九州新幹線【鹿児島ルート】(博多~鹿児島中央) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

イメージ 1
新八代駅にて。N700系電車です。

  

今回は、九州を南北に縦断する整備新幹線路線、九州新幹線【鹿児島ルート】を紹介します。

  

尚、鹿児島ルートとあるのは、将来長崎ルートも整備されるからです。
2013年現在、鹿児島ルートは単に九州新幹線として案内されています。

  
  

イメージ 2
(Yahoo!地図を使用)  

  

  

路線名   区間   営業キロ   備考  
JR九州:九州新幹線【鹿児島ルート】  博多~鹿児島中央  256.8km  (※1)  
(※1) 全線複線。交流25,000V(60Hz)電化。      
(※) 営業キロは実キロ。在来線の営業キロは317.1km。軌間は1,435mm(フル規格)。      

  

  

踏破達成時   2011年3月  
撮影時   2011年3月、12月  

  

  

イメージ 3
博多駅にて。島式ホーム3面6線ですが、写真の11番のりばは鹿児島中央方からの行き止まり式になっています。
尚、九州新幹線の列車は全てののりばを使用しています。

 

博多を発車すると市街地を、鹿児島本線と分かれた後は住宅地を南下します。


 

イメージ 4
そして左手に博多南駅(実際には見えないと思います)やJR西日本・山陽新幹線の博多総合車両所を見ながら走ります。

 

その後は筑紫山地の山間部へと入り、九州新幹線鹿児島ルート最長の筑紫トンネル(11,935m)内で福岡県から佐賀県へと変わります。そしてトンネルを出るとすぐに新鳥栖駅に到着します。


 

イメージ 5
新鳥栖駅にて。島式ホーム2面4線の構造です。将来は当駅より九州新幹線長崎ルートが分岐する予定ですが、当駅から武雄温泉駅までは在来線を走り、フリーゲージトレインが使用される予定です。

 

新鳥栖を発車すると筑紫平野の田園地帯へと出て、筑後川を渡ると福岡県へと戻り、久留米に到着します。


 

イメージ 6
久留米を発車後は鹿児島本線と並走して田園風景の中を南下します。

  

筑後船小屋を過ぎるとやがて丘陵地へと入ります。新大牟田を過ぎると三池トンネルを潜り、熊本県へと変わります。さらに玉名トンネルなどを潜ると平野部へと出て新玉名に着きます。
新玉名を発車後は再び丘陵地帯へ入り、長短のトンネルで一気に南東へ進みます。やがて市街地へと入り、左に少しだけ熊本城が見えると、熊本に到着します。


 

イメージ 7
熊本駅にて。島式ホーム2面4線で、当駅始終着の列車が多数設定されています。
ちなみに『くまモン』は九州新幹線開業へ向けて熊本県をPRするために誕生したゆるキャラですが、今やもの凄い人気です。

  

熊本を発車すると鹿児島本線と並走しながら住宅地を南下し、左手に熊本総合車両所を見ながら走ります。その後は宇土半島の付け根を横断し、八代海を少しだけ見ながら広大な田園風景を走ります。


 

イメージ 8
熊本~新八代にて。宇土半島の向こう側に長崎県・島原半島の雲仙岳を望みながら快走します。

 

その後は在来線をオーバーパスし、2004年から2011年3月11日まで九州新幹線の始発駅だった新八代に着きます。駅の手前には在来線から新幹線ホームへ直通する連絡線跡(現在は保線用の線路のみ敷設)が見られます。

 

新八代を発車後は山地へと入り、肥薩線と日本三大急流のひとつである球磨川をオーバーパスし、その後はほとんどがトンネル区間となり山地を南下します。並行在来線として鹿児島本線が第三セクター化された肥薩おれんじ鉄道(八代~川内)との接続駅である新水俣を過ぎると再び山地へと入り、鹿児島県へと入ります。


 

イメージ 9
この辺り、トンネルの合間からは僅かに八代海を望めます(天気が悪くてはっきりとは見えませんが…)。

 

やがて山間部を抜けると、右手に出水平野を望みながら走り出水(いずみ)に到着します。


 

イメージ 10
出水を発車するとまたも山間部へと入り、長短いくつものトンネルを潜り直線的に南へ進みます。

 

