鹿児島本線(その4・川内~鹿児島) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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川内(せんだい)駅にて。転換クロスシートを備える817系電車です。

 

今回で鹿児島本線編は最終回です。第4回目は、鹿児島県内の区間である
川内~鹿児島中央~鹿児島間を紹介します。


 

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(Yahoo!地図を使用)

 

路線名 区間・営業キロ 備考
JR九州:鹿児島本線 門司港~八代(232.3km)、川内~鹿児島(49.3km) 貨物支線(3.7km)を含む

    

今回紹介の区間  

路線名 区間 営業キロ 備考
鹿児島本線 川内~鹿児島中央~鹿児島 49.3km 単線・複線混在(※1)。交流20,000V(60Hz)電化。
(※1)木場茶屋~串木野および東市来~鹿児島は複線区間。  

 

踏破達成時 2001年8月
撮影時 2011年

  

  

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川内駅にて。九州新幹線の駅が併設されています。
2004年の九州新幹線部分開業に関連して、橋上駅舎になりました。


 

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川内駅の在来線は島式ホーム1面2面の構造で、南半分がJR九州の鹿児島本線が、北半分を肥薩おれんじ鉄道が使用しています。
島式ホームの左側・1番線は車止めがあり肥薩おれんじ鉄道線とは分離されています。
一方、反対側の2番線は肥薩おれんじ鉄道線との直通列車や貨物列車が使用しています。
また、写真左側の、旧来の駅舎に面していた単式ホームは現在使用されていません。
そして右側の高架橋上には九州新幹線の駅があります。

 

川内を発車するとすぐに市街地から郊外の景色へと変わり、右へカーブして九州新幹線と分かれた後丘陵を通過しながら今度は左へカーブし、れいめい中学・高校最寄りの隈之城に着きます。朝夕には肥薩おれんじ鉄道の気動車が川内から当駅まで通学の利便を図るため乗り入れています。
隈之城を発車後は田園風景から次第に山間の風景へと変わり、木場茶屋(こばんちゃや)を過ぎると薩摩川内市からいちき串木野市に入ります。しばらく山間部を走った後、右手に三井串木野鉱山の工場を見て五反田川を渡り市街地に入ると串木野に到着します。


 

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串木野駅にて。何となく南国ムードが漂っています。駅前は比較的閑散としています。

 

串木野を発車するとしばらく市街地の中を走りますが、やがて郊外の景色へと変わります。全国的にも有名な高校がある神村学園前を過ぎると八房川を渡り、開発中の市街地を見ながら走った後農村風景へと変わり市来着。その後は内陸のシラス台地へと入り、日置市へと入り右手に市街地が見えてくると間もなく湯之元に着きます。駅名の通り、駅前に温泉街があります。
湯之元を発車後もシラス台地の丘陵地帯を走り、東市来を過ぎるとさらに山深くなります。そしていくつかのトンネルを抜けて住宅地に出ると伊集院に到着します。かつては薩摩半島西岸を通り加世田経由で枕崎まで鹿児島交通枕崎線【南薩線】の路線がありました(1984年廃止)。


 

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伊集院駅にて。駅舎に面した単式ホームはかつて鹿児島交通線が使用していました。
かつての線路跡は駐車場になっていて、複数の自動車が駐車しています。
また、ホーム上にも自動車があります。

 

伊集院を発車するとしばらく住宅地を走りますが、やがてシラス台地の農村地帯に変わり、鹿児島市に入ると薩摩松元に着きます。その後は上谷口川の谷を進み、上伊集院に着きます。


 

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上伊集院~広木にて。シラス台地内の山間部を走ります。

 

上伊集院を発車後は上下別線になって山を越えます(下り線が増設線でトンネルが多いです)。山越えの途中には広木駅があります。駅前は農村地帯ですが、両側の台地上には大規模な開発団地が存在します。広木を発車後はトンネルを抜け、勾配を下り市街地に入ると左へカーブして、右手に鹿児島車両センターを見ながら指宿枕崎線と合流し、ほどなくして鹿児島中央駅に到着します。


 

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鹿児島中央駅にて。かつては西鹿児島駅という名称でした。
在来線は島式ホーム3面6線の構造で、1番線は行止まり式になっています。
橋上駅舎の部分には在来線ホームと直交する形で九州新幹線の駅が設置されています。
また、駅ビルには観覧車があり、鹿児島市街はもとより、桜島も一望できます。

 

鹿児島本線は鹿児島中央駅が終着駅ではありません。あと1区間、ラストスパートをしなければなりません。

 

鹿児島中央を発車すると引き続き市街地を走り、甲突川を渡ると城山隧道に入ります。西南戦争最後の戦地であり、西郷隆盛が生涯を閉じた城山の下をくぐります。


 

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鹿児島中央~鹿児島は市街地を走りますが、途中の城山はトンネルでクリアします。

 

城山隧道を抜けた後は再び市街地を走り、右へ左へとカーブして鹿児島本線及び日豊本線の名目上の終着駅である鹿児島駅に到着します。


 

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鹿児島駅は鹿児島本線および日豊本線の終着駅ですが、列車系統は鹿児島中央駅を中心に分割されていて、日豊本線のいち中間駅のような趣です。
かつてはもう1本ホームがありましたが、現在は廃止され、跡が残っています。
そのホーム跡には400kmポストが設置されていますが、現在の鹿児島駅は門司港起点で398.5kmの地点にあります。
また、駅の東側には鹿児島貨物ターミナルがあります。

 

(おしまい)

  

  
乗り鉄の注意点  

今回紹介の区間も九州新幹線が並走していて、特急列車はホームライナー的性格の『川内エクスプレス』(川内~鹿児島中央)が朝の下りと夜の上り各1本の運転にとどまっています。

 

一方の普通については、川内から鹿児島中央へ向かうにつれて本数が増加します。
データイムは川内~伊集院は毎時1本の運転で、伊集院~鹿児島中央は毎時2本になります。また、朝夕ラッシュ時は増発されます。
川内・串木野・伊集院~鹿児島中央の系統が多いですが、一部は鹿児島または日豊本線まで運転されます。
また、川内~隈之城には、朝夕に肥薩おれんじ鉄道の一部の列車が乗り入れてきます。
さらに土休日には、肥薩おれんじ鉄道の出水(一部は新八代)と鹿児島中央を結ぶ快速列車が2往復運転されます。

 

そして、鹿児島中央~鹿児島は実質的に日豊本線の一部区間のようになっていますが、川内方面や指宿枕崎線からの列車も設定されています。

 

普通列車の使用車両は、ワンマン対応で転換クロスシートの817系を中心に、415系や717系も運用に就いています。

 

川内~鹿児島中央の普通列車での所要時間は、概ね50分前後です。
また、鹿児島中央~鹿児島の所要時間は4~5分で、本数こそ少ないものの同区間を走る市電2系統より相当速いです。

  

  

のりかえ  

乗換駅 乗換路線
川内駅 JR九州:九州新幹線。肥薩おれんじ鉄道:肥薩おれんじ鉄道線(八代方面)   
鹿児島中央駅 JR九州:九州新幹線指宿枕崎線  
鹿児島中央駅  鹿児島市電<鹿児島中央駅前電停・2系統のみ>:第二期線(天文館通方面)唐湊線 (郡元・谷山線方面)  
鹿児島駅 JR九州:日豊本線。鹿児島市電<鹿児島駅前電停・1,2系統>:第一期線  
(参考:Wikipedia)