙です。

  

博多南線は在来線扱いですが、施設・車両などは新幹線と全く同じだからか、全列車が特急列車扱いで、乗車するには乗車券の他に特急券(100円)が必要です。また、海峡線や石勝線(新夕張~新得)のような特例はないので、『青春18きっぷ』では乗車不可能なので要注意です(乗車のルールはガーラ湯沢支線 (こちらは博多南線より後に開業)と同じです)。
また、博多南線の列車は全列車が特急ですが、『こだま』などの名称は一切付けられていません。

  

博多~博多南の所要時間ですが、8.5kmを9分かけてゆっくりと走ります。

  

  
のりかえ  

乗換駅   乗換路線
博多駅   JR西日本:山陽新幹線。JR九州:九州新幹線  
博多駅   JR九州:鹿児島本線(小倉方面熊本方面)、(篠栗線【福北ゆたか線】列車)  
博多駅   福岡市地下鉄:空港線 (姪浜駅以西は一部列車がJR九州:筑肥線へ乗り入れ)  
  
(参考:Wikipedia)