そして平地へと抜けると市街地へと入り、川内川を渡って川内(せんだい)に着きます。

 

川内からは鹿児島本線が並行在来線となります。その鹿児島本線が右へ分かれると、山間部へと入ります。山地やシラス台地を複数のトンネルで貫き、徐々に針路を東へ変えます。そして最後のトンネルとなる薩摩田上トンネル内で列車は減速し、トンネルを出ると急に市街地へと入り鹿児島中央駅に到着します。


 

イメージ 11
鹿児島中央駅は島式ホーム2面4線で、終端部からは桜島を望めます。
尚、ホームの長さが8両ぎりぎりなので、停車中の列車を編成ごと撮影するのは困難です。


 

イメージ 12
鹿児島中央駅にて。橋上駅舎の屋上に新幹線駅があります。
駅舎自体は2004年3月の九州新幹線部分開業(新八代~鹿児島中央)の8年前に当たる1996年に完成しています。

  

  
乗り鉄の注意点   

九州新幹線では途中熊本駅のみ停車の『みずほ』、主要駅に停車の『さくら』、各駅停車の『つばめ』の3種別が走っています。
『みずほ』は朝と夕方以降のみの運転です。『さくら』は熊本以南で通過駅のある列車と各駅に停車する列車があります。『つばめ』は朝晩を除き博多~熊本間の運転です。
『みずほ』の全列車と『さくら』の約半数が山陽新幹線へ直通します。『さくら』は九州新幹線内のみ運転の列車も多いです。

  

データイムは1時間当たり、博多~熊本間では『さくら』3本、『つばめ』1本の運転です。熊本~鹿児島中央では『さくら』2本の運転で、うち1本は各駅に停車します。

  

使用車両はすべて8連で、N700系と800系が使用されています。N700系は全種別で使用されていて、山陽新幹線直通運用のほか、九州新幹線内の運用にも入っています。800系は九州新幹線内の限定運用となっていて、『さくら』『つばめ』で使用されています。

  

博多からの所要時間(およその値)は、
種別\駅名  熊本  鹿児島中央 
みずほ  33分  1時間17分 
さくら  38分  1時間24分 
つばめ  50分  1時間50分 
です。『さくら』は速達タイプでの所要時間です。  

   

注意点としては、新幹線列車はすべて特急列車扱いなので、『青春18きっぷ』は使用不可です。
また、山陽新幹線と直通利用される際は、特急料金が博多で打ち切りとなり、両新幹線の合算となります。
尚、博多南線の博多南駅では九州新幹線の列車に乗車することはできません。一旦博多駅を経由する必要があります。

  

  
のりかえ(リンクは一部省略)   

乗換駅   乗換路線  
博多駅   JR西日本:山陽新幹線(一部直通運転)博多南線  
博多駅   JR九州:鹿児島本線(小倉方面二日市方面)、(篠栗線【福北ゆたか線】列車)  
博多駅   福岡市地下鉄:空港線 (姪浜駅以西は一部列車がJR九州:筑肥線へ乗り入れ)  
新鳥栖駅   JR九州:長崎本線  
久留米駅   JR九州:鹿児島本線久大本線【ゆふ高原線】  
筑後船小屋駅   JR九州:鹿児島本線  
熊本駅   JR九州:鹿児島本線(田原坂方面宇土方面)  
熊本駅   JR九州:豊肥本線【阿蘇高原線】、(三角線【あまくさみすみ線】列車)  
熊本駅   熊本市電(熊本駅前駅):幹線田崎線  
新八代駅   JR九州:鹿児島本線、(肥薩線方面)。(肥薩おれんじ鉄道線方面)。  
新水俣駅   肥薩おれんじ鉄道:肥薩おれんじ鉄道線  
出水駅   肥薩おれんじ鉄道:肥薩おれんじ鉄道線  
川内駅   JR九州:鹿児島本線。肥薩おれんじ鉄道:肥薩おれんじ鉄道線  
鹿児島中央駅   JR九州:鹿児島本線、(日豊本線列車)、指宿枕崎線  
鹿児島中央駅   鹿児島市電:第二期線唐湊線(とそせん)  
  
(参考:Wikipedia)